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論文資料集10
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DV : 新たな扉を:性暴力被害防止のために インタビュー編/上

日時: 2013-02-22  表示:1924回

2013年02月15日 毎日新聞

 ◇DV、公になるのは氷山の一角 心の傷、社会で支援を

 福岡市早良(さわら)区で1月30日に起きた女性刺殺事件は、夫からドメスティックバイオレンス(DV)を受けていた妻をかくまい、離婚協議に同席した友人が犠牲になった。被害経験者や支援者などに話を聞き、DVによる重大な被害を防ぐための「新たな扉」を探りたい。初回はDV被害を受けたことがあり、NPO法人を設立してDV根絶を目指して活動する中島幸子さん。

&#8722;&#8722;福岡市の事件では、被害者の友人が襲撃された。

 DVは本人だけでなく、家族や支援者など周りの人たちも危険にさらされる。DVをなくす活動に取り組むNPO法人「レジリエンス」では敬意を込めてDV被害者を自ら輝く「☆(星)さん」と呼ぶが、被害者をかくまった家族が車のタイヤを切られたり、民間支援団体に加害者が殴り込んでくるなどの被害は多い。殺人事件になって初めて報道されるが、公になる被害は氷山の一角だ。

&#8722;&#8722;なぜ暴力が周囲に向くのか。

 加害者は相手を自分の所有物だと思っているので、支配を邪魔する者に怒りや暴力が向かいやすい。「嫌なら相手から離れればいい」と言う人もいるが、暴力に至る過程は複雑で、そんなに簡単に解決しないからDVも減らない。周囲が被害に遭った時にDV被害者を責める論調が出ることがあり、悲しい。

&#8722;&#8722;事件では妻が「穏便に別れたい」と被害届の提出を見送った。

 追い詰められた心理の中で被害者が自ら動いて何かをするのは難しく、警察がシェルターなどの支援団体と協力して社会全体でサポートする仕組みを作らないといけない。米国では、被害者にシェルターを紹介し、行く気がないと断っても連絡だけはするように勧める州もある。DVは被害者を思い通りにしないと気が済まないゆがんだ発想で起こるため、他の犯罪と異なる対応が必要だということを一人一人の警察官に理解してほしい。

&#8722;&#8722;中島さん自身もDV被害を経験した。

 学生時代の4年間、当時の交際相手に髪を引っ張られてコンクリートに頭を打ち付けられるなどの暴力やストーカー行為を受けた。ほとんど誰にも相談できず、どこに行っても逃げられないと思い込まされていた。親友が心配して避難を手伝おうとしてくれたことがあったが、私の場合は「親友にも暴力が向いてしまう」という恐怖心があって断った。結局、交際相手が知らない遠くの親族の家に4カ月避難した。

&#8722;&#8722;なぜ被害者支援の活動を。

 被害を受けていた時に私が受けたかった支援を提供できる活動をしたいと思っていた。当時はDVという言葉も知られていなかったし、悩んでいるのは自分だけだと思っていた。あの時の苦しみから本当の意味で回復するには一生かかるが、できることを少しずつやりたい。
 ◇相談対応の強化、全国警察へ

 福岡市で起きた事件は、無職、河瀬繕秀(よ****容疑者(27)が妻の友人で会社員の木浦理紗さん(28)を刺殺したとして殺人容疑で逮捕された。妻はDVを受け、結婚前に同居していた木浦さん宅に避難した。**容疑者は持っていた合鍵で木浦さん宅に侵入し、その後に帰宅した2人と離婚を話し合った後、木浦さんを包丁で襲ったとみられている。

 妻は事件の2日前、「夫から暴力を振るわれている」と福岡県警早良署に相談していた。女性警察官が約1時間にわたり対応し、被害届の提出を勧めたが、妻は見送った。早良署は裁判所に保護命令を申し立てれば接近禁止命令を受けられるなど、逮捕以外の手段があることも説明していたという。

 福岡県警は昨年夏、DVの危険性や刑事手続きの必要性などをまとめた書面を使って相談者の意思決定を助ける取り組みをスタート。警察庁は今月、福岡を含む5都府県警で試行したこの取り組みを全国に拡大することを決めた。

