ポルノ・買春問題研究会
論文資料集10
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非実在 : 「高校生セックスOKと思った」かわいい表紙の少女漫画

日時: 2010-09-08  表示:2993回

地域によっては「有害図書」に指定されるような過激な性的表現が描かれているにもかかわらず、メルヘン調のタイトルや表紙デザインの少女向け漫画雑誌について、子供を守る活動をしている専門家から、未成年に与える影響の大きさを心配する声が上がっている。行政も「表紙でカムフラージュされた分だけ、問題」として販売規制を強めている。

過激性描写も3割は区分陳列なし「ビジネス成り立たぬ」

 「性病に感染していないか心配。もっと早く講演を聴いていたらよかった」「高校生になったら性交渉もいいと思っていた。自分の体を安易な気持ちで傷つけたらいけないと思った」
 NPO法人「有害環境から子どもを守る会」(大阪府阪南市)会長の元小学校教諭、岡崎正子さん(63)が関西の高校で講演した際の感想文には、女子生徒たちの素直な言葉がつづられていた。
 岡崎さんは4年前から、近畿の中学校や高校で、性問題やエイズの危険性について講演している。生徒たちの感想などを通じて強く印象づけられたのは、一部の少女漫画の問題だった。

漫画の中で描かれている未成年間での性交渉などの過激な表現に、子供たちが大きな影響を受けていると感じたという。「一般の漫画と一緒に販売されていると、その内容を『普通のこと』と受け入れてしまう。表紙がかわいく描かれているので、教師も保護者も気づきにくい」と警鐘を鳴らす。
 大阪府は青少年健全育成条例に基づいて、過激な性的表現が規定以上ある本や雑誌の場合、有害図書に指定。書店が「成人向け」などとして一般の本と区分陳列するよう義務づけている。
 しかし、女性ファンが多い少女向け漫画を「成人向け」コーナーに並べると、女性が買いにくくなるため書店は区分陳列に及び腰で、府が今春実施した抽出調査では、府内約250店舗のうち3割が区分陳列していないことが分かった。
 ただ、コンビニは近年、社会的批判に配慮して販売を自粛。大手コンビニ担当者は「扱う種類も減らし、学校近くの店舗では特に販売しないようにしている」という。
 一方、こうした動きに対して東京都内の出版社は「少女向け漫画を成人コーナーで販売されると、売り上げが減り、ビジネスとして成り立たない。過激な内容があれば、作家に書き直してもらうなど自主規制している」と主張する。
 岡崎さんは「表現の自由も大切だが、子供の健全な育成環境こそ最優先に考えるべきだ。有害図書を簡単に手にとって読める状況は問題」と話している。

2010年09月08日 産経新聞

非実在 : 月20冊…性描写1割で有害指定 少女漫画、書店への指

日時: 2010-09-08  表示:3133回

少女向け漫画などの販売規制について大阪府の場合、府職員が毎月、性的表現があると思われる本や雑誌20冊前後を購入して内容をチェック。1冊につき過激な性的表現が10ページ以上か全体の1割以上ある場合や、有識者らによる青少年健全育成審議会の答申を受けるなどすれば有害図書と指定。18歳未満への販売や閲覧が禁止され、書店での区分陳列や個別包装が義務づけられている。違反すれば30万円以下の罰金が科せられる。
 一方、販売規制にからんで問題になるのが表現の自由。東京都は今年、18歳未満とみられる登場人物のわいせつ描写のある漫画を販売規制する条例改正案を提案したが、漫画家らが表現の自由の観点から反対するなどし、都議会で否決された。
 大阪府はもともと東京都より規制が厳しいが、府青少年課は「問題なのは販売方法で、表現の自由を侵すものではない」とし、出版社ではなく書店側への指導にしぼっている。

2010年09月08日 産経新聞

非実在 : 天下の愚策!東京都の「マンガ狩り」を嗤う (2010.08.30)

