ポルノ・買春問題研究会
論文資料集10
2010年度の論文資料集10号。詳細はこちらより
 
メニュー
 
Google検索
 
最新 << 1   2   3   4   5   6   7   >>  最初

非実在 : 【金曜討論】漫画児童ポルノ規制 アグネス・チャンさん

日時: 2010-05-21  表示:3302回

産経 2010.5.21 07:21

 アニメや漫画での児童ポルノ的描写が蔓延(まんえん)しているとして、東京都が規制の強化を目指す青少年健全育成条例改正案。青少年に健全な環境を与える“子育て条例”として改正案を支持する日本ユニセフ協会大使のアグネス・チャンさんと、条文のあいまいさを指摘し表現の自由への侵害を懸念する漫画家の里中満智子さんにそれぞれ意見を聞いた。

                   ◇

 ≪アグネス・チャンさん≫

 ■子供の手の届かない所に

 ??今回の東京都青少年健全育成条例改正案をどのようにとらえたか

 「この条例は“子育て条例”です。どうしたら子供に健全な環境を整えられるのか、というのがポイントになる。現行の条例では、今までの “成人指定”の枠に入りきらない児童の性的虐待もあるので、定義を明確にして、子供の手の届かない所に置いておきましょう、ということ」

 〇表現の自由の規制ない

 ??表現や創作活動の自由をめぐり、議論が紛糾しているが

 「表現の自由は、今回は問題外です。規制もしていない。論点をすり替えられているのではないか。有害図書に指定されたとしても、もし親が教育上必要だと判断すれば、買って読ませることもできる」

 ??“二次元児童ポルノ”と呼ばれたりするが、漫画などに登場する「非実在青少年」を対象にするのは難しい、との声もある

 「子供に対する性的虐待を描いた漫画などを規制する際は、外国でも相当な議論があった。しかし、2つの問題点が浮かびあがった。まず、子供を性的虐待の対象にしていいという誤ったメッセージにつながること。そして、読んだ子供が、強姦(ごうかん)や虐待されても応じなければいけない、といった間違った認識を吸収してしまう危険性がある。それで、二次元でも規制が必要、という結果になった国がある」

 〇悲惨な性的描写が対象

 ??反対の声は多い

 「『ドラえもん』のしずかちゃんの入浴シーンの可否などが取り上げられているが、それは対象外。対象は、子供を暴行する場面が詳細に繰り返し描かれているなど、悲惨な性的虐待が描かれたものだけ。私も表現者であり、自由を奪われたら困る。でも、表現の自由には責任が伴う」

 ??漫画やアニメなどにおける児童ポルノ拡大の背景は

 「インターネットの普及とともに、売買、入手が容易になり、このネットワークが、子供を性的虐待する人の行動を正当化してしまった。日本が漫画大国であることも背景にある。漫画には多くのすぐれた作品がある一方、海外で禁止されている児童ポルノ漫画も含まれている。漫画=児童ポルノという印象が世界に広まっては困る」

 ??今後の議論は

 「条例改正案は、子供を性的な道具として虐待しているポルノを、子供から遠ざけましょう、ということ。そういう作品が、書店など子供たちの手の届くところに置かれている現状を多くの人に知ってもらいたい。責任ある大人が、子供の権利、自由と責任について早急に考えていかなければ。児童ポルノの問題は、子ども手当、公立高校無料化と同じくらいの重さがある」(宮田奈津子)

 ≪里中満智子さん≫

 ■誤解生むあいまいな条文

 ??今回の東京都青少年健全育成条例改正案のどこが問題か

 「子供を守りたいという目的自体にはまったく異存はない。問題は、“非実在青少年”に代表される、表現規制にかかわるあいまいな条文だ。石原慎太郎都知事自身が、今月の定例会見で『誤解を受ける文言が悪い』と言っている。都の青少年課は、条文への懸念はすべて誤解だと『質問回答集』で説明しているが、それは担当者の解釈にすぎず、法的拘束力はない。たくさんの誤解を受けるような条文を通すべきではない」