 妻の相談に、福岡県警は試行に沿って対応したが、事件は防げなかった。今月9日には長野県飯田市で、警察に被害相談していた女性の親族が殺害され、ストーカーが自殺した事件も起きている。事件の未然防止は重い課題だ。

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 ■人物略歴
 ◇なかじま・さちこ

 49歳。03年からDV被害者を対象に暴力やトラウマについて考える講座をスタート。07年に設立したNPO法人「レジリエンス」(東京都)で、DVなどの暴力をなくすための人権啓発活動に取り組む。著書に「傷ついたあなたへ」など。

DV : ひまわりが咲く日:児童虐待を追う ふさがる傷/1 実父

日時: 2013-02-13  表示:1964回

2013年02月01日 毎日新聞

 ◇「我慢して」母の言葉に絶望

 2人の父親から虐待を受けた女性がいる。

 大阪府内に住む上原陽子さん(30)。田園風景が広がる京都府の丹後半島で生まれた。実の両親と2歳上の兄の4人家族。父は仕事をせず、家で酒を飲み、イライラすると兄妹を殴り、けった。「あまり記憶はないが、恐怖だけは覚えている」。左脇には傷跡が残っている。父に包丁で刺された跡だ。母は兄妹の命の危険を感じ、3歳の時に離婚した。
 ◇布団は血まみれ、ゴミあさる日々

 母はすぐに再婚。しかし義父もまた、暴力を振るった。毎日のようにパチンコに行き、帰ってくると寝ている兄妹を起こして殴った。母は、多くが義父のパチンコ代や酒代に消えていく家計を支えようと、昼は縫製工場、夜はスナックで働き、ほとんど家にいなかった。敷地内に住んでいた義父の父が暴力を止めに入ってくれたが、小学6年の時にがんで亡くなり、虐待はエスカレートした。

 「布団はいつも血まみれで、顔と体には常にあざがあった」。兄への暴力はさらにひどく、鉄パイプで殴られたりしていた。

 食事も十分に与えてもらえなかった。親族が経営していた自宅近くの喫茶店に行き、裏に置いてあるゴミ箱をあさってパンの耳をかじり、飼っていた犬のドッグフードを食べて空腹を紛らわせた。

 中学の先生にあざについて聞かれても「兄妹げんかで…」としか言えなかった。義父の報復が怖くて、ただ耐えた。

 そのうち、抱きつかれたり、風呂をのぞかれるようになった。引き出しを勝手に開けて下着を見られ、服を脱げと脅されたこともあった。我慢が限界に達し、母に相談した。「我慢して。そうすればこっちにとばっちりが来ないから」。母の言葉に、絶望した。「それでも母親か、と心底憎んだ」。それ以来、誰にも相談することはなかった。

 中学1年の時、母が義父との間に男児を妊娠した。弟ができることを喜んだが、おたふく風邪を引き、母にも感染。母は中絶した。義父から「お前が殺したんだ」と毎日のように責められた。「私なんか死んだ方がいい。朝、飛び降りて自殺しよう」と眠りについた晩、その男の子が夢に出てきた。「死んだらあかん、僕の分まで生きて」。その言葉が支えになった。

 中学では、1歳年上の先輩と付き合い始め、髪を明るく染め、たばこを吸い、ピアスを開けた。家には帰らず、夜通し遊んだ。しかし、義父はそれを許さなかった。連れ戻され、背中や手にたばこを押しつけられた。そして、部屋にかぎをかけられ、家から出してもらえない日々が続いた。「孤独で、自分の部屋が刑務所みたいだった」

 半年後、再び学校に通えるようになったが、義父が給食費の支払いを渋り、また学校に行けなくなった。中学3年間で、実際に学校に通ったのは半年ほどだった。その間に、兄は高校を中退し、逃げるように家を出て行った。
 ◇母の入院機に家出、「殺す」と手紙残し

 卒業後は、母と同じ縫製工場に就職。給料日には、義父が仁王立ちして帰りを待っていた。「ミシンを毎日毎日かけてやっと手にしたお金が、一瞬でパチンコ代に消える。力をつけて、復讐(ふくしゅう)してやろうと思っていた」

