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国際 : 「彼女」と呼んだ女性も…性的搾取の奴隷だった (2020.03.25)

日時: 2020-03-27  表示:168回

朝鮮日報 2020/03/25

テレグラム「n番部屋博士」チョ・ジュビン、被害女性を脅して犯行に動員

 無料通信アプリ「テレグラム」を使ったネット性犯罪「n番部屋事件」が韓国社会を騒がせる中、わいせつな画像などが共有されたチャットルーム「博士部屋」の運営者、チョ・ジュビン容疑者(25)=逮捕済み=の身元情報が警察から公開された。チョ容疑者は自分のわなにかかった被害者のうち1人を「ガールフレンド」と呼び、犯行に動員していたことが新たに確認された。

 ソウル地方警察庁は24日、チョ容疑者の「身元情報公開審査委員会」を開き、チョ容疑者の住民登録写真、氏名、年齢などを正式に公表した。殺人犯などではなく、性犯罪の容疑者の顔写真を警察が証明写真形式で公表するのは初めてだ。同委は「不特定多数の女性を奴隷と呼び、性的搾取に当たる映像を製作、流布するなど犯行の手口が悪質で反復的だ」とし、「チョ容疑者の犯罪は重大で、(身元情報の公開が)国民の知る権利と同様の犯罪の再発防止など公共の利益に一致する」と判断した。閔?竜(ミン・カプリョン)警察庁長は同日、「n番部屋事件」事件を巡る青瓦台の国民請願に対する回答で、「警察は違法なわいせつ物を撮影、販売した人物だけでなく、所持、流布、協力するなど加担者全員、ほう助者まで捜査する」と述べた。

 本紙の取材を総合すると、チョ容疑者は最近の警察による取り調べに対し、犯行に加担した20代の女性Aさんのことを自分の「ガールフレンド」だと主張した。しかし、Aさんは当初、チョ容疑者らに性的虐待を受けた被害者だった。この女性の映像も「博士部屋」で共有されていたことが分かった。チョ容疑者は1年3カ月にわたり、未成年者を含む女性少なくとも72人を脅迫し、性的暴行を含むさまざまな虐待を受けるように仕向けていたが、うち1人がAさんだった。

 警察関係者は「Aさんがチョ容疑者の強要、脅迫によって、強制的にガールフレンドのように過ごしていた可能性があるとみている」と話した。記者が「被害者が犯罪者に精神的に投降して同調する『ストックホルム症候群』ではないか」と質問すると、同関係者は「そうした状況では決してない」と答えた。「一方的で強制的な交際関係」だった可能性が高いとの見方だ。

 チョ容疑者は自身が製作したわいせつ映像の共有部屋に入室を希望する会員からビットコインなどの暗号通貨で「入場料」を受け取っていた。チョ容疑者は会員の中から選んだ「引き出し役」を使い、入場料を現金化したが、金銭を受け取るために引き出し役と直接会うことはなかった。金銭を置いていくように指示した場所は京畿道水原市のマンションの廊下にある消火栓箱だった。問題のマンションはチョ容疑者がガールフレンドと呼ぶAさんが住む場所だった。引き出し役が現金を置いていくと、Aさんが回収し、チョ容疑者に渡していたとされる。

 今回チョ容疑者と共に検挙された13人のうち、5人が「引き出し役」で、うち1人がAさんだった。犯罪者が顔を知られることなく取引するこうした手口は麻薬取引でも典型的だ。チョ容疑者は共犯者らにすら素性を知られることなく、犯行に及ぶことができた。

 警察はチョ容疑者らの犯行に加担したAさんの処罰についても、追加的な調査が必要だとの立場だ。Aさんが犯罪に加担したのも、結局はチョ容疑者の強要によるものだった可能性があるためだ。警察関係者は「被害者なのか共犯なのか、チョ容疑者とAさんの供述に基づき、法的な検討を行う必要がある」と述べた。

 チョ容疑者は自身のチャットルームの加入者を徹底して「共犯」に仕立て上げ、通報できないようにする緻密さも垣間見せた。違法なわいせつ映像を見るチャットルームは会員が支払った金額によって4段階に分かれていた。露出度や加虐性が高い映像を見たい会員はチャットルームで共有されたわいせつ物を他人に転送し、チョ容疑者の認証を受けなければならなかった。自身の住民登録証の写真や連絡先をチョ容疑者に送った会員もいた。小指と顔を収めた写真の構図はチョ容疑者がしばしば会員に要求していたいわゆる「シグネチャーポーズ」だったという。

 チョ容疑者は16日、首都圏にある自宅で逮捕された。当時チョ容疑者の自宅からは犯罪による収入とみられる現金1億3000万ウォン(約1170万円)が発見された。警察は先週、チョ容疑者の犯罪収入の残りを探し出すため、チョ容疑者が利用してきた仮想通貨取引所を家宅捜索した。警察はチョ容疑者に関連する約2000件の取引内容を把握したとされる。警察はチョ容疑者が運営していたテレグラム「博士部屋」を少なくとも1万人が利用したとみている。警察は取引の内訳を基づき、入金者の正確な身元、送金回数、総金額などを調べている。

 現行法で違法なわいせつ物を所持、流布すれば処罰される。犯罪に加担したという弱みを握られた一部会員はチョ容疑者に「職員」と呼ばれ、犯行に動員された。こうした会員は被害者を尾行したり、違法チャットルームの広告をソーシャルメディアに掲載したりした。チョ容疑者は「職員」に数万−数十万ウォンの「手間賃」を払っていたという。こうした「職員」には地方の市庁職員も含まれていた。

 しかし、チョ容疑者はガールフレンドだと主張するAさんを除けば、共犯にも被害者にも一切直接会わなかったという。それはチョ容疑者のチャットルームで違法なわいせつ物を見たことで共犯となった会員がチョ容疑者に代わって被害者に会い、脅迫を行っていたために可能だった。東国大警察司法学部の李潤鎬(イ・ユンホ)教授は「最初は個人の違法わいせつ物流布犯罪だったが、時間がたつと組織的犯罪に進化した」と指摘した。

 チョ容疑者が中高生のころから倒錯した性意識を持っていた痕跡がインターネット上に残っている。チョ容疑者は中学生だった2009年から高3だった13年まで、大手ポータルサイトのいわゆる「知恵袋」のような機能を持つ「ネイバー知識iN」に478件のコメントを付けている。

 チョ容疑者のコメントには性に関する内容が多かった。中には「児童・青少年のわいせつ物をダウンロードしても摘発される確率は低い」「ガールグループのセクシーさが人々の欲求解消に役立つ」といった内容が含まれていた。ある中学生が「姉と一緒におじと遊んでいたが、おじが姉のスカートに手を入れた」と書き込んだのに対し、チョ容疑者が「性犯罪は親族間でしばしば起きる」と答えたこともあった。


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