日時: 2010-08-30  表示:3022回

しずかちゃんの入浴シーン(ドラえもん)、ワカメちゃんのパンチラシーン(サザエさん)、如月ハニーの変身シーン(キューティーハニー)、レイやアスカのヌードシーン(新世紀エヴァンゲリオン)……。

事情を知っていれば、これが何を意味するかすぐにピンとくるが、そうでなければ何のことかさっぱり分からないだろう。18歳未満の子どもを「性的対象」として描く漫画やアニメを規制するため東京都が成立を目指す「青少年健全育成条例」改正案に関し、「規制の対象外」として都側が示した“具体例”である。

随分と馬鹿げた話に思えるが、東京都は大まじめのようだ。これを都のホームページにも掲載し、条例改正への「理解」を求めるのに躍起となっている。だが、改正案に反対する明治大学の藤本由香里准教授(漫画文化論)はこう指摘する。

「確かに馬鹿げていますが、成立すれば影響は深刻です。条文が極めて曖昧で、何が健全かの判断は行政がいくらでも恣意的に解釈できる。“具体例”を示さねばならなかったのも条文が曖昧だからです。これでは日本が誇る漫画やアニメ文化の息の根が止まりかねません」

東京都が条例改正案を最初に示したのは2月だった。その骨子は次の通りだ。(1)漫画やアニメ等に登場するキャラクターのうち、服装などから18歳未満と判断されるものを〈非実在青少年〉と定義。(2)こうした〈非実在青少年〉を〈みだりに性的対象として肯定的に描写〉した作品は、青少年の手に渡らぬよう出版社や書店などに自主規制を求める。

都はこの改正案を2月の都議会定例会に上程し、わずか1カ月の会期内での成立を目指した。当初、改正案は一般にあまり知られていなかったが、ネットなどを通じてその内容が伝えられはじめると反発が拡散し、多数の著名漫画家らが激しい反対を唱えるに至ったのである。

例えば3月15日には、ちばてつや氏や里中満智子氏、竹宮惠子氏らが都庁で会見し、口々にこう訴えている。

「生身の人が傷つくわけではないのに、作者の発想力から生まれたキャラクターまで規制をかけるのは恐ろしい。」(里中氏)

「お上に『これはいい』『これは悪い』などと決めて欲しくない。文化や表現にはいろいろな花が咲くが、『これは汚い』と根を絶てば、全体が滅ぶ」(ちば氏)

「必要に応じて(性的場面を)表現することはある。それも規制の範囲に入ることに危惧を抱く」(竹宮氏)

著名漫画家が声を上げたことでメディアも改正案に注目し、賛否の議論は沸騰した。これを受けて都議会では野党の民主党が慎重姿勢に転じ、2月定例会での成立は見送られたが、都はあきらめなかった。改正案を所管する青少年・治安対策本部は何度も〈報道資料〉を発し、繰り返しこう主張したのである。〈「漫画・アニメ業界の衰退を招く」との批判は当たらない〉(3月17日)、〈子供の強姦シーン等を描いた漫画を子供に見せない・売らせないための条例改正です。描いたり、出版したり、大人に売るのは規制されません〉(4月16日)

そして4月26日には改正案に関する〈わかりやすい質問回答集〉なるものまで公表し、6月の都議会定例会に改正案を再上程した。この「回答集」に記されたのが、冒頭に紹介した「規制対象外」の“具体例”だ。

改正案には多数の漫画家や日本ペンクラブなど表現者側から反発が噴出したが、一方で早期成立を求める声も上がっている。東京都PTA協議会は「児童が性的対象になることが野放しの状態になっている」などと改正推進を訴え、表現者の中からも賛成の立場を示す者が現れた。その一人が日本ユニセフ協会大使も務める歌手、エッセイストのアグネス・チャン氏だ。同氏はこう指摘している。