 16歳の時、母が子宮がんで入院した。義父との2人暮らしが始まった。「いつか犯される」。その恐怖から、半年後に家出をした。

 出て行くとき、義父あての手紙を残した。その内容を今も覚えている。

 「絶対殺してやる。戻って殺してやるから待ってろよ。おまえがお母さんを病気にしたんや」

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 ◇実態伝え被害防ぐ 虐待の傷に迫る第3部

 取材で知り合った女子高生。母親のことをたった一言、「嫌い」と吐き捨てた。そしてうつむき押し黙った。心身に受けた虐待の重さをひしひしと感じ、それ以上言葉を掛けることをためらった。

 でもそれでよかったのか。虐待は悲惨だ。しかし、本当の実態を知るためには、つらくても当事者に聞くしかない。その内容を伝えることで、虐待を踏みとどまったり、通報しようという人が増え、子供たちが救われることにつながることを願う。

 「ひまわりが咲く日」は第3部として、当事者にあえて深く迫る。自分と同じような被害者が生まれないために、二度と思い出したくないことを、記者に赤裸々に語っていただいた方もいた。

 タイトルは「ふさがる傷」。どんなにつらい経験をしても、希望を見つけ、乗り越えてきたという当事者の言葉をヒントにつけた。「心の傷は消えることはないが、いつかふさがる」。このメッセージを同じように虐待で苦しむ人々に届けたい。
 ◇数多く出版、小説や体験記 社会的関心集める 「身近な問題」感じて

 育児放棄(ネグレクト)などの問題を扱う「歓喜の仔」(天童荒太著)など児童虐待を描いた小説や、虐待された過去を告白した体験記が数多く出版され、社会的な関心を集めている。「歓喜の仔」は幻冬舎から昨年11月に出版され、既に読者から100通以上の手紙やメールが届いているという。

 児童虐待に詳しい西澤哲・山梨県立大教授(臨床心理学)は「自分とは関係のない世界の物語としてではなく、社会のゆがみから生じた身近な問題なんだと感じながら読んでほしい」と話す。また、本やブログで虐待体験を語ることについて、西澤教授は「自身を客観的に見られていることを示し、過去を乗り越えるステップだ」と指摘している。【岡奈津希】

DV : <福岡女性刺殺>DVで離婚話、同席の友人犠牲に (2013.01.3

日時: 2013-01-31  表示:1898回

毎日新聞 1月31日(木)13時55分配信

 福岡市早良区で30日深夜、女性が刺殺された事件は、若い夫婦の離婚の話し合いに同席した友人が犠牲になった。ドメスティック・バイオレンス(DV)の果てに第三者が巻き込まれ、被害者保護や捜査のあり方に重い課題を突きつけた。

 DV被害者の支援をしている任意団体「あゆみだした女性の会」(岐阜県)の廣瀬直美代表は「DVに絡んで命が奪われるという事件がまたも起きたことは残念で腹立たしい。加害者側は被害者だけでなく、被害者の周囲の人間も自分と被害者を遠ざけようとしていると思い込みターゲットにすることがある」と指摘。「被害者は自分の身内を犯罪者にしたくないと被害届をためらうこともあるが、警察は積極的に事件化し、被害を防ぐべきだ」と話した。

 今回の事件でDVを受けていた妻は事件2日前の28日、早良署に「殴ったり、押し倒されたりする。暴力が原因で離婚したいと思っている」と1時間ほど相談していた。県警幹部は「相談を受けた際、被害届の提出を勧めるなど説明をした。結果的に直接関係のない方が被害を受ける形になり、大変残念」と話した。

 現場周辺は小中学校や保育園のほか、西南学院大や外国人子弟らが通う福岡インターナショナルスクールもある文教地区として知られるエリア。近隣の住民からは不安に揺れる声が聞かれた。

 「誰か早く来て。助けて」。現場隣のアパートに住む会社員の女性(33)は30日深夜、女性の叫び声を聞いた。はじめは通り魔かと思ったが、直後に「ガッシャーン」とガラスが割れる音がしたため屋内での事件だと分かった。激しく争うような音の後、女性の声がか細くなり、現場近くを走り去る人影を目撃したという。「怖くて一睡もできなかった。朝まで家を出るのが怖かった」と振り返った。

 近くに住む無職女性(59)も「女性の『アー』という絞り出すような大きな叫び声が何度か聞こえた。学校も近くにある、こんな静かな場所で殺人事件が起きるなんて」と驚いた様子だった。また、幼稚園に娘を送ってきたところという近くの女性(33)は「今朝になって事件を知った。子供も小さいので不安」と話した。【遠山和宏、野呂賢治、尾垣和幸】