 ●現行策の実効性高めよ

 ??都側は「子供に成人指定の本を見せないための改正で、表現規制ではない」と主張している

 「それなら、現在とられている方策の実効性を高めればいい。過激な性描写の本は、現行条例でも指定の対象だし、ゾーニング(成人指定などによる販売規制)が店によっては不十分ということなら、個別に対応できる。どうして創作物の性表現規制について、どうとでも解釈できる危ない条文を加える必要があるのか。対象を漫画やアニメなどに限り、小説は含めないとしている点もおかしい」

 ??児童ポルノ対策の一環として、規制強化に賛成する人もいる

 「当然ながら、児童ポルノ自体は絶対にいけない。ただ今回は、児童ポルノ規制の枠内で、“非実在青少年”も扱っているのが問題だ。そもそも規制推進派が使う“二次元児童ポルノ”という言葉がおかしい。本来の児童ポルノの問題は、実在の子供という明らかな被害者がいる点にあるのだから。漫画やアニメの架空のキャラクターに対する性表現規制とは分けて考えられるべきだ。混同した議論では、かえって被害にあった子供の救済という児童ポルノの問題点をあいまいにしてしまう」

 ●子供信用せぬ悪影響論

 ??有害図書が現在子供たちに蔓延しており、悪影響を与えているというのが改正の根拠だが

 「簡単に規制強化する前に、蔓延や悪影響のデータなど科学的根拠を示してほしい。“見たら子供がマネするだろう”という悪影響論は、あまりにも子供を信用していない。男親の方は、自分の少年時代を思いだしてほしい。昔から“有害図書”はあり、読まれていた。そういう本を見て、興奮して、それで実行しましたか?」

 ??子供は“健全な環境”でこそよく育つという発想がある

 「十数年前の有害コミック問題のときに、有害とされたたくさんの本を一通り読んでみたが、感動するものもあり、やはり人気もあった。一方でえげつないだけのものは、ほとんど売れていなかった。当時有害とされたいくつかの作品は、どれだけ当時の少年たちを勇気づけたかわからない。とにかく規制だと慌てる前に、冷静に考えてほしい」(磨井慎吾)

【プロフィル】アグネス・チャン

 歌手・エッセイスト・教育学博士。昭和30(1955)年、香港生まれ、54歳。47年、「ひなげしの花」で日本デビュー。芸能活動以外にも、ボランティアや文化活動など幅広く活躍。平成10年から日本ユニセフ協会大使。カナダ・トロント大学を卒業。米国スタンフォード大学で博士号取得。

                   ◇

【プロフィル】里中満智子

 さとなか・まちこ 漫画家。昭和23(1948)年、大阪市生まれ。62歳。16歳のとき「ピアの肖像」で第1回講談社新人漫画賞。代表作に「アリエスの乙女たち」「天上の虹」など。日本漫画家協会常務理事、「コミック表現の自由を守る会」世話人を務め、漫画家の権利を守る活動にも取り組む。

非実在 : 「非実在青少年」規制反対派がシンポジウム(2010.5.18)

日時: 2010-05-18  表示:3464回

Internet Watch

 東京都の青少年健全育成条例の改正案をテーマにしたシンポジウム「どうする!? どうなる? 都条例――非実在青少年とケータイ規制を考える」が 17日夜、東京都内で開催された。

 今回の条例改正に反対している明治大学准教授の藤本由香里氏と弁護士の山口貴士氏が代表を務める「東京都青少年健全育成条例改正を考える会」が主催し、全国同人誌即売会連絡会が協賛、コンテンツ文化研究会が協力した。両氏のほか、同条例案に反対する漫画家、有識者、出版関係者をはじめ、PTA関係者****議員、携帯サイトの認定業務を行うモバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)などが登壇し、規制の問題点などを指摘した。

