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売買春 : 緊急事態宣言の夜、出会いカフェは満席! 女子大生はコロナ無視でパパ活「相場は1.5万円」 (2020.04.08)

日時: 2020-04-10  表示:212回

文春オンライン 2020/04/08

 4月7日、安倍晋三首相が発出した「緊急事態宣言」によって、我々の生活はどう変わるのか。新型コロナウイルスの感染拡大を収束させることはできるのか。同日午後7時、JR新宿駅東口前の「アルタ」や「歌舞伎町一番街」付近の大型ビジョンには首相会見の映像が映し出され、街には安倍首相の声が響き渡った。

渋谷では報道カメラを前にユーチューバーが……

「この感染症の恐ろしい点は、発熱などの症状が全くないにもかかわらず、感染している人が多いことです。そして、知らず知らずのうちに周囲の人にうつしてしまうことで、拡大していくという点です。すでに自分は感染者かもしれないという意識を、特に若い皆さんを中心に、全ての皆さんに持っていただきたい」

 足を止め、真剣な表情でビジョンを見上げる通行人もいる。しかし、その近くではメイドのコスプレをしたカップルが大型ビジョンを背景に記念写真を撮っていた。

 同時刻、渋谷では街の様子を取材に来ていたテレビ局の報道カメラを前に、はしゃぐユーチューバーがいた。道端で酒盛りをする若者グループの姿もあった。聞けば、友人の失恋を慰める会を開いているという。

「海外みたいに人がいなくなったら納得するんですけど」

 歌舞伎町の入口近くで、友人と缶チューハイで乾杯していた男性はこう話した。

「緊急事態宣言っていっても、これまでも控えていたし、何が変わるかよくわかんないですね。店の明かりが全部消えて、海外みたいに人がいなくなったら納得するんですけど、まだ店もやってるし、人も歩いているから。明日から仕事もほとんどなくなる。これから何すればいいのか不安ですよ」(20代・会社員男性)

 歌舞伎町のゲートをくぐると、飲食店やガールズバー、風俗店の客引きがいつもと変わらず通行人に声を掛けていた。電柱などに設置されたスピーカーからは「客引き行為禁止」のアナウンスが大音量で鳴り響き、安倍首相の演説はかき消されている。安部首相は会見で、ナイトクラブやカラオケ店への出入りを控えるよう要請していた。

 だが、客引きたちには、まだ緊急事態の深刻さが響いていないようだった。

「客がどうなろうと知ったことじゃない」

「我々は今日明日をどう生きていくかですからね。国が何かしてくれるとしても先の話でしょ? 保証の手続きもよくわかんないしね。歌舞伎町はコロナで人が随分減ったけど、自粛の罰則はないし、まわりの店を見ながらまだやります」(40代・カラオケ店客引き男性)

「キャバクラや風俗はコロナの関係で閉め始めているけど、それでもやるところはもうしばらくはやるんじゃないかな。俺はフリー(の客引き)だから居酒屋でもガールズバーでも案内すれば売り上げの10%がバックされる。客がどうなろうと知ったことじゃない。1人でもお客さんがいれば頑張るよ。コロナ? 周りでもそれらしい症状の人は出ているけど、歌舞伎町で育って免疫あるから」(30代・客引き男性)

 歌舞伎町の雑居ビルにある「出会いカフェ」。店内は男性用、女性用に部屋がわかれていて、どちらも密室だ。

 薄暗い8畳ほどの男性ブースでは、カーキ色のジャンパーにスラックス、帽子姿の中年男性と、無精ひげを生やした髪の長いジャージ姿の若者が、マジックミラー越しに女性たちを舐めるよう物色していた。
パパ活目的や「ワリキリ」の相手を探しに

 女性は14名が部屋いっぱいにズラリと並んでいた。スマホをいじったり、化粧直しをしながら連れの女性と談笑したり。備え付けられたテレビでは「緊急事態宣言」関連のニュースが流れているが、誰一人興味を示していなかった。

 出会いカフェには、文字通り異性との出会いを求めて来店する客ももちろんいるが、最近ではパパ活目的や「ワリキリ」という名の援助交際(売春)の相手を探しに来る男女が多いという。

「もともとサラリーマンの来店が多かったのですが、国内のコロナウイルスの話題がつよくなった3月から激減しました。風俗と同じで会社や家庭にバレたら怖いみたいで。まれに会社用のGPS携帯を自宅に置いて遊びに来るツワモノもいますが、今ではほとんどが自営業の常連さんや若者。それでもお客は減りました。逆に女の子は増えて、店が休業したキャバクラ嬢や風俗嬢、稼げない子が“ワリキリ”目的でガンガン来ています」(出会いカフェ従業員)

 取材班は、出会いカフェに出入りしていた2名の女性に話を聞いた。記者はマスクを着用し、屋外で一定の距離を空けてインタビューをした。
バイトにも出られず、実家からは「帰ってくるな」

「居酒屋のバイトをしていたけど今月からまったくバイトに出られなくて、生活費とか、お金がないから来ちゃいました。うちは3人姉妹で下に2人の妹がいて、親は援助できないだろうから。福岡が実家なんですけど、『ばあちゃんにコロナうつされると嫌だから帰ってくるな』と言われています。

 コロナも怖いですけど、(援助交際の相手と)ご飯食べるのとホテル行くのもリスクは一緒だと思うんです。なんならキャバクラとかでカラオケとかするのが一番嫌。マイクは不特定の人が握ってるだろうし。(性行為を)するときはゴムしているし、口でするときも付けてます。キスとかは相手もリスクあるからNGで、それで1万〜1万5千円。この店(出会いカフェ)にどっぷりとハマると怖いし、バイト先の彼氏にも悪いから1日1人までと決めています」(19歳・女子大生A子)
相場は1人=1万5千円、1日2、3人と

「1年程前、JKリフレをしていて、その流れで風俗に行って(コロナで)稼げないからここに来ました。理由は借金かな。コロナも怖いけど、彼がホストで30万円ほど売り掛け(ツケ)が溜まっていて、返さないと迷惑かけるから。相場は1人=1万5千円。1日2、3人と(援助交際)しています。本当はもっと欲しいけど、コロナ以降、女の子が増えて値段が下がりました。彼の売り上げの締め日が近づいた月末は1万円でも我慢しました。出会いカフェで声がかかるまでは出会い系サイトも併用していて、今日は夕方にサイトでおじさん1人引っ掛けてきた」(19歳・女子大生B子)

 B子はこの日も、彼が働くホストクラブへ客として行くという。

 海外のメディアは緊急事態宣言のタイミングが遅れたことや、罰則や強制力がないことについて懐疑的な見方を伝えている。やはり”要請”の限界はこのあたりにあるのかもしれない。


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