2013年03月06日 毎日新聞
県立久留米高校(久留米市西町、友野秀樹校長、860人)は学校敷地内に防犯カメラ3台を設置した。不審者情報が多く寄せられる学校北側の通学路などを24時間態勢で撮影する。
卒業生の積立金の一部を「卒業記念品」として充て、先月15日に稼働させた。職員室にモニターを設置し、外の様子を把握する仕組み。県が策定した防犯カメラ運用についてのガイドラインを基に、プライバシーには配慮するとしている。
同校では、登下校時の不審者情報が度々生徒から寄せられている。体の一部を露出した人を目撃したり、痴漢に遭ったりというもので、10年度は8件、11年度は11件。昨年11月には全生徒にアンケートを実施。女子生徒(473人)のうち約2割(107人)が学校周辺などで不審者に遭遇したと回答した。
この通学路は西鉄花畑駅への通り道で、近くの久留米商業の生徒や福教大付属久留米小の児童も利用する。平位秀敏教頭は「プライバシーの問題があるかもしれないが、地域の安全のために、万が一の備えとして運用したい」と話している。【土田暁彦】
〔筑後版〕