ポルノ・買春問題研究会
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製作被害 : AV拒否すれば「違約金払え」 “お堅い”公明党が出演

日時: 2017-01-16  表示:987回

ZAKZAK 2017.01.02

 公明党がアダルトビデオ(AV)出演強要問題に関する対策に着手した。党内に対策チームを設け、座長には「美人すぎる議員」として知られる佐々木さやか参院議員(35)が就いた。「公明党とAV」。宗教団体の創価学会を支持母体とすることから、女性問題やギャンブルなど倫理や道徳に反する行為を嫌う公明党になじまないテーマのように映るが、実は、党として看過できない問題をはらんでいるのだ。そのワケとは−。

 「タレントにならないか」「モデルにならないか」。最近、こんな誘い文句でスカウトされた若い女性が業者と契約したはいいが、実際は本人の意思に反し、AV出演を強要される被害が多発している。

 出演を拒否すれば「多額の違約金を払え」「親にばらす」と脅される。そんな事例が後を絶たない。誰にも相談できず、自分を責め続けた末、出演した作品が大量に流通している現実を苦に自殺に追い込まれたケースもあるという。

 警察庁によると、平成26年1月から昨年6月末までに全国の警察本部などに寄せられたAV出演強要に関する相談は計22件に上る。うち女性は21人、男性も1人いた。

 だが、これは氷山の一角のようだ。民間の人権団体「ヒューマンライツ・ナウ」には、昨年1年間だけで81件の相談が寄せられており、被害を受けても警察に相談しづらい実態が浮き彫りになった。

 そんな事態を重く見た公明党は昨年12月、「AV出演強要問題対策プロジェクトチーム(PT)」を設置。今年1月中旬以降に初会合を開催する方向で調整を急いでいる。

 弁護士出身で座長の佐々木氏にPT設置の狙いなどを直撃したところ、書面で回答があった。

 「以前から交流のある支援団体から話をうかがってきましたが、アダルトビデオであることを隠し、モデル事務所などと偽って契約をさせ、高額な違約金を要求して出演を断れないように追い込むなど悪質で、一度出てしまうと被害は半永久的かつ深刻です」

 「若年者の無知や困窮につけ込んだ著しい人権侵害であり、女性に対する深刻な暴力であって、このような被害の防止及び被害者支援など、対策に取り組むことが必要と考え、PT立ち上げに至りました」

 「著しい人権侵害」。ここに公明党がAV出演強要問題に本腰を入れるキーワードが隠されている。「政治の使命は、生きとし生ける人間が、人間らしく生きる権利、つまり人権の保障と拡大のためにこそあります」と掲げた党綱領にも沿った取り組みで、決して軽いノリではない。

 党関係者によると、佐々木氏自身が昨年11月上旬、党幹部にPTを立ち上げたいと直談判、人選も自ら行った。まさに佐々木氏肝いり案件なのだ。

 PTは今後、AV出演強要問題について支援団体や関係省庁から意見聴取し実態を把握するとともに、被害者支援や被害防止のために必要な対策を検討する。

 ただ、この問題は根が深い。ヒューマンライツ・ナウが今年3月にまとめた調査報告書によると、労働者派遣法などは「有害な業務」から労働者を保護する規定がある。しかし、スカウトする業者は女性と「派遣労働」の契約ではなく、女性が業者にマネジメントを「委託」する契約にするなど巧みに法規制を逃れようとしているのが実態で、法整備を急ぐよう求めている。

 「違法な派遣労働については取り締まりの徹底などがなされるよう課題を把握し、まず現行法でどこまで対策ができるのかを考えたい」と強調する佐々木氏。平和、福祉と並んで人権も重視する公明党のキャッチフレーズ「希望が、ゆきわたる国へ」に、一歩でも近づけることができるか−。

製作被害 : AV出演強要「騙された私のギャラは1.5万円でした」 (2017.01.02

日時: 2017-01-15  表示:1007回

NEWSポストセブン 2017.01.02 16:00

「シングルで大変だろう、少なくとも今の3倍以上稼げると……今考えれば怪しい話ですが、生活にも疲れ、一人で子供を抱え将来どうすれば良いのかという不安もあり、Xの話に乗ってしまいました。ダメなら元の生活に戻ればいいと」

 数日後、契約書どころか”口約束”さえもないまま、Xに「宣材(宣伝写真)撮影」との名目で連れていかれたのは都内のハウススタジオ。そこにはなぜかムービー(動画)用のカメラが用意され、女性のメイク兼スタイリストの他に、見知らぬ男性が5人ほど待っていた。

「部屋に入った瞬間に悟りました。Xはすでにいなくなっていて、監督らしき男から、これからAV撮影が始まることを告げられた。拒否すると契約しただろう、口約束でも違約金は発生する、風俗でもなんでもやってカネを返済しろと、ものすごい勢いで怒鳴られて……」

 そもそも契約書を書いた覚えも、契約した覚えもない。その時、数人の男たちに凄まれ成すすべなしというマリカの肩をそっと抱いて、優しい言葉をかけてきたのはメイク兼スタイリストの女性だ。