DV : DV配偶者側に避難先伝えた市、被害者に慰謝料 (2012.12.07)

日時: 2012-12-08  表示:2076回

読売新聞 12月7日(金)21時56分配信

 北海道旭川市は7日、配偶者から暴力を受けていた被害者の避難先住所を、誤って配偶者の代理人に知らせてしまったと発表した。

 被害者は転居を強いられ、市は転居費や慰謝料など54万6000円を被害者に支払った。

 市関係者によると、被害者は旭川市に戸籍があり、住所が分かる戸籍の付票の写しを他人に交付しないよう申し出ていたが、今年6月26日、市民課職員が誤って代理人の請求に応じ、写しを交付した。

 後日、被害者から「住所を知らせていないか」と問い合わせがあり、調べたところ、職員がコンピューター上に表示される注意文に気付かず、交付していたことが分かった。

 この後、被害者が配偶者から逃れるために引っ越したため、同市は転居代などを被害者に支払った。市は再発を防ぐため、同様のケースで今後、住所などのデータを印刷出来ないようにコンピューターのシステムを改修したという。

DV : DV:01年以降、相談件数最多 今年1〜10月で84

日時: 2012-12-06  表示:2057回

毎日新聞 12月5日(水)15時15分配信

 配偶者や交際相手によるドメスティックバイオレンス(DV)の相談が今年、DV防止法が施行された01年以降で最多となっていることが4日、県警への取材で分かった。生活安全企画課は、DVに対する意識の高まりが背景にあるとみる。また、被害者の支援団体は、DVの陰湿化を指摘する。

 同課によると、今年1〜10月に県警に寄せられたDVの相談件数は847件で、前年同期と比べて199件増。既に昨年1年間の相談件数763件を超えており、過去最悪になるのは確実という。
 対応別では、DV法違反容疑による検挙が2件で前年同期と同数だが、暴行や傷害容疑などでの検挙が62件で前年同期比27件増▽指導等が310件で同108件増。
 同課は「かつては家庭内のトラブルとして相談をためらう人が多かったが、社会的な関心の高まりで『相談して良い』という意識に変わったのでは」と分析する。
 一方、02年からDV被害の相談などに対応しているNPO「山口女性サポートネットワーク」(宇部市)の小柴久子代表は、DVの質に変化が出ていると指摘する。
 小柴代表によると、10年ごろから面談やトラブルの当事者同士の話し合いに立ち会う回数が増加傾向だが、最近では、執拗(しつよう)な叱責や行動の制限といった「身体的な暴力のない精神的な暴力」が目立って増加。「怒らせているのはお前」「教育しているだけ」など加害者側の自己正当化が顕著で、「被害者を精神的に追い詰めるような陰湿な事案が増えているようです」と小柴代表は言う。
 小柴代表は「相談が解決の第一歩。まず相談してほしい」と話している。
 同ネットの相談は毎週月〜水曜、午後1〜4時、電話番号は0836・37・5611。【井川加菜美】
〔山口版〕
12月5日朝刊

DV : むらさきロードパレードに100人――「暴力は愛じゃない」 (

日時: 2012-11-28  表示:1973回

週刊金曜日 11月27日(火)17時18分配信

 ドメスティック・バイオレンス(DV)、性暴力などの被害当事者と支援者らが、暴力根絶の象徴である紫色のものを身に着け、子どもと女性への暴力根絶を訴えて歩く「あるこうよ むらさきロード」パレード(主催/同実行委員会、後援/内閣府男女共同参画局、UN Women〈国連女性機関〉)が一一月四日、東京で行なわれた。

 今年でパレードは四回目。五歳から一二歳までの子ども九人を含む約一〇〇人が参加した。支援者だけでなく当事者が自ら声をあげるのがこのパレードの特徴。仮面やかつらなどで仮装した参加者らが、青山通りや表参道を歩きながら、「暴力は嫌だ」「暴力は愛じゃない」「携帯チェックは人権侵害だ」「出かける先をいちいち聞くな」などと訴えた。