 会場となった豊島公会堂は、800席ある座席がほぼ埋まり、立ち見の人も出るなど、関心の高さがうかがえた。

 首都大学東京教授の宮台真司氏は、青少年の健全な育成を妨げ、犯罪を助長するものを防ぐとの目的で「非実在青少年」表現を規制しようとしていることについて、学術的な根拠がないと指摘する。宮台氏によると、とりわけ日本では社会的法益を目的とした法律などが議論される際にこうしたメディアの悪影響論が持ち出されるが、「メディアが直接、暴力性や性的変態性を形成することはない」という。影響は与えものの限定的であり、「引き金を引くだけ」と宮台氏は表現。その引き金が引かれる際に親しい人などがそばにいるかどうかで影響は大きく異なるとし、「対人関係に保護されずにメディアに接する環境が問題」と説明した。

 そこで主流の学説では、メディアの受容環境の整備こそが重要で最善策だとしていることを紹介。表現規制は、その最善策ができない場合の緊急避難としての次善策だとし、「最善策の努力なくして次善策に飛びつくのは、行政の怠慢」と批判した。

 なお、宮台氏も青少年を守りたいのは当たり前のことで、条例改正案の反対派もみな同じであるとコメント。青少年保護という目的はいいが、「手段はそれでいいのか?」と疑問を投げかけた。

 漫画家としては、竹宮惠子氏、山本直樹氏、うめ氏、有馬啓太郎氏が登壇してコメント。また、BL作家の水戸泉/小林来夏氏も登壇し、大阪府でのBL作品規制にも触れた。同氏は、若い読者がいることは認識しているが、読者がBLの性描写を受けて性的に逸脱するとは考えられないとして、悪影響論に疑問を投げかけた。また、東京都の条例改正案が成立していないにもかかわらず、3月の時点で出版社から注意書を受け取り、同氏の作品について少年が登場するシーンについて自粛するよう依頼があったことも公表。東京都は規制表現ではないと説明しているが、現場ではすでに萎縮効果が出ているなど混乱している現状も訴えた。

非実在 : 性描写規制案、修正へ 「役人言葉」と石原都知事(2010.5.7

日時: 2010-05-08  表示:3321回

 子どもを性行為の対象にした漫画やアニメを規制する東京都青少年健全育成条例の改正案について、石原慎太郎知事は7日の定例会見で、規制範囲の概念を示した用語が分かりにくいため修正すべきだとの意向を示した。

 改正案では学年、服装から18歳未満と判断される漫画などの登場人物を「非実在青少年」と定義。石原知事は「何だこれ一体。要するにアニメに描かれている子どもということ。誤解を解くため修正したらいい。役人の作る言葉は世間に通用しない」と語った。

 改正案は2月に都議会に提出されたが、出版業界などから反発の声が上がり、継続審議となった。今月18日に都議会総務委員会で社会学者の宮台真司さんら有識者4人を参考人招致して意見を聴く予定。

非実在 : 漫画家を参考人招致へ 泥沼化する「2次元児童ポルノ規

日時: 2010-05-05  表示:3575回

2010.5.4 22:32 産経

 子供の過激な性行為を描いた漫画やアニメなど「2次元児童ポルノ」を規制する東京都の青少年健全育成条例改正案で、都議会は今月中に著名な漫画家の参考人招致を実施する。条例案は「健全育成」と「表現の自由」をめぐり、賛成派の自民と修正派の民主が激しく対立。規制に反対する漫画家の招致で、泥沼化する議論の“落としどころ”を探るのが狙いだ。規制対象外となる「小説」との性表現の描写の違いでも意見が交錯し、議論はゴールデンウイーク(GW)明けから再び白熱化しそうだ。