「気持ちはわかるが、大人の社会のルール。何百万の違約金を払うために何ヶ月も風俗で働くのがいいか、一回っきり、AVに出てお金をもらって帰るか。今日一日だけ頑張れば、子供に美味しいものを食べさせてあげられる、と言うのです。何人もの男性に囲まれ怒鳴られていたので、その女性の言葉が唯一の救いの手のように勘違いさせられました」

 冷静に考えれば、そのスタイリストの女性も彼らとグルだとわかる。あらかじめ役割分担を決めた徹頭徹尾デタラメな、無茶苦茶すぎる茶番だ。しかし孤立無援の状態で怒鳴られ続けると、それが仕組まれたモノだと判断する力も奪われてしまう。

 結局、数時間に及ぶ恫喝と甘言の波状攻撃に、マリカはついにAV出演を受諾してしまった。3人の男性と計4時間にわたる性交を終え、手渡された封筒の中に入っていたのは、現金1万5千円。呆然としながら自宅に帰ると、子供が笑顔で抱きついてきた。

「いくら生活のため、子供のためとはいえ、あんな風に騙されてしまった自分が本当に悔しく、涙が止まりませんでした」

 悲劇はこれで終わりではなかった。マリカが出演したAVは海外発信の日本向けアダルトサイトから無修正で有料配信され、4時間の撮影分は2本のタイトルに分けられていた。Xに問いただしても「何も知らない、俺も騙された」の一点張り。マリカに経済力も知識も支援する後ろ盾も無い事を知っているXは「訴えるなら訴えてみろ」と強気の姿勢を崩さないという。

 マリカの例を聞いても、人ごとのように思われるかもしれない。しかし最近になって、このXら一味が代表を務める複数の法人がネット上のSNSに「モデル・タレント募集」の広告を大々的に打っていることが判明した。特定のテレビ番組や雑誌、ファッションショーの出演者オーディションと銘打ち、複数の雑誌の表紙やイベント名が、あたかも”協力関係者”のごとく掲載されている。

 オーディション対象として雑誌名やイベント名を記載されているうちの2社に、出演者を募っているHPの会社との関係を聞いたが、いずれも全く関わりがない「無断転載」であることが確認された。2社とも法的対応を含め、なんらかのアクションを起こすと語った。

 その虚偽の出演者オーディションをうたうHPをみると「ママさんモデルも募集」などといった、マリカの例を思わせる文言も見られる。マリカのような辛い目に会う女性が、新たに生み出されている可能性も非常に高い。

 前出のXの知人は、アダルト業界の動向を知れば、Xが何をしたいのか、手に取るようにわかるという。

「Xの狙いはまず、オーディション参加者から、登録料だ撮影料だといってカネを巻き上げること。そして、さらに騙せそうな相手を見つけて、レッスン代や育成費、プロモーション代といった、本来は事務所側が支払うべき名目で数十万から数百万の借金を負わせ、その返済のために風俗で働け、AVに出演しろと迫る。風俗もAVも以前に比べて稼げる仕事じゃなくなったのに、Xのようなヤツらが女の子を送り込み続けている。あまりにも過剰な供給が続くから、ビジネスモデルが崩壊していますよ。でもXは”元手はタダの商売”とうそぶいて、女の子を送り込むのをやめない。風俗やAVという仕事に対してのプライドもないのでしょう。もちろん、女の子の稼ぎからありえない率の中抜きをすることは忘れません」

 人をだまし、その業界のビジネスがどうなろうとかまわないと考えている人間が狙っているのは、無知な若者や選択肢がない貧困者、後ろ盾がない弱い者たちだ。彼らが勇気を振り絞って被害に遭ったことを訴えるとき「君たちにも過失があった」と非難するのは、糾弾して罪を認めさせるべき相手を間違えた、あまりに歪んだ態度ではないか。

 2017年はせめて、弱い者をさらに攻撃するような社会から、本当に卑劣な行為に対して糾弾する声がもっとも大きくあがる世の中になってほしい。

製作被害 : AV強要、女性「もう消えたい」 支援団体にSOS増加 (

日時: 2016-12-28  表示:1140回

朝日 2016年12月27日12時36分

 若い女性がアダルトビデオ(AV)への出演を強要される被害が、あとを絶たない。言葉巧みに誘われて出演の契約書にサインさせられ、断れば違約金を求められ、追い込まれてしまうケースが目立つ。支援団体は「一人で悩まず、すぐに相談を」と呼びかけている。

された男性の相談もあるという。

 AV被害の実態を調べようと、警察庁は今年、全国の警察に寄せられた相談件数を初めて集計し、11月に公表した。それによると、6月までの2年半で22件にのぼる。

 被害に苦しむ女性を救おうと、若い女性の支援に取り組む「若草プロジェクト」が今月11日、京都市で研修会を開いた。

 プロジェクトの呼びかけ人代表は、僧侶で作家の瀬戸内寂聴さん(94)と元厚生労働事務次官の村木厚子さん(60)。各地で活動する支援者ら約50人が参加し、PAPSがAV被害の実例を紹介した。