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インターネット上の児童ポルノ発信数
「子どもと思われるキャラクターが繰り返し性行為をさせられ、性的虐待を受けている。そんな漫画がコンビニや有名書店に、かわいい表紙をつけて並んでいる。」「アメリカやカナダなどでは、漫画やアニメであっても、子どもの性虐待を描写したものは国の法律で規制されています。日本が『ロリコン』大国の汚名を着せられてはたまりません」

作家である猪瀬直樹・東京都副知事も3月29日放映の民放BS番組に出演し、実際に何冊かのコミック本を手にしつつ改正の意義を強調した。

「こんなものが書店で普通のコミックと並んでいて、小中学生が買える状況になっている。酷いものは成人コーナーに売り場を変えろっていうだけの話ですよ」

猪瀬氏が示したうちの一冊――『奥サマは小学生』(作・松山せいじ、秋田書店)が私の手元にもある。「12歳」の小学女児が「担任教師」と「夫婦生活」を送るというコメディタッチの作品だ。

ページをめくると、確かに女児を性的に描くシーンが頻出する。率直に記せば、私にもこれが芸術的作品とは思えないが、実は作品中に直接の性行為は一切登場しない。あくまでも「担任教師」が「12歳の妻」を相手に「性的妄想」を繰り広げるだけで、最終的にはそれすらも必死で自制する。深読みすれば、漫画の性表現に過敏反応する“モラリスト”を皮肉った作品に見えなくもない。

しかし猪瀬氏が規制対象の具体例に挙げたことで、作者のもとには抗議や嫌がらせのメールが殺到したという。作品を掲載した漫画誌「チャンピオンREDいちご」(秋田書店)の伊藤純編集長が言う。

「殆どは作品を読んでもいない人からの抗議でしたが、作者の希望で(コミックスは)出荷停止措置を取りました」

早くも改正案の“効果”が発揮され、この作品は“発禁”になったといえるのかもしれない。
ジャーナリスト 青木 理=文
プレジデントロイター  2010年7.19号

非実在 : 日本の児童ポルノ漫画所持の男、罰金の支払いを命じられ

日時: 2010-07-30  表示:3207回

スウェーデン中部のUppsalaで、日本の児童ポルノ漫画の画像を所持していた男の裁判が行われた。「漫画は漫画であり、実在の犠牲者は誰もいない」とし、男には罰金の支払いのみが命じられた。

スウェーデン中部のUppsalaに住む男が、インターネットで日本の児童ポルノ漫画の画像をダウンロードし所持していた。男は51枚の画像を所持しており、裁判で有罪宣告を受けた。しかしながら、「漫画の中でいかなる卑猥な行いがされていようとも、漫画は漫画であり、危害を加えられた実在の子どもの犠牲者はいない」とし、罰金の支払いのみが命じられた。 (TechinsightJapan?編集部 新谷友海)

2010年07月26日 TechinsightJapan?

非実在 : 天下の愚策! 東京都の「マンガ狩り」を嗤う (2010.07.22)

日時: 2010-07-25  表示:3339回

プレジデント7月22日(木) 10時 0分配信

■「しずかちゃんの入浴シーン」「ワカメちゃんのパンチラシーン」が論議の的に……

 しずかちゃんの入浴シーン(ドラえもん)、ワカメちゃんのパンチラシーン(サザエさん)、如月ハニーの変身シーン(キューティーハニー)、レイやアスカのヌードシーン(新世紀エヴァンゲリオン)……。
 事情を知っていれば、これが何を意味するかすぐにピンとくるが、そうでなければ何のことかさっぱり分からないだろう。18歳未満の子どもを「性的対象」として描く漫画やアニメを規制するため東京都が成立を目指す「青少年健全育成条例」改正案に関し、「規制の対象外」として都側が示した“具体例”である。
 随分と馬鹿げた話に思えるが、東京都は大まじめのようだ。これを都のホームページにも掲載し、条例改正への「理解」を求めるのに躍起となっている。だが、改正案に反対する明治大学の藤本由香里准教授(漫画文化論)はこう指摘する。
「確かに馬鹿げていますが、成立すれば影響は深刻です。条文が極めて曖昧で、何が健全かの判断は行政がいくらでも恣意的に解釈できる。“具体例”を示さねばならなかったのも条文が曖昧だからです。これでは日本が誇る漫画やアニメ文化の息の根が止まりかねません」

