女性への性暴力をテーマにした講演会が13日、北区南方の「きらめきプラザ」で開かれた。
「DV防止サポートシステムをつなぐ会・岡山」主催。会では県警生活安全企画課の高槻康志警部補が家庭内暴力(DV)やストーカー増加の現状と、被害者支援に取り組む県警の活動を紹介。また、川崎医療福祉大の鈴井江三子教授が、子供への性暴力被害の実態を報告した。
鈴井教授は「18歳までに7割近くの女性が痴漢などの公然わいせつ、強姦(ごうかん)など、なんらかの性犯罪の被害に遭っている」と説明し、「女性の性が軽く見られる文化が背景にある」と指摘した。
また、小学校低学年の児童が性犯罪被害に遭いやすい現状を示して「小さい子は他人への警戒心が薄い。心の傷を一生抱えることになるので大人が意識をもって子供を守らないといけない」と話し、さらに「父親や養父が自分の子への加害者になっていることが多い」と問題提起した。【坂根真理】
6月14日17時1分配信 毎日新聞