 都内の大学に通う女性は新宿駅で、モデルのスカウトマンと名乗る男に声をかけられた。話を聞くだけならと、写真スタジオに行くと、学生証のコピーをとられた。水着や上半身裸の姿を撮られ、「人気アイドルも通った道だから」とAV出演の契約書にサインさせられた。

 女性は、いったん家に戻り、3日後に電話をし、撮影を断った。すると、「違約金を払え。親や学校に知られてもいいのか」と脅された。さらに「断るなら事務所に来て」と言われ、行くとその場でレイプされ、撮影された。その後も怖くて抵抗できず、何度もAVに出演させられた。女性は相談に来たとき、「死にたい、苦しい」「もう、消えたい」と訴えていたという。

 ログイン前の続き村木さんは「AVの被害は驚くほど深刻。児童ポルノを規制する法律はできたが、AV被害の法整備は不十分で、防ぐ手立てを早急に整えなければいけない」と指摘した。

■相談員「オレオレ詐欺に似ている」

 PAPSの相談員、金尻(かなじり)カズナさん(35)によると、若い女性が契約書にサインしてしまうのは、「オレオレ詐欺の被害に似ている」という。巧みな言葉にだまされ、高齢者は金をとられ、若い女性は性を狙われる。いったんサインしてしまえば、AV事業者から「契約したでしょ、仕事」と迫られ、撮影に応じてしまう。

 だが、契約書に有効性があるかは別問題。相談があれば、違約金を払わないという書面を支援団体がAV事業者に送り、契約自体を取り消すこともあるという。

 裁判でも、強引な契約の効力を認めない判断が出ている。出演を拒否した女性に対し、AVプロダクションが「契約違反だ」と2460万円の違約金などを求めて提訴。東京地裁は昨年9月の判決で、「本人の意に反して強要できない性質の仕事だ」として、プロダクション側の請求を棄却した。

 契約書のほかに、インターネットに画像や動画が残るという新しい人権侵害も起きている。支援団体は、ネットの事業者に動画や画像の削除を求め、出回っているAVの販売の差し止めにも取り組む。

 金尻さんは「契約書にサインしてしまったからとあきらめるのではなく、支援団体に相談することで被害回復ができる場合が多い。何もしないで孤立して苦しまず、相談にきてほしい」と呼びかける。

 PAPSへの相談は、メール(paps@paps−jp.org)か電話(050・3177・5432)で。

     ◇

 若草プロジェクトはAV被害のほか貧困、虐待、ネグレクト、DV、薬物依存などの相談もLINEで受け付ける。時間は、月曜と土曜の午後1〜7時、水曜午後5〜7時。詳細は団体ホームページ(http://wakakusa.jp.net/別ウインドウで開きます)。(岡田匠)

製作被害 : 元AV女優ほしのあすかさんが出演強要を告白「トラウマはま

日時: 2016-11-25  表示:1220回

弁護士ドットコム 11/24(木) 19:30配信

元AV女優のほしのあすかさんが11月21日、自身のブログで、「(AV女優として活動した3年間)AV出演を強要されていた」「男性や、性の恐怖のトラウマはまだ消えていない」と告白した。また、出演強要をきっかけに、摂食障害、パニック障害、うつ病、対人恐怖症などにかかり、現在も通院中であることなどを打ち明けている。

ほしのさんはもともと、グラビアアイドルをしていた。ブログによると、AVに出演したのは、大手芸能事務所から紹介された人物から「脅迫されたり優しくされ」るなど、半年以上の洗脳を受けたことがきっかけだった。現場に行くまで、グラビアの仕事と聞かされていたが、着いたらAVだったという。契約書には、一言もAVとは書かれていなかったそうだ。

ほしのさんは当時、警察や弁護士に相談したが、「今の時代にそんな事あるはずないとか、騙された自分も悪いと言われ、本当に泣き寝入り状態だった」と相手にされなかったという。AV出演強要問題が大きくクローズアップされる中で、ようやく「今は社会が変わり警察が動き始め、声を上げる方が増えようやく話せました」と説明している。

ほしのさんはまた、出演強要をきっかけに、摂食障害やパニック障害、うつ病、対人恐怖症など、「かなりの重度の精神病にかかり、障害レベルになりました。治るのにも3年近くかかりました」と心身の状態についてもつづり、「男性や、性の恐怖のトラウマはまだ消えていない」と打ち明けている。

ほしのあすかさんは2004年に「ミス週刊少年マガジン」に選ばれた。2010年にAVに女優としてデビューし、2013年にAVから引退した。ブログによると、現在はファンイベントやアルバイトをしながら生活しているという。

●ほしのあすかさんの公式ブログ

http://ameblo.jp/hoshinoasuka1205/entry-12221469175.html

弁護士ドットコムニュース編集部

製作被害 : AV出演強要、10代女性や男性も 2年半で相談22件 (

日時: 2016-11-16  表示:1215回

朝日 2016年11月15日21時11分

 アダルトビデオ(AV)の出演強要について全国の警察に寄せられた相談が、6月末までの2年半で22件にのぼったことがわかった。警察庁が初めて集計し、15日にあった政府の男女共同参画会議の専門調査会で明らかにした。

