[毎日](2004年1月23日)
道警は、道内の昨年1年間の犯罪統計をまとめた。刑法犯の認知件数は9万3863件と前年比0・2%減とわずかに減少したが、殺人や強盗などの「重要犯罪」は同23%増の865件と、過去30年間では3番目に高い水準となった。
刑法犯の認知件数が減少に転じたのは4年ぶり。自転車盗が5130件と21・8%減少したほか、侵入盗やすり、ひったくりなどの「重要窃盗犯」も6・7%減の1万5124件と減り、窃盗犯の減少が目立った。
重要犯罪では強盗が72・8%増の115件、強制わいせつが20%増の59件と、強姦(ごうかん)や略取誘拐を除き軒並み増加。特に強盗は、侵入強盗が84・6%増の44件、路上強盗が70・4%増の38件と増えている。
全刑法犯の検挙数に占める少年の割合は41・8%の5220人と、前年より794人増加した。外国人による犯罪は333件と前年比5・7%減。
検挙率は全刑法犯で前年より3・6ポイント高い19・1%、重要犯罪で0・1ポイント低い56・4%だった。【昆野淳】