
9月12日に都内某所で定例会と学習会を開催しました。
定例会の主要な議題はAPP研の10周年記念企画と次号の『論文・資料集』の内容です。まず10周年記念企画については、現在、3つの企画が進行中です。そのうちの1つ、大阪の「性暴力を許さない女の会」との共同企画は、すでに場所も日時も決まっています。11月23日(祝日・火)に豊中のすてっぷホールで午後1時半より「ポルノ規制は必要か?」というテーマで開催します。2つ目は高槻のSEANとの共同企画で、来年の2月を予定していますが、まだ詳細は未定です。3つ目は、名古屋のYWCAとの共同企画で、まだ話し合いは始まったばかりで、今後少しずつ詰めていく予定です。
議題の2本目、次号の『論文・資料集』の中身です。当初、2つの特集を予定していましたが、売買春問題に関する原稿がいくつも予定されることになったので、急遽、3つ目の特集として、「売買春問題への法的アプローチを考える」(仮)を設定することにしました。
全体としてまだ原稿が十分に集まっていないので、みなさんがんばりましょう。
ミニ学習会は、「『季刊セクシュアリティ』問題とセックスワーク論」と題して行ないました。
『季刊セクシュアリティ』というのは、人間と性教育研究協議会が編集をしている人権派の雑誌ですが、その第47号の「商品化される性」という特集が現在大きな問題になっています。「特集にあたって」では「性の商品化」に批判的な特集企図を示しておきながら、またそうした趣旨でAPP研のメンバーにも論文を要請しておきながら、実際に出版された『季刊セクシュアリティ』の特集号を見ると、そうした特集企図とはまったく矛盾する、セックスワーク論にもとづく巻頭論文とインタビューとが最初に掲載されており、本来の特集企図に沿った論文はすべて後に追いやられているという異様な編集となっていました。
これは、読者を欺く行為であるだけでなく、編集部の特集企図を信頼して論文を寄せた執筆者に対する裏切り行為でもあります。また実際に掲載されている巻頭論文の中身も相当にひどく、セックスワーク論にもとづいているというだけでなく、論旨もでたらめで支離滅裂であり、およそまともな論文の体をなしていないものでさえあります。
学習会では、セックスワーク論とは何か、それは何ゆえ間違っているのかという基本に立ち返って、巻頭論文に対する批判を行ないました。報告の途中から活発な議論がなされ、大いに議論が盛り上がりました(おかげで報告そのものは3分の1程度しかできませんでした)。巻頭論文を全面的に批判した文章は『論文・資料集』に掲載される予定です。
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次回の例会は、10月10日(日)の午後1時からです。
例会後は、参加者のみなさんと楽しく食事をし、その後は喫茶店で意見交換を行いました。
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