 20代が12件と最も多く、10代が4件、30代が3件だった。女性が21件、男性が1件だった。モデルのスカウトだと思ったのにAVに出演させられたり、出演を断ると高額な違約金を要求されたりするケースがあったという。警察庁の担当者は「相談できずに埋もれているケースもあると思う。最寄りの警察署などにいつでも相談してほしい」と呼びかけている。

製作被害 : AV出演強要、警察に相談22件「違約金を理由に出演強要」「

日時: 2016-11-16  表示:1188回

弁護士ドットコム 11/15(火) 11:38配信

アダルトビデオ(AV)出演強要の問題を受けて、警察庁が全国の警察に寄せられた相談状況を調べたところ、2014年1月から2016年6月までの間に、AV出演強要をめぐる相談件数が計22件あったことがわかった。11月15日に開かれた「男女共同参画会議」の専門調査会で明らかになった。

相談内容は、プロダクションと契約を結んだ後に出演を拒否したところ、違約金が発生するといわれて意に反して出演させられたケースや、ネット上での販売をとめてほしいといったものなど。22件のうち、10代4件、20代12件、30代3件、不明3件。また、性別は女性21件、男性1件だった。

こうした状況を受けて、警察庁は今年6月、全国の警察に対して通達を出して、強姦罪、暴行罪、傷害罪など刑法だけでなく、労働関係法令の適用を視野に入れた取り締まりなど、AV出演強要に関する相談への適切な対応を指示した。また、契約問題については、弁護士会や関係省庁、NGOとの連携を強化していく対応を示している。

AV出演強要をめぐっては、今年6月にAV撮影現場に女性を派遣したとして、大手プロダクションの元社長ら3人が労働者派遣法違反の疑いで検挙された。また、10月にも、別のプロダクションの社長ら12人が労働者派遣法違反の疑いで検挙されている。

製作被害 : AV出演強要「心に傷残る」「有名になれる話に騙されないで

日時: 2016-10-12  表示:1431回

弁護士ドットコム 10月12日(水)11時29分配信

アダルトビデオ(AV)出演強要の問題について考えるイベントが10月11日夜、東京都内で開かれた。「事務所に騙されてAV女優になった」とカミングアウトしたユーチューバー、くるみんアロマさん(26)が登壇。くるみんさんは「やりたくない人が出ると、心にキズが残る」「有名になれるという話には騙されないで」と訴えた。

イベントは、国連が制定した「国際ガールズデー」にあわせて、今年3月にAV出演強要問題に関する調査報告書を発表したNPO法人ヒューマンライツ・ナウ(HRN)が主催した。くるみんさんは、スカウトに声をかけられて所属することになった事務所に「音楽家になりたい夢を利用されて出演した」と振り返った。

聞き手役をつとめたHRN事務局長の伊藤和子弁護士は、AV出演強要問題について、「契約だからやめられない」「キャンセルすると違約金が発生する」と言われて、逃げられない状況にあることが多いと指摘した。被害根絶のために、業界団体との話し合いを続けることや、法規制、第三者機関の設置を提言していくという。

イベントには、AV業界関係者やメディア関係者など約70人が詰めかけた。約30年間、AV男優として活動している辻丸さんは「こうしたイベントは本来、業界側が開くべきだと思った。いま問題なのは、一般女性の人権だ。法規制には反対だが、業界側に健全化、再発防止策は見えてこない」と話していた。

製作被害 : AV業界30年の男優・辻丸さん「次に検挙されるのは僕かも」

日時: 2016-10-07  表示:1645回

弁護士ドットコム 2016年09月01日 09時50分

アダルトビデオ(AV)への出演強要問題をめぐっては、多くの業界関係者がネットを使って意見を表明している。しかし、女性に比べて、AV男優や監督が名前を出して情報発信していることは少ない。

一体、業界の男性たちはこの問題をどう捉えているのだろうか。ブログやツイッターで積極的に意見を発信している業界歴約30年の現役AV男優「辻丸」(つじまる)さんに話を聞いた。

前編となるこの記事では、辻丸さんが見聞きした強要の実態、後編では健全化に向けた業界内外の動きについての意見をまとめる。

●無理やりAV女優にすることは減った

−−AVへの出演強要を見聞きしたことはありますか?

僕は女の子が「AVなんて聞いていません」と言うのを脅したり、なだめたりという現場に出くわしたことはないんです。ただ、その手の話は昔よく聞きました。

たとえば、僕がデビューした頃に聞いた、有名AV監督の手口。その人はPVの撮影と称して女の子を無人島に連れて行くんです。昼間は確かにPVの撮影。それで夜になると「じゃあAV撮らせて」と。女の子が嫌がると、目の前に札束を積んでにらめっこです。監督の方はお金さえ受け取ってもらえれば、「納得」したことになるから「合法」なんだ、って…。

−−最近もそういう話を聞きますか?