見えぬ着地点

 「(利害関係がはっきりせず)築地市場の移転問題より難しい」。ある民主都議は、条例案の6月議会への先送りが決まった後、そうつぶやき、厳しい表情を見せた。

 全国初の試みとなる条例案で規制するのは、教室での少女強姦(ごうかん)や恋愛と称した近親相姦など社会規範に著しく反した内容の漫画やゲームなど。成人コーナーを設けるなどして、18歳未満の子供への販売抑止を図る狙いだが、「創作活動が萎縮(いしゅく)する」などの考えから反対論も根強い。

 自民側は「作品を見ればこの程度の規制は当たり前」とする。しかし、民主幹部は「(規制対象となる18歳未満と想定できるキャラクター)『非実在青少年』の定義をはじめ、条文のあいまいさを修正する必要がある。場合によっては9月議会で審議してもいい」とし、都側が修正をしない場合には、条例案の再度の先送りも示唆した。

入浴シーンは?

 民主の指摘する「あいまいさ」とはなんなのだろうか。都は先月26日、規制基準を明確にするため、都民から寄せられた疑問点に対する「回答」をホームページに掲出した。

 それによると、藤子・F・不二雄の人気漫画「ドラえもん」に登場する「しずかちゃん」の入浴シーン▽長谷川町子の「サザエさん」のワカメちゃんのパンチラ▽永井豪の「キューティーハニー」の変身シーン?など、裸体や下着姿を描くこと自体は規制の対象外とした。

 また、一般に広く流通しない同人誌は対象とならないとしたほか、「みだりに」や「性的対象として」など、条例案に出てくる抽象的な文言の解説も行った。

 だが、実際に規制対象となるとみられる作品についての具体的な言及はない。都の担当者は「著作権が壁となり、作品名を示すことができなかった。支持を得るには現物を見せるのが一番なのだが…」と弁明に終始する。

小説との違いは?

 規制の対象外となる小説との“格差”を指摘する声もある。

 「コミック表現の自由を守る会」の世話人を務める漫画家、里中満智子さんは、「18歳未満の性体験で言えば『源氏物語』も規制の対象。原作の文学はよくて、漫画化したものは子供に見せられないのか」と疑問を呈する。

 都は小説について、「絵の方が視覚的にインパクトがある。性交や性器を表す言葉は多岐にわたり、どんな子供でもすぐにその意味が理解できるものではない」と説明するが、民主幹部は「文章では絵を上回る表現ができないということか。漫画家はもちろん小説家にも失礼だ」と話すなど異論が噴出した。

 条例成立に向けて課題は山積するが、修正を主張する民主側も具体的なアイデアを持ち合わせていないのが実情。自民側からは「なぜ自分たちで修正案を出さないのか」との批判もある。都議会では漫画家らの参考人招致に向けた準備を急いでいるが、先行きは不透明なままだ。

非実在 : 【主張】漫画児童ポルノ 子供に見せないのは当然(2010.3.2

日時: 2010-03-23  表示:3351回

 東京都が定例議会に提出した「青少年健全育成条例」の改正案が継続審議となり、6月議会に先送りされた。

 漫画で子供の性行為などを描いた児童ポルノを規制対象と明記する案に対して、漫画家や出版業界などから「創作活動が萎縮(いしゅく)する」などの反対が起きたためだ。

 しかし、対象となるのは教室での少女強姦(ごうかん)や恋愛と称して近親相姦を描くなど、社会規範に著しく反した内容の漫画やゲームソフトだ。18歳未満の小中高校生らに見せないようにするのは当然ではないのか。改正案は妥当である。

 過激な性表現や暴力場面を含む図書類を規制する条例は、大半の都道府県が制定している。出版社に自主規制を求め、悪質なものは有害図書に指定し、18歳未満への販売や閲覧を禁止する内容だ。

 「成人漫画」「18禁」などと表示し、販売コーナーを一般書と分けるなど出版社や書店の自主規制が進んではいるが、販売時に年齢を確認しない例が多い。都小学校PTA協議会の会長によると「子供が持っていたかわいい表紙の漫画を開いてみたら児童ポルノだった」などの保護者からの苦情が後を絶たないという。