 東京都が条例改正案を最初に示したのは2月だった。その骨子は次の通りだ。
(1)漫画やアニメ等に登場するキャラクターのうち、服装などから18歳未満と判断されるものを〈非実在青少年〉と定義。
(2)こうした〈非実在青少年〉を〈みだりに性的対象として肯定的に描写〉した作品は、青少年の手に渡らぬよう出版社や書店などに自主規制を求める。
 都はこの改正案を2月の都議会定例会に上程し、わずか1カ月の会期内での成立を目指した。当初、改正案は一般にあまり知られていなかったが、ネットなどを通じてその内容が伝えられはじめると反発が拡散し、多数の著名漫画家らが激しい反対を唱えるに至ったのである。

 例えば3月15日には、ちばてつや氏や里中満智子氏、竹宮惠子氏らが都庁で会見し、口々にこう訴えている。
「生身の人が傷つくわけではないのに、作者の発想力から生まれたキャラクターまで規制をかけるのは恐ろしい。」(里中氏)
「お上に『これはいい』『これは悪い』などと決めて欲しくない。文化や表現にはいろいろな花が咲くが、『これは汚い』と根を絶てば、全体が滅ぶ」(ちば氏)
「必要に応じて(性的場面を)表現することはある。それも規制の範囲に入ることに危惧を抱く」(竹宮氏)
 著名漫画家が声を上げたことでメディアも改正案に注目し、賛否の議論は沸騰した。これを受けて都議会では野党の民主党が慎重姿勢に転じ、2月定例会での成立は見送られたが、都はあきらめなかった。改正案を所管する青少年・治安対策本部は何度も〈報道資料〉を発し、繰り返しこう主張したのである。〈「漫画・アニメ業界の衰退を招く」との批判は当たらない〉(3月17日)、〈子供の強姦シーン等を描いた漫画を子供に見せない・売らせないための条例改正です。描いたり、出版したり、大人に売るのは規制されません〉(4月16日)
 そして4月26日には改正案に関する〈わかりやすい質問回答集〉なるものまで公表し、6月の都議会定例会に改正案を再上程した。この「回答集」に記されたのが、冒頭に紹介した「規制対象外」の“具体例”だ。

 改正案には多数の漫画家や日本ペンクラブなど表現者側から反発が噴出したが、一方で早期成立を求める声も上がっている。東京都PTA協議会は「児童が性的対象になることが野放しの状態になっている」などと改正推進を訴え、表現者の中からも賛成の立場を示す者が現れた。その一人が日本ユニセフ協会大使も務める歌手、エッセイストのアグネス・チャン氏だ。同氏はこう指摘している。
「子どもと思われるキャラクターが繰り返し性行為をさせられ、性的虐待を受けている。そんな漫画がコンビニや有名書店に、かわいい表紙をつけて並んでいる。」「アメリカやカナダなどでは、漫画やアニメであっても、子どもの性虐待を描写したものは国の法律で規制されています。日本が『ロリコン』大国の汚名を着せられてはたまりません」
 作家である猪瀬直樹・東京都副知事も3月29日放映の民放BS番組に出演し、実際に何冊かのコミック本を手にしつつ改正の意義を強調した。
「こんなものが書店で普通のコミックと並んでいて、小中学生が買える状況になっている。酷いものは成人コーナーに売り場を変えろっていうだけの話ですよ」