「なくはない」くらいです。メイクさんから「AVだって知らずに現場に来ていた子がいた」という話を聞いたことがあります。

この30年で噂自体はかなり減りました。僕がデビューした頃の女優さんは、それこそ借金があってお金のためにイヤイヤやっているような子が多かったのですが、2000年前後ぐらいから、スカウトではなく応募とか、自ら志願してAV女優になる子が増えてきたんです。今はほとんどが自発的なAV女優じゃないかな。

−−なぜ進んでAV女優になるのでしょうか?

ひとつはお金。一時に比べて報酬が下がったとは言え、今もそれなりの額は出ています。もうひとつは精神面でしょう。撮影では現場が自分中心で動くから、大切にされて承認欲求が満たされる。今はイベントやネットでファンとつながって「プチ芸能界」も味わえますから。

学生やフリーターだけでなく、シングルマザーからAV女優になる人もいます。そういう方は特に経済的な面が大きいようです。熟女系の女優さんの場合は「性的好奇心」という理由が多いですね。今まで性的に満足したことがないから非日常を経験してみたい、若い頃にできなかったことをやってみたいという人が少なくありません。AVは経済的、精神的、性的なセーフティーネットになっている部分があると思います。

−−進んで女優になる人が多いのに、どうして強要被害が出るのでしょうか?

はっきりとしたことは僕にも分かりません。ただ、昔と比べて、今は作品の数が多いし、女優さんの回転も速い。常に売れる子を探しているのではないかと思います。

●女優が現場で「リスカ」

−−撮影内容が事前の説明と違うという被害例も報告されていますが…

僕の仕事の3〜4割ぐらいが女の子を拷問、レイプしたり、言葉責めで罵倒したりする役。人権侵害的な撮影がなかったかというと否定はできません。

ある撮影では、女優さんが「レイプとは聞いていたけど、ここまでやることはないでしょう」と話していた。ハードな内容に怒って、途中でボイコットする子も。仕事とはいえ、「あそこまでやって良かったのか」と女優さんに申し訳なく思うことはあります。

「ドッキリ物」と呼ばれるジャンルには問題が多いと思います。台本には「インタビュー」としか書いていないのに、女優が罵声を浴びせられたり、レイプされたりする内容です。もちろん演技で返してくる子もいるけど、そうじゃない子もいる。こうした「多少の騙し」はAV業界の一部で伝統的に続けられています。

ついこの間の撮影では、相手の女優が精神的に不安定になってしまって、現場でリストカットする出来事がありました。無理やり出演させているわけじゃなくて、同意があってもそういうことは起こり得る。ただし、トラブルがあっても監督から「箝口令」が敷かれるので表には出てきません。

−−拷問物ではもっと酷い撮影が行われているのでは?

拷問物の場合は、ちゃんと安全に配慮していて、事前にリハーサルをやって、危なかったら撮影を止めるようにしているんです。もちろん、ケガすれすれのところまでやる撮影もあります。ですが、女優さんがハードな撮影を嫌っているかというと、好んでやる女優さんもいるし、多くの場合、撮影後はあっけらかんとしています。

とはいえ、警察は「挙げよう」と思えば、いつでもできる。キャンプ場でAVを撮ったということで、52人が書類送検される出来事がありましたが、次に書類送検されるのは僕なんじゃないかなと考えることもあります。

でも、僕の立場では、監督からやってくれと言われたら、その通りにやるのが仕事。男優は現場を信頼してやるしかない。ただ、現場によっては、やらせるだけやらせておいて、女優の事務所ともめたら僕に責任をおっ被せてくるところもある。そういうところも含め、AV業界はまだまだ「グレー」だと思います。

−−それでもAV男優を続けるのはなぜですか?

僕は人権侵害をかなりやってきてしまった方なので、AV男優という仕事に誇りは持っていません。でも、30年間、これだけで食ってきたので、もはや「是非もない」んですよ。いつ「挙げられる」か分かりませんが、これからも仕事は続けます。

僕はこのグレーな業界でも、体を張ってリスクを引き受けているAV女優だけは尊敬しています。今回も出演強要の問題に意見を発信しているのは、ほとんどが女優さんです。矛盾していると思われるかも知れないし、贖罪というと偽善的ですけど、僕は今回の強要問題をきっかけにAVが「女性問題」であるということを考えてもらえればと思っているんです。

(後編『AV出演強要対策「無名の出演者を置き去りにしないで」男優・辻丸さんが語る課題』はこちら→ https://www.bengo4.com/internet/n_5046/

製作被害 : AV強要 現役女優・香西咲が語る「洗脳」から出演までの8

日時: 2016-09-24  表示:1414回

withnews 2016年09月24日

 若い女性がアダルトビデオ(AV)に無理やり出演させられる被害が社会問題化する中、現役AV女優の香西咲さん(30)が取材に応じた。10月1日でデビュー5年になる香西さんは7月、週刊文春に前所属事務所社長から8カ月にわたる「洗脳」を受け、AVに出演させられたなどと社長の実名を挙げて告発した。刑事、民事の訴訟を準備している彼女に、出演までの経緯と告発した思い、今もAV女優を続ける理由などを聞いた。(朝日新聞経済部記者・高野真吾)
事務所に落選「もったいない」

