ポルノ・買春問題研究会
論文資料集10
2010年度の論文資料集10号。詳細はこちらより
 
メニュー
 
Google検索
 
[検索結果に戻る]

慰安婦問題 : 批判高まる橋下大阪市長「慰安婦」発言 (上)人間の尊厳を冒涜 (2013.05.30)

日時: 2013-06-01  表示:3351回

アジアプレス 5月30日(木)18時16分配信

日本維新の会共同代表の橋下徹・大阪市長の日本軍「慰安婦」をめぐる発言が波紋を呼んでいる。発言に修正を加えながらも、「慰安婦制度は必要だった」「強制連行はなかった」などの根本は変えていない。被害女性の支援者や戦争体験者も、批判の声を強めている。(新聞うずみ火 栗原佳子)

■ 「人間の鎖」で抗議

発端となった発言について、まずは記しておきたい。
5月13日、月曜日の朝の定例会見で、橋下氏は日本軍「慰安婦」問題について概ねこのように話した。

「なぜ日本だけが取り上げられなければならないのか。慰安婦制度は世界各国の軍が活用した。銃弾が飛び交う中で命をかけて走って行く時に、精神的に高ぶっている集団に休息させてあげようと思ったら慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」

午後の会見では、午前の発言に関連して
「意に反して慰安婦になったかどうかは別にして、軍の規律維持のために、慰安婦制度は必要だった」と強調。

さらにその論を強調するようにこう話した。
「慰安婦制度じゃなくても風俗業は必要。普天間飛行場に行ったとき、『もっと風俗業を活用してほしい』と海兵隊司令官に提言した。凍りついたような態度でその話題を避ける司令官に『そういうものを真正面から活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーはコントロールできない』と話した」 

これに対し、大阪市の市民団体「日本軍『慰安婦』問題・関西ネットワーク」共同代表の方清子(パン・チョンジャ)さんは「これが公的な立場にある人の発言なのか。慰安婦制度が必要だというのは女性の人権を無視した発言で、女性を戦争遂行のための道具としてみている」と批判する。

同団体では「戦時下で女性の性を活用するのは当然といわんばかりの女性蔑視の発想は、かつて戦場に慰安所を生み出した日本軍の男たちと同じもの」などとする抗議声明を市長宛に提出。5月17日には市民に呼びかけ、大阪市役所を抗議の「人間の鎖」で囲んだ。

橋下氏が会見で「慰安婦」問題について言及したのは昨年8月以来のこと。この8月の会見で橋下氏は、「慰安婦という人たちが軍に暴行、脅迫を受けて連れてこられたという証拠はない」として「証拠があるなら出してほしい」と言い放った。橋下氏は「慰安婦」募集や移送などに強制性があったことを認めた1993年の「河野談話」も批判、見直しを求める立場だ。

しかし、もともと「慰安婦」の存在がクローズアップされたのは1991年に韓国の故・金学順(キムハクスン)さんが実名で名乗り出たのがきっかけである。

「民間業者がやったこと」だとシラをきる日本政府の答弁に憤り、「私が生き証人」だと半世紀もの沈黙を破ったのだ。その勇気に続き、韓国国内はもとよりアジア各地の被害女性が声を上げ、ついに日本政府も河野談話を発表するにいたったのだ。

今回も狭義の「強制連行」に矮小化して河野談話そのものまで否定するような論調を展開している日本のメディアもあるが、曲解もはなはだしい。

多摩市の保田千世さん(66)は長く交流を続けてきた黄錦周(ファンクムジュさん:2013年1月、90歳で死去)を主人公にした韓国の児童図書を昨年、翻訳・出版した。黄さんは金学順さんに続いて実名で名乗り出た被害者女性だ。

保田さんは今回の橋下氏の一連の発言は「女性はもちろん、男性も馬鹿にしている」と憤る。元高校教師の保田さんは90年代半ば、黄さんの半生を聞き書きした新聞記事を使って授業をした。そのときのある男子生徒の感想文を思い出したという。

「自分は女性を見ると性欲が湧く年頃だが、記事を読んで、だからといってなんでもしていいわけではないとわかった」という内容。「高校生だってわかる。なのに橋下市長は、男は性欲、レイプを抑えられない、そういう頭になっているのでは」


ニュース報道について

このページ内で掲載されたニュース報道の中には、APPの立場や見解と異なるものも含まれてますことを、おことわりします。
最新の情報につきましては「http://www.app-jp.org」よりご確認ください。


[検索結果に戻る]
被害事実をご存じの方は、情報をお寄せください
ポルノグラフィによる人権侵害は想像よりはるかにたくさん生じていると考えられます。例えば、市販されているポルノ・ビデオからは、制作過程ですでにひどい人権侵害が行なわれていることを見てとることができます。

私たちは、ポルノグラフィによる被害を防止し被害者を支援する制度づくりをめざして、ポルノグラフィによる人権侵害の実態を明らかにする活動に取り組んでいます。被害事実をご存じの方は、どのような情報でもかまいませんので、研究会までお寄せください。
言語の選択
;
 
論文資料集9
2009年度のAPPの調査研究の成果を、論文資料集第9号にまとめました。ぜひご購入ください。詳細はこちらより
 
論文資料集8
2008年度のAPPの調査研究の成果を、論文資料集第8号にまとめました。ぜひご購入ください。詳細はこちらより