 猪瀬氏が示したうちの1冊──『奥サマは小学生』(作・松山せいじ、秋田書店)が私の手元にもある。「12歳」の小学女児が「担任教師」と「夫婦生活」を送るというコメディタッチの作品だ。
 ページをめくると、確かに女児を性的に描くシーンが頻出する。率直に記せば、私にもこれが芸術的作品とは思えないが、実は作品中に直接の性行為は一切登場しない。あくまでも「担任教師」が「12歳の妻」を相手に「性的妄想」を繰り広げるだけで、最終的にはそれすらも必死で自制する。深読みすれば、漫画の性表現に過敏反応する“モラリスト”を皮肉った作品に見えなくもない。
 しかし猪瀬氏が規制対象の具体例に挙げたことで、作者のもとには抗議や嫌がらせのメールが殺到したという。作品を掲載した漫画誌「チャンピオンREDいちご」(秋田書店)の伊藤純編集長が言う。
「殆どは作品を読んでもいない人からの抗議でしたが、作者の希望で(コミックスは)出荷停止措置を取りました」
 早くも改正案の“効果”が発揮され、この作品は“発禁”になったといえるのかもしれない。

■僅差での改正案否決。知事は再上程の構え

 だが、ここで感情的な賛否論を離れ、もっと冷静な視座から状況を俯瞰する必要があるように思う。まずは日本国内の児童ポルノや性犯罪に関する現況だ。
 警察庁の統計などによれば、未成年者が被害を受けた強姦事件は1960年代に比すると10分の1に激減し、近年も未成年者を対象とした性犯罪は減り続けている。イタリアの児童保護団体のまとめでは、ネット上の児童ポルノ発信数も欧米より遥かに少なく、日本が「ロリコン大国」との批判はあたっていないとみるべきだろう。

 また、東京都の現行条例は〈図書類又は映画等で、青少年に対し、著しく性的感情を刺激〉するものは「不健全図書」に指定し、子どもへの販売を制限できると定めている。実は現行条例でも漫画等の「行き過ぎた性表現」に規制の網を被せるのは可能なのだ。
 にもかかわらず都が今回、漫画やアニメを殊更に問題視する姿勢に出たのは、都に出向して青少年・治安対策本部を司る警察官僚の意向も色濃く反映されている。都議会の参考人として改正案への疑義を表明した首都大学東京の宮台真司教授(社会学)は「警察官僚が手柄を取りたがっているだけ」と一蹴し、改正案の問題点をこう指摘してくれた。
「実在の子どもが被害を受ける児童ポルノの規制は当然だし、子どもを守りたい気持ちは誰もが同じ。漫画やアニメも内容によっては一定のゾーニング(販売などの区分け)は必要でしょう。ただ、今回の改正案はあまりにお粗末。上から目線の道徳観を押し付けるもので、ゾーニングを装った表現規制に過ぎない」

 また前出の藤本准教授は改正案18条にも大きな問題があると言う。
〈18条6の3 都民は、青少年をみだりに性的対象として扱う風潮を助長すべきでないことについて理解を深め、(略)青少年が容易にこれを閲覧又は鑑賞することのないよう努めるものとする〉
 藤本准教授の話。
「まるで隣組の発想です。これでは誰か一人が騒ぐだけで過剰な自主規制や“悪書狩り”に発展しかねない」

 振り返ってみれば、漫画やアニメに限らず、映画などでも「エロ」と類される分野から多数の若い才能が生まれてきた。小説など活字分野でもモラリストが眉をひそめるような作品で注目を集め、才能を開花させた作家は多い。実際に被害児童が発生する児童ポルノは論外であるし、仮に性的な表現物の頒布に一定のゾーニングが必要だとしても、それは徹底して謙抑的で、慎重な姿勢が必要なはずだ。
 社会性の強い漫画でも評価の高い漫画家・山本直樹氏は、性描写を含む作品が都から「不健全図書」に指定され、回収騒ぎとなった経験を持つ。その山本氏は今回の動きをこんな風に眺めているという。
「誰かにとっては“クズ”だって、こっちはやむにやまれず描いた表現だったりする。それはお上が区分けすることではないし、面白いものって“端っこ”から出てくると思う。(都知事の)石原さんも、猪瀬さんも、もともとはキワキワのテーマでブレイクしたわけですしね……」

