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製作被害 : AV女優らAV問題でシンポ開催 (2018.11.10)

日時: 2018-11-11  表示:92回

2018年11月10日 22時23分 日刊スポーツ

女性が意に反したアダルトビデオ(AV)出演を強要される「AV出演強要問題」と向き合い続けてきたAV問題を考える会は10日、都内で第2回シンポジウムを開催した。テーマは「男尊女卑とAV」。業界歴30年のAV男優辻丸氏が司会を務め、現役AV女優の八ッ橋さい子さん、元AV女優の麻生希さん、AV監督の安達かおる氏、性被害サバイバーのト沢彩子氏、世田谷区の田中優子区議が登壇した。

14、15年頃から問題が表面化し、一時期はメディアに大きく取り上げられたが辻丸氏は「3年ほど経ち、世間も忘れ、業界内も何かできただろうか」と疑問を投げかけた。安達氏も「強要問題は3年たっても1歩も進んでない。強要という位置づけがフワッとした雰囲気だからだ。『○○から強要』という具体的な線引きが必要なのでは」と述べた。

AV業界に肯定的な立場の麻生さんだが、体験談はまさに「被害」だった。所属事務所による約3カ月の監禁。食事を買い出しに行けず、ドッグフードを食べて空腹をしのいだ。給料未払い、「家に火を付けるぞ」と脅され、飲み会中に突然、殴られたこともあり「殺人以外は全てやられた」と振り返った。

事務所に入るための面接では、いきなり「脱いで」と言われ裸になるのは当たり前。乳房や乳首の形状などを指摘され、虫歯や銀歯の状態までチェックされた。それでも被害者の「自覚はなかった」。「そう簡単に女優なんてなれないし、普通の人より稼いでいる。売れたらうれしい。頑張れない人は辞めればいい」と強気に、強要問題は人ごととして捉えてきた。

安達氏に「本人が被害を受けていることを自覚しないままシステムの中に組み込まれている。良くないことだ」と指摘され、一般参加者からも「自分が大丈夫だから、他人も大丈夫という論理は強者の論理だ。本当に被害に苦しんでいる人もいる」などと言われると、トーンが変わった。「自分が大丈夫でも他人が嫌と思うこともあると分かった」と語った。

超進学校の桜蔭高、慶大を卒業し、地方公務員を経てAV女優となった異色の経歴を持つ現役女優の八ッ橋さんも、撮影中に事前に聞かされていなかった方法が急に組み込まれたことはよくあるという。監督から「こっちの方が良くなる」との理由から、男優が1人から2人に増えたり、監督自ら絡みに参加することもあった。「私は断れば断れる雰囲気だったが、言いづらい人は後に強要と言うケースがあるかもしれない」と振り返った。

世田谷区議会でスカウト詐欺やAV問題を取り上げている田中氏は「スポーツ界の不祥事と似ているところがあると感じた」と話し、体操界の男子コーチによる女子選手への暴力問題を例に挙げた。「殴られた側はたたかれたことを良しとし、コーチ継続を訴えたが、協会は暴力は暴力として処分した」と語り、我慢強さなど各自の精神状況に任せるのではなく、立法も含めて国で議論すべきとの考えを示した。

辻丸氏は、AV業界で強要問題がなくならない要因を、男性中心の男尊女卑意識にあるとし、その見方を変えない限り、根本的な解決は見えないと主張した。


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