 都の改正案は、服装や場面から明らかに18歳未満と分かる漫画の登場人物を「非実在青少年」として条文に加え、規制対象であることを明確にするものだ。

 改正案への批判には誤解や曲解も目立つ。漫画を新たに規制対象とするかのようなとらえ方があるが、現行条例でも漫画は規制対象だ。しかも、最近の指定有害図書の多くは漫画だという。「指定の基準があいまい」との批判もあるが、有識者らの審議会を経て慎重に行われている。有害図書に指定されるのは月数冊程度だ。

 「表現の自由」を持ち出した批判は論点をすり替えていないか。改正案は「子供に見せない」という常識的な内容だ。反社会的な行為の助長は許されない。

 大阪府の橋下徹知事も、実態を把握した上で規制を検討する意向を示し、「表現の自由は絶対的ではない。子供たちを守るのが大人の責務」と述べた。東京都とともに工夫して取り組んでほしい。

 インターネットなどを通じた児童ポルノの氾濫(はんらん)に対し、児童ポルノの単純所持を規制する国の法改正も滞っている。子供を性的対象とする目に余る実態を認識し、論議を深めてもらいたい。
(産経、主張)

非実在 : 東京都、「非実在青少年」に関する条例案の解釈など見解

日時: 2010-03-21  表示:3547回

Internet Watch

 東京都青少年・治安対策本部は17日、都議会で現在審議中の青少年健全育成条例の改正案についての指摘に対して、都の見解を発表した。

 改正案では、「青少年の健全な育成を図るため、児童ポルノの根絶等への機運の醸成等に関する規定を設けるとともに、インターネット利用環境の整備等に関する規定を改めるほか、規定を整備する必要がある」として、望ましいフィルタリングの水準についての規定や、児童ポルノの根絶および「青少年性的視覚描写物」のまん延防止に向けた取り組みなどを盛り込んだ。

 これに対してインターネット業界や出版関係者、学識経験者などから、表現規制につながりかねないなどの声が上がっていた。

● 「非実在青少年」の判断について「恣意的な運用は不可能」

 改正案では、マンガやアニメ、ゲームなどに描かれたキャラクターで、「年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの」を、「非実在青少年」と定義。「性交又は性交類似行為に係る非実在青少年の姿態を視覚により認識することができる方法でみだりに性的対象として肯定的に描写することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの」を「青少年性的視覚描写物」と呼び、これを青少年が容易に購入したり閲覧できないようにする努力義務を事業者や都民に課してる。

 さらに、「青少年性的視覚描写物」のうち、「強姦等著しく社会規範に反する行為を肯定的に描写したもので、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を著しく阻害するものとして、東京都規則で定める基準に該当し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあると認められるもの」については、都知事が「不健全図書」に指定できるとし、青少年への販売などを禁止。これに違反し、警告に従わない事業者には30万円以下の罰金も科せられる。

 都の見解では、「非実在青少年」の定義があいまいで恣意的な運用につながるのではないかとの指摘に対して、「作品の設定として、年齢や学年、制服(服装)、ランドセル(所持品)、通学先の描写(背景)などについて、その明示的かつ客観的な(1)表示又は(2)音声による描写(台詞、ナレーション)という裏づけにより、明らかに18歳未満と認められるものに限定するための規定であり、表現の自由に配慮して、最大限に限定的に定めたもの」と説明。「単に『幼く見える』『声が幼い』といった主観的な理由で対象とすることはできず、恣意的な運用は不可能」であるとし、視覚的には幼児に見える描写であっても「18歳以上である」などの設定となっているものは該当しないとしている。