 香西さんは大学卒業後、大手企業に勤めたが、2008年からレースクイーンやモデルなどのタレント活動をするようになる。その後、事務所が解散したことから、フリーになった。10年夏、東京・五反田の駅前でスカウトを名乗る男性に「ウチの事務所のタレントにならないか」と声を掛けられた。

 事務所名を聞くと、有名芸能人が複数在籍している超大手だった。フリーでの活動に限界を感じていたため、男性の誘いに乗って芸能事務所にエントリーしてみた。期待していたが、年齢がネックとなって落ちてしまう。「このままでは、もったいない」と男性が引き合わせたのが、前所属事務所の社長だった。

ヒルズのレンタルオフィスで面会

 この年の10月、東京・六本木ヒルズにあるレンタルオフィスで社長と面会した。第一印象は「怖い、人相悪い」。笑顔はなく、威圧的な態度だった。夢を詳しく聞かれたので、大学時代から温めていた「雑貨屋を開きたい」ことを正直に語った。社長の反応は、「面白い。雑貨屋への出資を含めて応援する」。

 そして「女優と女社長の二足のわらじを売りにしていこう」と続けてきた。「まず女優の方だけど、キミを売り出すのに、俺ならストーリー仕立てのイメージDVD3本セットを発売するよ」。「露出は背中が見える程度で構わないからさ」

3時間ほどの面会で、社長は大物芸能人の名前を挙げて、芸能界につてがあることも強調してきた。最初は信用していなかったが、脳科学、心理学、ビジネス本などの共通の趣味があり、勉強になる話が聞けるかもしれないと途中から思い始めた。週1回、90分から2時間程度かけて、香西さんの将来を話し合う面談を継続することを了承した。

「ビジョンブック」に記入した夢

 面談では、将来の夢を具体的にイメージするように仕向けられた。何歳で何をやり、仕事とプライベートはどうなりたいか。年収はいくらで、どこで、どんな生活をしたいか。成功した自分を細かく設定し、それらを「ビジョンブック」と呼んだノートに記入した。

《35歳、「東洋の宝石女優」としてアジアに知名度を広げることができる。映画にも主演、パーティーには全身CHANELで行く。自宅は都心の高級マンションで、ハイヤー付き》

 いま思うとトンデモ話だが、社長からは、こう言われた。「そのくらい大きなことが言えないのは、しょせん、お前がその程度だからだ。のらりくらりやって、ババアになって誰にも相手にされなくなれ」

 もともと、自らが広告塔になりつつトレンドをつくっていける女性にあこがれていた。タレントの神田うのさん、下着通販会社「ピーチ・ジョン」を創業した野口美佳さん、女性向けマーケティング事業の「トレンダーズ」などを起業した経沢香保子さんらだ。同じようになるため、まず有名になる必要があると強くすり込まれた。

「俺だったら、一番の武器を使う」

 社長は「AVに出ろ」というような直接的な言い方はしてこなかった。ただし、「俺だったら、若い女だという一番の武器を使う」などと語ってきた。映画「氷の微笑」で有名な米女優のシャロン・ストーンさんや「イタリアの宝石」と呼ばれるモニカ・ベルッチさんを、よく引き合いに出してきた。

 「知的かつセクシーな女性」を目指すべく仕向けられ、いざという時に脱げる女優こそ素晴らしいと思い込まされた。今考えると、「濡れ場のある作品」と「AV」の境界線をなくして、AVへのハードルを下げる手段だったと思えるが、当時は気がつかなかった。当時は、AVに偏見を抱いた上に興味もなかったからだ。

 元来「まじめな性格」だという香西さんは、次第に社長の考え方に同調するようになっていく。環境の変化も大きかった。大学入学からずっと付き合い、同棲(どうせい)し、結婚も考えていた彼氏がいた。その彼氏と別れて、資金まで出されて引っ越しをした。それからは社長か、スカウトか、社長が紹介した人間ばかりと会うようになっていた。
「夢がかなう。彼についていこう」

 それでも、すぐには事務所には所属しなかった。レースクイーンなどの活動をしたことから、事務所選びは「一生もの」だと考えていた。そのため一度、知り合いの弁護士に相談してみた。事務所を調べた弁護士からは「実体がない」と指摘された。

 それを社長に告げると、登記簿と印鑑証明を目の前にたたきつけられた。「お前の弁護士は何を考えているんだ! ちゃんと実態あるだろうが、ほらよ」。さらにはフリーで続けてきた仕事を継続できるように、「契約書も自分の変えたいように変えていいよ」と言われた。「寛大」だと思った社長の次の言葉も効いた。「俺たちはお前の家族だから、全力で応援する」

 「この社長を信じたら、自分の夢がかなう可能性が広がる。彼について行ってみたい」。8カ月間に及ぶ「洗脳」期間を経て、11年6月に所属契約をした。

「言葉にできない」心境

 社長の言うことを妄信する「思考停止」状態の中、この月に行われたAV撮影を拒否することはできなった。勇気を出して現場に行ったはずだったが、脱ぐように言われると涙が止まらなかった。その場に、相談できる人はいなかった。

