共同通信(2004年1月15日)
わいせつビデオなどの売上金を架空名義の郵便為替の形で隠したとして、大阪府警保安1課などは15日までに、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)容疑で大阪府堺市北花田町、ビデオ販売業H容疑者(33)=わいせつ文書販売目的所持罪などで起訴=ら2人を再逮捕した。
府警によると、郵便為替を使った犯罪収益隠しの摘発は全国初。また約3年間で約1万5000人から約4億1000万円の売り上げがあり、今後大阪国税局に課税通報する。
調べでは、H容疑者らは昨年10月、兵庫県洲本市の建設業の男性(35)ら約80人に販売したわいせつなビデオやDVDの代金計約140万円を郵便為替で隠した疑い。
郵便小包の代金引換サービスを利用し、代金は郵便為替で受け取っていた。H容疑者は「銀行口座は捕まる。郵便為替ならばれにくいと思った」と供述しているという。