
児童書の出版元である「理論社」から「ひとはみな・ハダカになる」という一冊の本が、中高生向けに性教育の良書として発売されました。しかし、その内容はまさに、ポルノ・アダルトビデオを子どもたちに紹介しているというものでした。
この書籍の著者は、バクシーシ山下という鬼畜系AV監督。女性を「ボコボに殴る・蹴る」「髪の毛をつかんで引きずり回る」「何度も顔にゲロを吐きかける」壮絶なレイプを延々と撮影し続け、現在も実録強姦ビデオとして合法に販売し続けられています。
2004年に、バクシーシ山下に感化されたAV監督たちが同じようなレイプを延々と撮影したビデオを撮影し、たまたま被害者が警察に相談したことで発覚し、逮捕され懲役18年の実刑を受けました。しかし、一方でバクシーシ山下は罪を免れ、鬼才AV監督として理論社から中高生向けの良書を出版するに至っています。
APPではこのような惨状を憂慮し、シンポジウムの賛同団体として「ポルノ被害と性暴力を考える会」と一緒に理論社問題について取り組んで参りました。
当日の入場者は、ボランティアを含め200名以上が参加され、この問題の関心の高さを改めて実感しました。下記は新聞報道記事の引用になります。
シンポジウム:ポルノや貧困考える??豊島/東京
ポルノや貧困の問題を考えるシンポジウム「ポルノ被害と女性・子どもの人権」が3日、豊島区の立教大学で開かれた。学者らでつくる「ポルノ被害と性暴力を考える会」の主催。基調報告では、ポルノ問題に詳しい福島大の中里見博准教授(憲法)が、児童ポルノ商品が大きな市場を形成する現状を説明し、養護施設出身でアダルトビデオ(AV)業界で働いていた女性は「寂しさを抱え、風俗で働きAVにも出た。その時は楽しかったが深い傷ができた」と振り返った。
パネルディスカッションでは、社会生活を送る上で困難を抱える女性を保護する婦人保護施設の関係者や、立教大の浅井春夫教授(児童福祉)らが参加。貧困や構造的な男女の力関係が、性の商品化や性暴力被害につながっているとの指摘が相次いだ。
児童ポルノ問題を巡っては、所持や取得行為を禁止する児童買春・児童ポルノ禁止法改正案が7月の衆院解散で廃案になった。
朝日新聞?2009年10月04日【井崎憲】
被害事実をご存じの方は、情報をお寄せください
![]() 月例会と着エロ問題の合評会を開催 |
![]() トピックス |
![]() 月例会と勉強会を開きました。 |