サーチナ 9月7日(水)9時58分配信
韓国のチェ・ヨンヒ議員(女性家族委員長)は6日、医療従事者の失格者として、性犯罪者を追加する「医療法の一部改正案」と性犯罪者の医療機関への就職を制限する「児童・青少年性保護に関する法律改正案」を国会に提出したと明らかにした。韓国メディアが相次いで報じた。
報道によると、韓国の現行医療法第8条では、麻薬などの向精神薬の中毒者や、後天性免疫欠乏症予防法、死体解剖保存法、麻薬類管理法などに違反し、禁錮以上の刑の執行が終了しなかったり、執行の免除を受けなかった者は医療従事者になれないと規定されている。
チェ・ヨンヒ議員は、現行の医療法では性犯罪者であっても医師の資格試験を通じて医師免許を取得できるとし、「患者の体を直接的に扱う医師にとって、もっとも厳格に適用されるべきである失格条件は性犯罪だ」と強調した。
続けて、韓国国内で波紋を起こした高麗大学・医学部の大学生3人が、同期の女子学生にセクハラ行為をした事件を受け、「性犯罪者は医師になってはいけない」という声が高まっていると伝えた。一方、高麗大学は5日、裁判中である3人の大学生に対し、学籍が完全に削除され再入校も不可能である「教籍剥奪」の処分を下した。
チェ・ヨンヒ議員が今回提出した医療法の改正案によれば、性犯罪を犯し禁錮以上の刑を受け、その執行が終わったり執行の免除を受けて10年経たない者や、禁錮刑以上の執行猶予が下されて猶予期間満了から7年経たない者などが「医師の失格者」となる。(編集担当:永井武)