 参加した当事者のJさん(四四歳)は「最初は不安で怖かったが、支援者の人たちに守られ、暴力は嫌だと声に出して言えた。青空の下で自分の言いたいことを言えることが気持ちよかったし、言えたということで励まされ自信もつきました。暴力を受けていたということが恥ずかしくて隠していたが、受け入れてもらえ、気持ちを共有できたことがうれしい」と話す。

 ただ、重度のPTSD(心的外傷後ストレス障がい)を抱え外を歩けない状態の被害当事者も多い。Jさんは同じ当事者として「自分の頭と心によく聞いて、本当はどうしたいか決めてほしい。いつでも一緒に歩ける。一人だと思わないでほしい」とエールを送る。

 むらさきロード実行委員会の鈴木あうらさんは「被災者のトラウマは報道されているが、DV被害者のトラウマはニュースにもならない。社会の暴力構造は変わっていない」と指摘。パレードは来年以降も続けると話した。問合せなどは arukoumurasaki@yahoo.co.jp まで。

(宮本有紀・編集部、11月9日号)

DV : 青森・監禁女性死亡:4容疑者を起訴 動機解明どこまで

日時: 2012-11-19  表示:2105回

毎日新聞 11月17日(土)12時8分配信

 青森市八ツ役のアパートで犬用の首輪で拘束されたとみられる無職、太田しのぶさん(当時31歳)が遺体で見つかった事件は、青森地検が16日、同市高田朝日山、無職、****容疑者(40)や太田さんの交際相手で同居の元トラック運転手、****容疑者(38)ら男女4人を傷害致死罪で青森地裁に起訴し、事件は一応の区切りを迎えた。動機など依然として不可解な部分が多く、裁判員裁判でどこまで解明が進むのか、注目される。【吉田勝、宮城裕也】

 ■なぜ首輪?
 起訴されたのは、斎藤、***被告に加え、**被告と同居の無職、****(38)▽平内町小湊和田、事務員、****(37)−−の計4被告。
 起訴状によると、4人は共謀して9日17日ごろから10月5日ごろまでの間、桑野、***被告宅で毎日のように、太田さんの全身を金属製特殊警棒や手で殴るなどしたほか、ライターオイルを背中や腕にかけて火をつけるなどして多発性外傷による多臓器不全で死亡させたとしている。
 これまでの県警の捜査で、首輪は10月4日未明に**被告が青森市内のホームセンターで購入。帰宅後に4人で太田さんを拘束し暴行に及んだ。その後、**被告ら3人は帰宅したが、**被告は太田さんが5日に遺体で見つかるまで監禁したとされる。
 県警は「首輪は一連の暴行行為の一環」とし、4、5の両日だけだったとみている。しかし、なぜ首輪をしたのかは「合理的理由が分からない」と繰り返し、不可解なままだ。
 ■5人の関係
 5人は十数年前から釣りやテレビゲームを通じて知り合った友人同士で、主に**被告宅がたまり場だったという。太田さんは約3年前に市内の実家を出て、斎藤、***被告宅を行き来していた。
 特に**被告がボス的な存在で、最年少の太田さんが5人の力関係では最も格下。他の3被告はほぼ「同格」だったという。
* **被告宅の周辺では約3年前から、太田さんとみられる人物が「朝夕に犬の散歩しているのを見た」と、複数の住民が目撃。昨年夏ごろには「肩まであった髪が無くなり、頭にバンダナを巻いていた」ほか、今年9月ごろには「2日に1回の頻度で、夜中に女性の叫び声が聞こえた」という。
 ■なぜ逃げなかった?
 暴行が始まったのは昨年秋ごろから。その後、今年9月17日ごろから「(太田さんが)言うことをきかない」などとして、特殊警棒で全身をたたくなど、暴行が激化した。
 しかし、10月4日の首輪購入までは拘束を受けた形跡はなく、外出の制約はなかった。携帯電話も使え、死亡直前の10月1日には、親族の相談を受けた青森署員が太田さんとみられる女性と電話で会話したことが確認されている。

 太田さんは繰り返し暴行を受けながらなぜ逃げなかったのか。県警は****被告が)恐怖心などを4人に植え付けて精神的にコントロールしていたのではないか」と説明するが、もしそうだったとしたら、**被告がどのような方法で他の4人をそこまで追い込んだのか。謎が多い。
11月17日朝刊