 注目を集めた条例改正案は結局、6月16日の都議会本会議で否決された。しかし、それは極めて僅差の採決だった。
 賛成は都議会の与党・自民党と公明党で、合計議席数は61。反対の野党・民主党と共産党の合計議席数も61であり、3議席を持つ「生活者ネットワーク」が反対に回ったことによる辛うじての否決だった。その議場では劣勢に立たされた与党席から酷い野次が飛び、改正案への反対討論を行う女性都議に愚劣な罵声が浴びせられる始末だった。
「子どもの敵!」「お前、痴漢されて喜んでるんだろっ!」
 少なくとも私の目には、それが「表現の自由」を踏み越えてまで「青少年の健全育成」を目指すに値する姿には見えなかった。しかし、「表現者」でもあるはずの石原慎太郎知事は「目的は間違ってない。何度でもやる」と言い放ち、9月の都議会定例会に改正案を再上程する考えを示している。波紋はまだ収まりそうもない。


ジャーナリスト
青木 理=文
あおき・おさむ●1966年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。90年共同通信社に入社。大阪社会部、成田支局を経て、本社社会部で警視庁警備・公安担当、ソウル特派員などを歴任。2006年に同社を退社。著書に『絞首刑』、『日本の公安警察』など。

非実在 : 否決の漫画児童ポルノ条例案 知事、9月再提出明言 (2010.0

日時: 2010-06-17  表示:3493回

6月17日7時57分配信 産経新聞

 「何回でも提出してやる?」。平成22年度一般会計補正予算案などを審議した都議会定例会が16日、閉会した。注目を集めた子供を性的対象にする漫画などの規制を目指す都青少年健全育成条例の改正案が、最大会派の民主などの反対多数で否決された。石原慎太郎知事は閉会後、報道陣に改正案を「もう一回出す」と述べ、次回の9月議会に再提出する方針を示した。

 石原知事は民主に対し、「反対のための反対で都民が迷惑。ばかなことをやっている。抽象論ではなく具体的な対案を出すべきだ。(出さないのなら)『現状を認める』と都民の前で言えばいい」と批判。

 その上で、改正案について「目的は間違っていない。何回でも繰り返してやる」と述べた。

 石原知事は閉会後、各会派の控室を回った。民主の控室で石原知事は「日本語の解読能力がないな、君らは」とチクリ。大沢昇幹事長は「自分だってそうじゃないか。言われたくないよ」と言い返していた。

 民主幹部は「改正案が再提出された際の可否はその内容による。問題点はこれまでの質疑で明らかだ」とし、「今後、民主から案を出す可能性もある。試案はあるが、提出するには練り直しが必要」と述べた。また、都側に対し「改正案を規制対象ごとに分けて提出するなどして審議するのも一つの手だ」と注文した。

 また、改正案に反対した共産幹部は「出版社などとの合意もないまま再提出しても結果は同じ」とした。

 一方、改正案に賛成した自民幹部は、再提出の時期について「9月議会より12月議会の方がよい」と性急な対応は逆効果との認識を示した。「民主が冷静に議論するにはある程度の冷却期間が必要」と述べた。

 公明幹部は「民主は勘違いしている。もっと冷静で客観的な判断をしてもらいたい」とした。

非実在 : <都議会>本会議で青少年条例改正案を否決…9月にも再

日時: 2010-06-17  表示:3471回

6月16日19時50分配信 毎日新聞

 東京都議会は16日の定例会本会議で、18歳未満の性的行為を過度に描いた漫画の18歳未満への販売を規制する都青少年健全育成条例改正案を3人差で否決した。知事与党の自民や公明は賛成したが、民主、共産など野党会派が反対した。都側は改正案を練り直し、9月定例会以後に再提案する方針。

