[毎日](2004年1月17日)
◇再発防止徹底へ
「一般社会の厳しさを知る」目的で実施した研修先でセクハラ、飲酒運転での人身事故を3カ月報告なし、校長が出張旅費の過大受給――。県教育委員会は16日、県内の小学校長や高校教諭6人の懲戒処分を発表した。相次ぐ教職員の不祥事に、県教委は「県民の信頼を損ない、大変申し訳ない」と平謝り。再発防止の徹底を図る。
県立松阪商の男性教諭(50)は昨年12月、県内の宿泊施設で2週間、社会体験研修を行った際、女性従業員に対し「いい体をしている」と言ったり、体を触るなどした。同施設からの研修結果に「(同教諭は)セクハラ的言動が心配される」とコメントされ、事実が発覚、停職6月の処分を受けた。この教諭は辞職した。
さらに、県立津東高の男性教諭(45)は昨年9月、飲酒運転中に停車中の車に追突。女性に軽傷を負わせたが、校長に報告したのは12月になってからだった。県教委は同教諭を免職処分にした。三雲町立米ノ庄****(58)は昨年11月に車で、原付きバイクの女性と接触事故。女性に重傷を負わせ、減給処分を受けた。
また、安濃町立村主****(55)と同草生****(58)は昨年9月、石川県内での研究会に参加した際、別の校長が運転する車で出張したのに、公共交通機関を利用したとする旅費請求書を提出。約2万円ずつを過大受給していた。
10年以上にわたり雑誌の記事を書くなどし収入を得ていた県立飯野高の男性教諭(47)も、戒告処分を受けた。【山田夢留】