 また、「性交又は性交類似行為」の規定があいまいで、18歳未満のキャラクターの裸が出てくるだけで規制対象になるのではないかとの指摘に対しては、法令用語としてどのような行為か限定されており、「性交を示唆するに止まる表現や、単なる子どもの裸や入浴・シャワーシーンが該当する余地はない」と回答している。

 このほか、改正案では、都の責務として、「都は、青少年性的視覚描写物をまん延させることにより青少年をみだりに性的対象として扱う風潮を助長すべきではないことについて事業者及び都民の理解を深めるための気運の醸成に努めるとともに、事業者及び都民と連携し、青少年性的視覚描写物を青少年が容易に閲覧又は観覧することがないように、そのまん延を抑止するための環境の整備に努める責務を有する」と規定した。

 この「まん延を抑止する」という点について、成人の購入・閲覧までも規制するものではないかとの指摘については、あくまでも「青少年が閲覧又は観覧することを抑止する、という意味である。成人への規制を意味するものではない」としている。

● フィルタリングすべき「青少年有害情報」は、国の法律の範囲内

 インターネット関連では、青少年のインターネット利用にかかわる事業者やフィルタリングソフト事業者の責務として、提供するフィルタリングソフト/サービスついて、「青少年がインターネットを利用して自己若しくは他人の尊前を傷つけ、違法若しくは有害な行為を行い、又は犯罪若しくは被害を誘発することを容易にする情報を閲覧する機会を最小限にとどめるものとなるように務めなければならない」との規定を加えた。

 この点については、国の青少年インターネット環境整備法における「青少年有害情報」の定義を超える規制ではないかといった指摘や、定義や範囲があいまいで拡大解釈のおそれがあることから、表現の自由の侵害につながるのではないかとの指摘が挙がっている。

 これについては、青少年インターネット環境整備法における「青少年有害情報」の範囲内であること、また、どういった情報が該当するかの解釈や判断は、青少年インターネット環境整備法の枠組み通り、事業者が行うものであり、都による基準の規定やサイト規制が行われることはないとしている。

 今回発表された見解は、指摘が挙がっている内容を都側で18項目に類型化し、それぞれに対して、条例案の解釈について見解を述べるスタイルとなっている。パブリックコメントの結果を公表する際によく見られるスタイルだが、青少年健全育成条例の改正案はすでに都議会で審議に入っており、当初の予定では委員会採決を直前に控えている段階だ。3月に入って条例案の内容が広く知られるところとなり、これに懸念を持つ著名漫画家らが改正に反対する集会を開くなどしたことで関心が集まり、多くの問い合わせが寄せられるようになったことから、このようなかたちで見解を示したものとみられる。

非実在 : 主観的理由、規制せず 2次元児童ポルノ 都が緊急見解

日時: 2010-03-18  表示:3594回

 子供の性行為を描く漫画など「2次元児童ポルノ」規制のため、都が今定例議会に提出した青少年健全育成条例の改正案について、都は17日、緊急に見解を明らかにした。「キャラクターが幼く見える」といった主観的な理由は規制の対象にならないなどとしている。

 都によると、今回の措置は改正案反対を訴える電話やメールが殺到しているため。寄せられる意見の大半は、「恣意(しい)的運用を招く」など、条例案への誤解に基づくものだという。

 改正案をめぐっては、最大会派の民主などが継続審議を求める方向で調整しており、今定例会での成立が微妙な情勢となっている。

非実在 : 【Web】「表現の弾圧ではない」 東京都が青少年健全

日時: 2010-03-18  表示:3650回

産経

 ネットでは、東京都青少年健全育成条例改正案に対し、さまざまな疑問が寄せられている。担当である東京都青少年・治安対策本部青少年課に聞いた。

  ――規制はどこまで及ぶか

 「漫画家などの著作権者が対象ではない。青少年に対する販売や貸し出しを規制する。非実在青少年の性描写をするのは駄目、それを成人が見るのは駄目といっているわけではない。表現の弾圧や検閲ではない」