 改正案は、18歳未満として描かれた漫画やアニメのキャラクターを「非実在青少年」との造語で規定。こうしたキャラクターの性的行為を売り物にした作品を子供に販売しないよう書店などに自主規制を求めるなどの内容。「表現の自由が侵される」として、著名漫画家らが反対表明していた。

 採決に先立つ討論で民主は「青少年の育成には教育など総合的な取り組みが必要」と主張。自民は「改正案は子供を性欲の対象とする悪質な漫画を子供に見せないようにするもの。対案を示さずに否決するのは遺憾」とした。閉会後、石原慎太郎知事は「もう1回出すよ、目的は間違ってないんだから」と報道陣に語った。

 改正案には、非実在青少年への強姦(ごうかん)などを肯定的に描いたものを、18歳未満への販売が禁止される「不健全図書」に指定するための条文改正も含まれていた。【真野森作】

非実在 : 漫画児童ポルノ条例否決 石原知事「制約は必要」(2010.06.

日時: 2010-06-15  表示:3401回

6月14日20時9分配信 産経新聞

 子供を性的対象にした漫画などの制限を目指す東京都青少年健全育成条例の改正案を審議していた都議会総務委員会は14日、改正案を民主や共産など反対多数で否決した。16日の本会議で正式に否決される見通しで、都議会で知事提出の条例案が否決されるのは12年ぶりとなる。都は改正案の文言や適用範囲などを見直し、9月議会以降に再提出する方針。

 改正案は、漫画などで18歳未満と想定されるキャラクターを「非実在青少年」と規定。該当キャラへの婦女暴行や近親相姦などを描いた漫画やアニメ、ゲームなどについて、青少年が購入、閲覧できないよう区分陳列などの制限を求めた。3月の都議会に提出されたが、著名漫画家や出版業界が「表現の自由を侵害する」などと強く反発し、継続審議となっていた。

 この日の委員会で、民主は「(条例規制より)青少年への教育や保護者らによる性的メディア環境への整備が必要。改正案の撤回と再提出を求める」と否決理由を説明。一方、改正案に賛成する自民は公明とともに修正案を提出。「条例改正は子供を守るための取り組みであり、教育による対応や業界の自主規制と矛盾しない」と反論したが、修正案は反対多数で否決された。

