[毎日](2004年1月23日)
◇「あまりにも悪質」??女子中生ら監禁暴行で地裁判決
女子中学生らを監禁し暴行したとして、婦女暴行、監禁などの罪に問われた青森市八重田3、無職、*被告(26)と同市小柳5、無職、*被告(26)の判決公判が22日、青森地裁であり、高原章裁判長は「理不尽極まりなく、あまりにも悪質。被害者が受けた肉体的、精神的苦痛は極めて大きい」として、*被告に懲役15年(求刑・懲役17年)、K被告に同13年(同15年)を言い渡した。
判決によると、2被告は帰宅途中の女子中学生らを監禁して暴行しようと共謀。01年10月24日に板柳町内で、*被告が帰宅途中の女子児童を*被告の運転する乗用車に連れ込み、暴行しようとした。また、同年12月5日ごろ、弘前市内で女子高校生を乗用車に押し込んで暴行した上「しゃべったら写真をばらまくぞ」と脅すなどした。さらに昨年2月19日には青森市内で、同様に女子中学生に暴行した。
判決理由で、高原裁判長は「起訴事実以外にも女子中学生や高校生を襲おうと繰り返したことがうかがわれ、常習性は明白」と厳しく指摘した。
* *被告の父はそれぞれ県警幹部だったが、ともに昨年11月に辞職している。【田村彰子】