DV : <青森・監禁女性死亡>犬用首輪で拘束 交際相手ら4人

日時: 2012-11-19  表示:1999回

毎日新聞 11月16日(金)20時12分配信

 青森市のアパートで犬用の首輪で拘束されたとみられる無職、太田しのぶさん(当時31歳)が遺体で見つかった事件で、青森地検は16日、同市高田、無職、****容疑者(40)や太田さんの交際相手で同居の元トラック運転手、****容疑者(38)ら男女4人を傷害致死罪で青森地裁に起訴した。

 起訴状によると、4人は共謀して9月17日ごろから10月5日ごろまでの間、桑野、***被告宅でほぼ毎日、金属製特殊警棒(全長約60センチ)などで全身を何度も殴るなどしたほか、ライターオイルを背中や腕にかけて火をつけるなどの暴行を加え、多臓器不全で死亡させたとしている。

 地検は、首輪による監禁は暴行の一環で、太田さんの死亡直前にだけ付けられたとみており、逮捕監禁容疑は不起訴とした。【吉田勝、宮城裕也】

DV : DV被害者の支援訴える  福島でセミナー (2012.11.18)

日時: 2012-11-18  表示:2028回

福島民報 11月18日(日)9時21分配信

 ふくしま被害者支援センターと県警は17日、福島県福島市の県文化センターで性暴力等被害者支援セミナーを開き、ドメスティック・バイオレンス(DV)や性暴力の実態に理解を深めた。
 被害者に優しい「ふくしまの風」運動の1つで県産婦人科医会の協力。 
 杏林大と東京医科歯科大の非常勤講師で、DVコンサルタントの中島幸子さん(東京、NPOレジリエンス代表)が「性暴力その後を生きる」と題して講演した。「性暴力は夫婦間や恋人間でも起こる。DVの7割近くは性暴力を経験している」と被害の実態を紹介した。自身がDV被害に遭った経験を基に「自分の過去は変えられないが、どう捉え直すかによって今の自分への影響を変えることができる」と述べた。 
 「性暴力を許さない社会の実現」をテーマにしたパネルディスカッションでは、野口まゆみ県産婦人科医会常任理事、富樫文子県女性のための相談支援センター専門保健技師・生活指導員らが意見を交わし、被害者支援の拡充に連携を深めることを確認した。

DV : 殴打、手錠、丸坊主…止まらぬ夫のDV (2012.11.10)

日時: 5319-11-19  表示:2117回

産経新聞 2012/11/10 14:05更新

 相談に訪れた女性を見た捜査員は、ハッと息をのんだ。一目で執拗(しつよう)に殴られたとわかる腫(は)れあがった顔、欠けた前歯。さらに、女性は胸までの長い髪を引っ張ってみせた…丸坊主だった。夫から暴力を振るわれた上、“女の命”ともいわれる髪を切り落とされ、カツラをかぶっていたのだ。家庭内の暴力「DV(ドメスティック・バイオレンス)」は、昨年の認知件数が史上最多の約3万4千件を記録するなど増加の一途をたどる。事件を担当する捜査員や悩みを受け付ける相談員は「暴力という『ゆがんだ愛』は愛ではない。命にかかわる被害はすぐに相談を」と呼びかける。

 ■これほどひどいDVは…

 「職場の男と交際して金を使い込んでいるだろう」

 10月2日午後11時ごろ、奈良県御所市の自宅で、妻(23)は夫からこんな言いがかりをつけられた。そして、殴られ続けた。夫は妻が何を言っても聞く耳を持たず、手錠で両手の自由を奪い、たばこの火を背中や足に押しつけた。

 さらに、ぐったりとした妻の首にベルトを巻き付けて絞めあげ、ハサミを持ち出して腕などを切りつけたほか、髪にもハサミを入れ根元からばっさりと切り落とした。

 夫の暴力は翌日午前4時半ごろまで続いたが、妻は命からがら自宅を飛び出し、大阪市西成区の実家に逃げ込んだ。そして、同月4日、父親に連れられ大阪府警西成署に相談に訪れた。ベテラン捜査員は「長い経験の中でも、これほどひどいDV被害を受けたケースはあまり記憶がない」と驚いた。

 相談の翌日、捜査員が御所市の自宅に急行した。夫は不在だったため指名手配し、関係先をしらみつぶしにあたった。捜査の手が自分に伸びていることを知り観念したのか、9日に出頭してきた夫の露天商、山上隼樹(はやき)被告(28)=同罪で起訴=が傷害容疑で逮捕された。

 ■暴行のための因縁?