 ――架空の「非実在青少年」の年齢をどのように判断するのか

 「ランドセルや制服、教室などが明らかに描写されている場合は、18歳未満と判断される。少女のように見えても、そうした点が表現されていなければ、18歳未満とはされない」

 ――判断は誰がするのか

 「『不健全図書』指定を行ってきた第3者機関『青少年健全育成審議会』で判断される。審議会は、議員、PTA、出版倫理協議会、警視庁、都などの委員で構成される」

 ――現在、一般に流通している作品も対象となるのではと懸念する漫画家の声があるが、実際はどのような作品が、どの程度、規制されるか

 「表現の激しさよりも、設定を重視する。通常のストーリーで必要な表現として描かれた性行為ではなく、強姦や近親者との性行為を肯定的に描くなど青少年の感性がゆがむような表現が規制対象となる。現在も月3?4冊が『不健全図書』に指定されているが、極端に増えることはない」

 ――「非実在青少年」の作品に小説が含まれない理由は

 「文章による表現は受け手の能力を要するが、漫画やアニメは視覚的に年齢問わず、認識してしまう。小説に比べ、知識のない子供が影響を受けやすい」

  ――国内最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット」が東京ビッグサイトで開催されているが、販売規制は及ぶか

 「自主活動の範囲なので対象には当たらないが、これまで主催者には販売場所を分けるなどの自主規制をお願いしており、今後も同様にしていただく。都が立ち入るなど、規制が強化されることはない」

 ――都民に所持しないよう求める「児童ポルノ」に、「非実在青少年」の作品も含まれているか

 「児童ポルノ法の定義通り、18歳未満の児童とする。非実在青少年の作品は含まれない」

 ――国も定めていない所持問題にまで踏み込んだとの指摘があるが

 「所持については、改正案に罰則はない。処罰については国の判断に任せたいが、児童ポルノを野放しにできない。都民に心がけてほしいという理由から責務を設けた」

非実在 : 都の漫画の性描写規制案 結論先送りの方向 (2010.03.17)

日時: 2010-03-17  表示:3412回

 東京都議会が審議している漫画のキャラクターの性描写に規制をかける条例改正案は、結論が先送りされる公算が大きくなった。

 東京都が提出した青少年健全育成条例改正案は、現在都議会で審議中だが、漫画のキャラクターにも性描写の規制をかけるという改正案の内容に「表現の自由を制限される」として漫画家らが反対する一方、都内の小学校のPTAからは賛成する声が上がっている。

 東京都は都議会最大会派の民主党に改正案の趣旨を説明して理解を求めているが、民主党は都民への周知や審議が不十分だとして、今議会中は採決を行わず、継続審議とする方針を固めた。共産党なども民主党に同調するとみられ、条例改正案の結論は先送りされる見通しとなった。

2010年03月17日 日テレニュース24

非実在 : 性表現規制、継続審議へ…都条例改正案(3010.3.17)

日時: 2010-03-17  表示:3731回

 18歳未満の青少年の性行為を描写した漫画やアニメの販売・レンタル規制を拡大する東京都青少年健全育成条例の改正案について、都議会民主党は17日、「議論が不足している」として、開会中の都議会で採決せず、継続審議を求めることを決めた。

 共産党なども同調する見通しで、改正案は今回の都議会では成立が見送られる公算が大きくなった。改正案を巡っては漫画家の里中満智子さんらが「表現の自由が侵害される」などと反対を表明していた。
(2010年3月17日15時35分 読売新聞)

最新 >> 1   2   3   4   5   6   7   >>  最初
言語の選択
;
 
論文資料集9
2009年度のAPPの調査研究の成果を、論文資料集第9号にまとめました。ぜひご購入ください。詳細はこちらより
 
論文資料集8
2008年度のAPPの調査研究の成果を、論文資料集第8号にまとめました。ぜひご購入ください。詳細はこちらより