 撮影進行中に少しでも弱音を吐くと、罵声の幻聴が聞こえてきた。その場にいないはずの社長が、まるで隣で発したかのように怖かった。行為の最中、自分が今、どこで何をしているのか分からない状態になった。されている私と、それを客観的に見ている私。自分が2人いるような感覚になった。パニック症を発していたのだと思う。なされるがままに終わった。

 5年以上の月日が流れているが、今でもその時の心境は「言葉にできない」。作品では冒頭インタビューと男優との絡みが終わった後で涙を流している。その理由も「精神状態がおかしくなっていたので、分析できない」。DVDが10月に発売されると、瞬く間に売れっ子になった。

無視された「NG項目」

 その後は、月1回のペースで撮影が続いた。「信じるしかない。後戻りできない」。気持ちをすり減らしながら出演を続けたが、ファンを飽きさせないために、撮影内容は次第に過激になっていく。

 AV女優は自分がしたくない行為をあらかじめ、制作サイドに「NG項目」として示せる。制作側はNG項目を尊重した上で女優を起用することが原則とされる。香西さんは、複数の男性が出演して行うある行為をNG項目に指定していたが、意向を無視された。当日まで台本は送られず、撮影現場で監督らに泣いて「嫌だ。できない」と伝えても、強行された。

体に異変、円形脱毛症に

 翌12年になると、ストレスからはっきりと体に異変が生じてきた。医者にかかると、「慢性膵炎(すいえん)疑診断」「胃腸炎・逆流性食道炎」と診断された。円形脱毛症になり、全身がだるく、胃腸が痛んだ。

 自宅でめまいと発作で倒れ、2回も自分で救急車を呼んだ。精神安定剤を服用するようになっていたが、規定量では足りなくなり、病院をこっそりかけもちした。

 12年暮れ、さらに追い打ちをかける事態が襲う。所属事務所の取引先の男性に「性接待」をするように社長に言われた。断ることができずに複数回応じたが、いよいよ追い詰められた。「もう死にたい」「トラックが私に突っ込んできてくれないかな。そうして死ぬのが一番楽だ」。毎日、そう考えるようになり、周辺に話をするようになった。

弁護士に入ってもらい独立へ

 「性接待」まで強要する社長は、自分の夢を応援してくれているわけではない。「こんなのおかしい」。だまされ、単に利用されていたことにやっと気づいた。13年に入ってから、複数回、社長に「辞めたい」と切り出した。

 その度に、時には1年更新の契約書を盾に、時には「お前にかけた金はどうしてくれるんだよ。今動いている仕事は?」と威圧してきた。「お前が必要なんだ」と泣きつかれ、抵抗されたこともあった。「一人じゃ事務所から離れられない」。14年に入ってから、弁護士に間に入ってもらい独立へ向けて話し合った。

 業界から離れることも考えたが、不本意で始めたことでも、AV女優引退のタイミングは自分で決めたいと思った。仕事、公私にわたる人間関係ともにAV関係しかなくなっていたこともあり、「辞めると完全に孤立してしまう」とも考えた。
悪質スカウト、事務所対策3カ条

 業界では、女優がフリーで仕事を続けていくことは極めて難しいとされる。制作サイドとのギャラを含めた交渉や契約に加えて、出演するための営業活動も必要になる。最近では、DVDの売り上げ増のため、ツイッターなどのSNSを通してファンと交流をしなければいけない。多岐にわたる活動を平行して行うには高い能力が必要になる。

 逆境にあったが「なにくそ魂」で奮起を続け、この年の6月に独立を果たす。仕事も戻ってきて、11月からはそれまで通り、月一回の撮影に臨んでいる。独立してから現在まで、22本の撮影をこなした。

 現役女優であるために、この間は、トップ女優になるまでの複雑な経緯と前事務所社長への怒りは、ずっと伏せてきた。しかし、今年、声を上げようと決意する大きなできごとが起きた。

 AVに関係する情報を募集しています。出演強要被害に遭った男性、業界の内情を語ってくれるAVメーカー、プロダクション幹部からの連絡をお待ちしています。

製作被害 : 「騙されてAV出演」ユーチューバー・くるみんアロマさん動

日時: 2016-09-16  表示:1442回

弁護士ドットコム 2016年09月03日 10時25分

アダルトビデオ出演強要問題が大きくクローズアップされる中、「事務所に騙されてAV女優になった」と公表したユーチューバーがいる。アロマの効用について紹介する動画や、外国人にインタビューした動画などをYouTube?に投稿している、くるみんアロマさん(26)だ。

7月に朝日新聞「withnews」のインタビュー記事に登場し、8月29日からは、過去のAV出演に関して語った動画を全6回にわけてアップしている。彼女はどういう思いから過去を告白し、今回の動画を投稿しているのか。出演の経緯を含めて聞いた。

<動画>【AV出演強要】くるみんアロマさんが過去を語る理由

https://www.youtube.com/watch?v=jxyt6EZfF-Q

●「AV出演したら音楽させてあげる」といわれた

−−どうしてAVに出演することになったのか?