 容疑を認めた山上被告は「妻が男と遊びに行っていると思って我慢ができず、痛めつけてやろうと思った」と供述したという。

 また、逮捕後の調べで、事件前日にも「職場の同僚に異性を紹介しただろう」と一方的に逆上し、背中や腰を何度も蹴るなどしてあばら骨を骨折させていたことが判明。今月2日、傷害容疑で大阪地検に追送検された。

 同署によると、山上被告と妻は平成22年9月に出会った。ともに露天商をしていたこともあり、意気投合し8カ月後の23年5月に結婚。結婚当初から妻は妊娠していたが、結婚後わずか1カ月ほどで夫はささいなことで身重の妻を殴り、執拗に暴行を加えるようになった。

 24年2月に長男が誕生した。子供が生まれ、山上被告も落ち着いたようにみえたが、すぐまた暴力を振るう日々が始まったという。

 捜査関係者によると、「暴力を振るってもいい理由なんてないが、山上被告が暴行する理由は整合性がない因縁のようなもの。暴行したいがために無理矢理に言いがかりをつけているとしか思えない」という。

 ■8年連続で最多更新

 こうしたDVは年々増え続けている。警察庁の統計によると、平成23年の認知件数は約3万4千件と8年連続で史上最多件数を更新し、DV防止法が施行された翌年の14年(約1万4千件)から9年間で約2・4倍となっている。

 今年10月には、青森市内のアパートで、犬用の首輪で拘束された女性(31)が全裸遺体で発見された。女性は首輪とワイヤで台所の金具部分につながれ、半径2メートルほどしか動けない状態だったという。

 青森県警は、約1年前から女性と同居し「内縁関係にあった」というトラック運転手の男(38)ら男女4人を傷害致死容疑などで逮捕。これまでの調べで、女性は少なくとも9月中旬ごろから発見されるまでの半月間、4人から棒のようなもので全身を殴打されるなどの暴行を受け、多臓器不全で死亡したとされている。

 命にかかわるDV被害は枚挙にいとまがない。

 同居する女子大生に暴行を加え、殺害しようとしたとして、大阪府警茨木署が8月、茨木市五日市の飲食店アルバイトの男を逮捕したケースでは、男は半日に及ぶ約12時間も女子大生に暴行を加え続けた。自分はトイレや食事の“休憩タイム”をとり、数十回も殴りつけ、蹴り続けたという。

 女性は全身アザだらけで、あばら骨を折るなどの重傷。さらに暴行直後に男に連れ出され、買い物先の店内で外傷性のショックから気を失うなど危険な状態だった。男は「女性の交友関係に不満がある」などと激高し、日常的に暴力を振るっていたという。

 ■歪んだ愛でも「別れたくない」

 「『自分さえ耐えれば、きっとこの人は分かってくれる。暴行は愛情表現で、このくらい痛くない』と我慢してしまうんです」

 全国47都道府県に約220カ所の事務所を置く「配偶者暴力相談支援センター」の担当者は、DVを受ける女性の心理をこう分析する。

 DV被害の発覚は、体や心に消えることのない傷がついたり、最悪のケースでは命を落としたりと、取り返しのつかない事態に陥ってからが多い。裏を返せば、そうなるまで女性が我慢してしまうのだという。

 同センターが今年実施した調査によると、配偶者からDV被害を受けた女性のうち、20人に1人が命の危険を感じるほどの暴行を受けたという。にも関わらず、被害女性全体の4割がどこにも相談に行かず、8割以上が配偶者と「別れたいと思ったが別れなかった」、もしくは「別れたいと思わなかった」と回答しているのだ。

 一方で、事件を担当する捜査員らは、男性が女性に暴行を加える理由を「『自分がこんなに愛しているのに、なぜ理解してくれないんだ』という異常な束縛心やゆがんだ愛情の裏返しだったりする」と指摘するが、本音では「とても理解できない」と口をそろえ、こう続ける。

 「本来、恋人や配偶者というのは、愛し、慈しむもの。身勝手な理由で暴力を振るうのは言語道断だ。女性も暴力を振るわれたら、ただ我慢するのではなく、すぐに相談してほしい」

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