 改正案について、石原慎太郎知事は今月11日の定例会見で、「否決されたら、もちろん(再提出)する。悪しき状況を良くするため、制約は必要だ」と述べている。

非実在 : 「必要不可欠な取り組み」都議会代表質問で知事答弁 漫

日時: 2010-06-14  表示:3503回

「条例の趣旨は間違っていない」。8日に行われた東京都議会定例会の代表質問で、石原慎太郎知事は焦点になっている子供を性的対象にした漫画などの規制を目指す都青少年健全育成条例の改正案についてこう答弁し、必要性を強調した。改正案は民主などの反対で否決される公算が大きいが、賛成の自民は代表質問で、早期成立を求める署名が約4万5000筆も集まっていることを明らかにした。
 改正案に反対の民主は代表質問で、出版業界から成人漫画の区分陳列などについて自主規制を徹底するとの言質を取ったと述べた。
 その上で、石原知事が改正案の中にある「非実在青少年」との文言を「分かりづらい」と発言していることを指摘。「自ら不備を認める議案は撤回し、改めて改正案を提出するよう求める」と主張した。
 一方、賛成の自民は保護者らから4万筆を超える署名が集まっていることを挙げ、「改正案は子供を性的対象とする漫画を子供に見せない、売らないようにするもの。公明と条文を分かりやすくした修正案を作成した。都議会として良識ある判断を求める」とした。
 また、石原知事は改正案についての共産の質問に、「精読したが条例の趣旨は間違っていない。児童ポルノの氾濫(はんらん)や子供への近親相姦などの悪質な漫画が誰でも手に取ることのできる書棚に置かれている状況を改善し、子供を健全に育てるには不可欠な取り組みだ」と答弁した。
 このほか、代表質問で鳩山由紀夫前首相の政権についての総括を求められた石原知事は、「国家運営の“てにをは”も知らずに迷走した。鳩山前総理がもてあそび、いたずらに傷つけた日米安保は50年前、岸信介氏が生命と国運をかけ成立させた。政治家に必要なのは八方美人な態度ではない」と厳しく批判した。
 さらに、菅直人首相の新政権にも「選挙を前に政党の表紙を変えたが、新政権も強い覚悟を持たねば日本は衰退の道をたどる」と警告。その上で、永住外国人の地方参政権付与について「参院選の争点として国民に問うべきだ。『友愛』が何か知らないが、センチメントと理念は違う」と切って捨てた。
 都が今定例会で成立を目指す都スポーツ振興局の新設について、「このごろ若者が草食化したとされるが、気骨、気概、忍耐のある若者がいなければ国は衰退する。スポーツは有効な手段だ」と述べた。
 また、6月末に法人化を目指す東京マラソンについては、「東京マラソンは3万5000人のランナーと160万人の観衆が一体となる、東京が一つになる祭りで、海外からも高い評価を得ている。さらなる発展のため法人組織にする。法人化を契機に海外のメジャーマラソンを超える世界最高峰の大会に進化させたい」と豊富を語った。

2010年06月08日 産経新聞

非実在 : 自主規制か条例規制か 最終局面でも堂々巡り 漫画児童

日時: 2010-06-14  表示:3323回

 子供を性的対象にした漫画などの制限を目指す東京都青少年健全育成条例の改正案を審議する都議会総務委員会が11日開かれ、改正案の是非をめぐって激しい応酬が行われた。自主規制で足りるのか、条例による規制が必要なのか?。質疑はこの点で堂々巡りとなった。改正案は14日の委員会で採決されるが、最大会派の民主の反対で否決される公算が大きくなっている。
 質疑で、民主都議が「委員会の参考人招致で参考人が『(改正による)表現規制より、家族のコミュニケーションなどが整備が最善策』と指摘した」と追及すると、都側は「子供が1人で買える一般図書に子供の性行為を描いた悪質な漫画も売られており、保護者が把握することは困難。制度で子供に見せないことも整備だ」と答えた。
 この答弁に、民主都議が「書店を視察したが、シール止めやラップ包装などの自主規制されていた。子供は簡単に手にできない」と反論。都側は「都の調査では現行条例の基準で制限されるものでさえ、自主規制をしていない店舗も少なくない」と応酬した。
 さらに民主都議は「日本全国PTA協議会のアンケートでは業界などの『自主規制』が47%と最多。『自治体による規制』はずっと後だ」と指摘。都側は「アンケートは複数回答で、自主規制が最も望ましいという趣旨ではない。アンケートでは36%が自治体の関与を求めている」とした。

 質疑では、「出版業界の自主的取り組みを理解すべきだ」と主張する民主都議に自民都議らが「子供を優先しろ!」などとヤジを飛ばした。その自民は質疑で、出版業界や法曹界が改正案について間違った解釈で反対しているとし、「改正案撤回要求は責任の放棄。自民、公明は修正案を提案する。大人の利益を主張するのではなく、子供を守るべきだ」と主張した。
 一方、石原慎太郎知事は同日の定例会見で、今議会で否決されても改正案を再提出する意志を示し、「この悪しき状況を良くするため新しい制約は必要。画面に(制限対象の漫画を)映してくれ。みんなたまげる」と述べた。

2010年06月11日 産経新聞

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論文資料集9
2009年度のAPPの調査研究の成果を、論文資料集第9号にまとめました。ぜひご購入ください。詳細はこちらより
 
論文資料集8
2008年度のAPPの調査研究の成果を、論文資料集第8号にまとめました。ぜひご購入ください。詳細はこちらより