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国際 : ポルノ最大手「マインドギーク」の“謎だらけの闇”に迫る (2021.01.17)

日時: 2021-01-17  表示:196回

クーリエジャポン 2021/1/17(日) 11:00配信

インターネットの出現によってポルノ業界のあり方は大きく変わった。ポルノ映像の共有サイトが世界中で人気を誇るようになったが、そのコンテンツは海賊版だらけだ。しかし、政治や規制の干渉もあまり受けずに野放しにされているという。

ポルノ共有サイトを運営するトップ企業「マインドギーク」を追った英紙によるルポルタージュをお届けする。
謎に包まれた世界トップのポルノ企業

インターネットの時代、ポルノはどこにでも散らばっているが、そのオーナーの存在は見えない。

かつてポルノ業界は、プレイボーイの創設者ヒュー・ヘフナーのように、シルクをまとった大富豪たちが動かしていた。しかし、今ではアルゴリズムやサーチ・エンジンによる最適化、ターゲティング広告の専門家など、謎めいた存在が牽引している。

「私たちのような古いポルノ業界の人間は、VHSやDVD、テレビ放送権の売り上げから得られる数百万のお金を追いかけていました。新世代のポルノが持つ危険性については、誰ひとり想像していませんでした」と、イタリアのポルノ作家であるマリオ・サリエリは言う。

ポルノ業界は世界のオンライン広告の先駆者で、ターゲティング広告やペイパークリック(クリック課金型広告)、メールマーケティングなどを早くから活用した。そして今日もインターネット経済において大きな存在感を持つ。同時に、いわゆる「チューブ」系動画共有サイトは、児童ポルノや性的人身売買に関連する動画をめぐって物議を醸している。

しかし、性的に刺激的な映像への飽くなきニーズによって私腹を肥やしている、ポルノ業界のこの新たな勢力については、その多くが謎に包まれている。

このような存在で最も代表的なマインドギーク社は、その企業に関する情報をほとんど知られることもなく、静かにポルノ業界のトップ企業になった。モントリオールに拠点を置く同社は、PornhubやRed Tube、YouPorn?など、ポルノ業界で最も閲覧数の多い複数のサイトを所有している。公開されている財務情報によると、同社は少なくともヨーロッパとアメリカのポルノ業界でトップの座を占める。

それにもかかわらず、同社の基本情報はほとんど知られていない。同社の主要な所有者であるビジネスマンのバーナード・バーゲマーについても、インターネット上でほとんど何の情報も見つからない。しかし彼こそが世界で最も成功したポルノ界の巨頭と言える。今回フィナンシャル・タイムズが調査するまで彼の身元は秘密にされ、マインドギークの幹部や顧問など、ごく少数の関係者にしか知られていなかった。

マインドギークのウェブサイトを見ても、ポルノ業界の企業とはわからないデザインになっている。代わりに同社は自らを「トラフィックの多いウェブサイトのデザインや開発、マネジメント等におけるリーダー」と称する。

トラフィックが多いというのは控えめな言い方だ。ルクセンブルクで登記されているマインドギークグループは、2018年には4億6000万ドルの収益を上げ、毎日1億1500万以上の閲覧数を誇った。Googleのデータによると、2020年11月のアメリカでは「コロナウイルス」や「トランプ」以上に、「Pornhub」の検索数が多かったという。

マインドギークの採用候補者たちは、他社であれば収集に数か月かかるユーザーの行動傾向が一晩のうちに判明し、ビッグデータを次のレベルに持っていけると告げられる。約15テラバイトの動画が毎日マインドギークのサイトにアップロードされているが、この量はNetflixで視聴可能な全動画の半分程度に匹敵する。

ポルノ共有サイトを運営するトップ企業「マインドギーク」を追った英紙によるルポルタージュをお届けする。
謎に包まれた世界トップのポルノ企業

インターネットの時代、ポルノはどこにでも散らばっているが、そのオーナーの存在は見えない。

かつてポルノ業界は、プレイボーイの創設者ヒュー・ヘフナーのように、シルクをまとった大富豪たちが動かしていた。しかし、今ではアルゴリズムやサーチ・エンジンによる最適化、ターゲティング広告の専門家など、謎めいた存在が牽引している。

「私たちのような古いポルノ業界の人間は、VHSやDVD、テレビ放送権の売り上げから得られる数百万のお金を追いかけていました。新世代のポルノが持つ危険性については、誰ひとり想像していませんでした」と、イタリアのポルノ作家であるマリオ・サリエリは言う。

ポルノ業界は世界のオンライン広告の先駆者で、ターゲティング広告やペイパークリック(クリック課金型広告)、メールマーケティングなどを早くから活用した。そして今日もインターネット経済において大きな存在感を持つ。同時に、いわゆる「チューブ」系動画共有サイトは、児童ポルノや性的人身売買に関連する動画をめぐって物議を醸している。

