スポーツ報知 10月17日(水)8時4分配信
日本でも人気を博した米プロレスラーのハルク・ホーガン(59)が15日、ベッド上でのセックスシーンを盗撮され、録画テープをインターネットのサイト上に公開されたとして、1億ドル(約79億円)の損害賠償を求める訴訟を起こしたことを明らかにした。“流出テープ”は、ホーガンが女性と絡み合っている生々しい内容。公開したゴシップサイトと、盗撮に関与したとされる女性側を訴えている。
60歳を前に、ベッドの上で異名通りの“超人”ぶりを発揮している様子を暴露されたホーガンが、大型訴訟に踏み切った。
問題の盗撮セックステープは数か月前に撮られたとされる。ゴシップサイトの「ゴーカー・ドット・コム」が入手し、今月初めに約30分間のうちの1分40秒ほどをサイト上で公開した。女性を体の上に乗せて“合体”し、腰を動かすホーガンの姿がとらえられた映像など、公開された一部分だけでも生々しさが際立っている。
ホーガンはプライバシーを侵害されたとして、フロリダ州の裁判所に訴訟2件を起こした。1件目は「ゴーカー」に、1億ドルの賠償を求めるもの。
もう1件は、盗撮に関与したとする男女への訴訟だ。ビデオのホーガンの相手はヘザー・クレムさんとみられている。実は、クレムさんは、ホーガンの友人でババ・ザ・ラブ・スポンジの名前でラジオDJをしている男性の元妻。この2人がグルになり、盗撮した疑いがあるという。
別のゴシップサイト「TMZ」は、原盤テープの終盤でホーガンが帰った後、DJが部屋に現れ「もし俺たちが楽隠居したいなら、このテープを使うだけでいいさ」とクレムさんに話すシーンがあると暴露している。事実なら、少なくともDJにはテープを金に換える意図があったといえる。
「ゴーカー」のテープ入手経路や、男女2人への賠償請求額は不明。友人に裏切られ、性行為をさらされ、踏んだり蹴ったりのホーガンだが、リング上と同様、ギブアップせずに戦う構えだ。
◆ハルク・ホーガン 1953年8月11日、米フロリダ州出身。59歳。プロレスラーとしてWWF(現WWE)、WCWなどで活躍。新日本プロレスの常連だった時代は、アントニオ猪木とも激闘を繰り広げた。得意技は、曲げた腕を相手にたたきつけるアックスボンバー。不倫、離婚、息子の交通事故による服役など、私生活は決して順風ではない。