大学生だった2011年夏、新宿でスカウトから「グラビアできる人を探してる」と声をかけられたのがきっかけです。当時、グラビアをやりたいと思っていなかったんですが、高校時代にバンドサークルをやっていたこともあり、漠然と「音楽をやりたい」という気持ちがありました。

スカウトからも「グラビアにでたら、音楽のデビューもさせてあげる」としつこくいわれて、だったらと思って話を聞くことにしました。そのあと、芸能事務所の社長を紹介されて話がすすみ、就職も決まっていたけれどやめて、事務所に入ることになりました。

その年の秋、社長と一緒に雑誌の面接に行くことがありました。水着のグラビアの仕事だったんですが、わたしも22歳でギリギリだったので「ここでやるしかない」と思っていました。そのとき、社長は「この子はヌードもできます」といったんです。

びっくりしましたが、大手出版社ということもあり、なかなか受かるところじゃないと考えて、「できます!」といってしまったんです。そして、面接に受かったあと、撮影があり、週刊誌にヌードが載りました。

−−音楽の仕事はやらせてもらえた?

そういう仕事はまったくありませんでした。それで「仕事はないのか」と聞いたら、社長は「まずはAVに出よう。それから、音楽でも何でもやっていいよ」「AVに出演しても、歌を歌っているグループもある。時代は変わったから」といわれました。

当時、わたしはAVに対して、少なからず偏見をもっていました。だから「出たらアウトですよね?」といったんですが、事務所の人たちから「脱いだほうがかっこいい。中途半端にグラビアよりいいよ」と説得されました。

また、わたしが好きなアーティストの名前を出して、「おれの子どもが、その人の知り合いだから今度会わせてやるよ」といわれたこともありました。本当にバカだけど、それまで『人はウソをつかない』と思っている人間だったので、信じてしまいました。いまから考えると、すべてがウソだったんですが…
●初めての撮影…終わるまで帰してもらえず

−−撮影はどうだった?

わたしは元々、そういう行為自体が好きじゃなくて、痛かったし、出血もありました。だけど、終わるまで帰してもらえません。何度も泣いて、何度も撮り直しがつづきました。

撮影スタッフからは「あなたみたいに時間のかかる人は初めてだ」「みんな家族がいるんだ。あなたが頑張らなかったら、みんなの家族全員の生活がなくなるんだよ。あなた背負えるの?」って怒鳴られました。

事務所のプロデューサーも「ここのメーカーは大きいから、あなたがちゃんとやらなかったら、ほかの女の子も出演できなくなるでしょ」って。だから、死ぬ気でやりましたよ。朝から深夜まで撮影がつづいて、最後はタクシーで帰りました。

わたしは、そのあと音楽ができるといわれたからやっただけで、AVに出演したいとは1%も思っていませんでした。

−−どうしてやめることになったのか?

2本目の撮影が終わったあと、事務所から連絡がなく、給料も入らなくなりました。そのあと、突然スカウトから呼び出されて、「社長がお金を持ち逃げしたから、事務所がなくなった」と告げられました。

スカウトからは、別の事務所に移籍という話がでました。「そっちでは音楽もやらせてあげる」といわれたんですが、その事務所を調べると、女の子はみんなAV女優だったんです。事務所に入っても先が見えず、音楽もできないと思ったので、「ギャラはいらない」といってやめさせてもらいました。
●「自分の生きざまを伝えたい」

−−出演したことに後悔はないか?

もちろんありますよ。「過去にそういうことがあったことがバレたら…」という考えが心のどこかにありました。そのせいで、自分に自信がなかったり、踏み出せないこともありました。ほんとに悔しいです。

だけど、後悔しても仕方がないから、今は前向きに考えるようにしています。YouTube?にも出会って、苦しみや悲しみも表現した人間になろうとしています。それが、わたしの表現の一つだと考えています。

−−どうして告白したのか?

ずっと隠したい過去でした。恥ずかしいことだし、騙されてかっこ悪いし、普通ならいいたくないことです。売名といわれたり、うしろ指はさされるかもしれないなど、メリットはないと思ったけれど、こうした被害が今も起きていて、なかには自分の命を絶った方もいると聞きました。

そんな女の子がほかにもいて、これからも出てくるかもしれないということが許せません。わたしが告白することで、望まないかたちでAVに出演して悩んでいる人を減らせるんじゃないかと思いました。

−−今後どういうことを伝えていきたいか?

わたしはユーチューバーで稼げているわけでもなければ、有名になりたいわけでもありません。嫌われる存在でもいいけど、自分の生きざまをたくさんの人に伝えたいと思っています。

女の子もそうだし、騙そうとしている悪い人にも、心のどこかに留めとおいてほしい。なにかの抑止力になるんじゃないかと思っています。

そして、望まないかたちでAVに出演しても、何とかやっていこうとしている人がいることを知って、元気になってくれる人がいたらうれしいです。

<動画>AV出演強要、ユーチューバーの過去「音楽デビュー信じた自分」

https://www.youtube.com/watch?v=a4ZCgdALkN8

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