しかし、性的に刺激的な映像への飽くなきニーズによって私腹を肥やしている、ポルノ業界のこの新たな勢力については、その多くが謎に包まれている。

このような存在で最も代表的なマインドギーク社は、その企業に関する情報をほとんど知られることもなく、静かにポルノ業界のトップ企業になった。モントリオールに拠点を置く同社は、PornhubやRed Tube、YouPorn?など、ポルノ業界で最も閲覧数の多い複数のサイトを所有している。公開されている財務情報によると、同社は少なくともヨーロッパとアメリカのポルノ業界でトップの座を占める。

それにもかかわらず、同社の基本情報はほとんど知られていない。同社の主要な所有者であるビジネスマンのバーナード・バーゲマーについても、インターネット上でほとんど何の情報も見つからない。しかし彼こそが世界で最も成功したポルノ界の巨頭と言える。今回フィナンシャル・タイムズが調査するまで彼の身元は秘密にされ、マインドギークの幹部や顧問など、ごく少数の関係者にしか知られていなかった。

マインドギークのウェブサイトを見ても、ポルノ業界の企業とはわからないデザインになっている。代わりに同社は自らを「トラフィックの多いウェブサイトのデザインや開発、マネジメント等におけるリーダー」と称する。

トラフィックが多いというのは控えめな言い方だ。ルクセンブルクで登記されているマインドギークグループは、2018年には4億6000万ドルの収益を上げ、毎日1億1500万以上の閲覧数を誇った。Googleのデータによると、2020年11月のアメリカでは「コロナウイルス」や「トランプ」以上に、「Pornhub」の検索数が多かったという。

マインドギークの採用候補者たちは、他社であれば収集に数か月かかるユーザーの行動傾向が一晩のうちに判明し、ビッグデータを次のレベルに持っていけると告げられる。約15テラバイトの動画が毎日マインドギークのサイトにアップロードされているが、この量はNetflixで視聴可能な全動画の半分程度に匹敵する。

追随者を潰す、抜け目のなさ

マインドギークは、世界最大手のポルノ企業であることを否定する。その地位を認めれば、自社のビジネスにさらに多くの監視や干渉が入ることになるからだろう。マインドギークは、チェコ籍のWGCZホールディングをライバルとして挙げた。同社は同姓の2人のフランス人が所有し、XvideosとXnxxというチューブ系サイトを所有する。

だが同社は、内部向けには異なる説明をしていると、かつての従業員は語る。「Pornhubは地球上で最多のビューを誇るアダルトサイトだというのが、顧客に対する売り文句でした」と、同社の広告ネットワークTrafficJunky?の顧客アカウントを管理していた元従業員は言う。「(マインドギークは)同業界で最も多くの収益を得ていました」

ネットワーク会社Sandvineによる帯域データを見ると、Pornhubが世界で最も人気のあるポルノサイトであるのは明らかだ。ライバルのXvideosも追随するものの、マインドギークは関連ビジネスのネットワーク全体を支配する。TrafficJunky?や年齢確認サービスのAgeID?を用い、トップクラスのチューブ系サイトと有料サイトの優位性を強化している。

批評家によれば、マインドギークをはじめとする動画配信サイトが規制の目をくぐり抜けているのは、セックスに対するタブーゆえだという。

Googleが所有するYouTube?は、著作権で保護された動画や、人々が被害を受けている様子の映った明らかに違法なコンテンツを検知し、削除するのに失敗したとして、政治家にも批判されてきた。一方、マインドギークやその他のチューブ系サイトに関する批判の声は非常に少ない。

「YouTube?はポルノ企業よりもずっと目につきやすく、社名が傷つくことにずっと敏感です」と、エセックス大学のインターネット法学の教授ローナ・ウッズは言う。

イギリスでオンライン有害情報規制法案の重要部分を作成したウッズは、昨春まであまり注目を払ってこなかったというマインドギークについて「この領域で多くのリサーチを行なってきた自身にとっては興味深い」と述べる。

マインドギークがこれまで目立たないようにして利益を上げてきたならば、同社を超えようとする、強みのある小企業と競争し続けることになるだろう。

マインドギークは、海賊版コンテンツを削除しなかったとして、頻繁に小企業を訴えている。主にキプロスに登記された子会社を通じ、違法にシェアされたコンテンツを削除するよう、2億1300万ものリクエストをGoogleに送った。

2019年2月にワシントンの地方裁判所で行なわれた訴訟では、マインドギークは小規模なポルノ企業2社を「甚だしい著作権侵害」で訴えた。その侵害が、自社の営業に「深刻な支障」を与えたため、2社は「速やかに閉業されるべき」だと主張した。しかし、マインドギークは、閉鎖させようとしたウェブサイトの持ち主たちを特定することはできなかったとも述べた。

ルストは、多くのサイトが匿名の宛先の他には問い合わせ先を掲示していなかったため、ポルノ業界が「秘密主義でいかがわしい」というレッテルを張られてしまったと話す。

「こうした企業の人々は、私たち──そして、最も重要なことに子供たちがオンラインで目にするものを決める力を持っているのです」と彼女は語る。「私たちは、オンラインで視聴可能なセックスのあり方について管理する人々が誰なのか知らねばいけません」


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