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児童買春 : 新型のぞき部屋「女子高生見学クラブ」 草食系ターゲットのライト風俗 (2011.05.22)

日時: 2011-05-25  表示:3792回

膝を抱えて床に座った制服姿の少女が、恥じらう様子もなく足を開いてマジックミラー越しの男性客に下着をのぞかせる−。「女子高生見学クラブ」と称した新型のぞき部屋が、昨年末から神奈川県や東京都内で急増している。女子高生にとっても、性的サービスがなく手軽なアルバイトとして知られていた。神奈川県警は新型のぞき部屋としては全国で初めて横浜市内の店舗の摘発に乗り出したが、少女を売り物にする新型風俗店は後を絶たない。(違法風俗取材班)

 ■まるで“水族館”

 労働基準法(危険有害業務の就業制限)違反容疑で18日、県警に逮捕された****容疑者(37)が経営する「横浜マンボー」に4月中旬、訪れた。

 横浜市中区の飲食店などが入る雑居ビルの一室。外には看板がないため、事前に電話で確認しないと場所は分かりにくい。

 店に入ると、Jポップなどの若者向け音楽が流れているが、照明は暗く怪しい雰囲気だ。「風俗店でなく違法じゃないので、安心して鑑賞してください」と受付の女性。5室ある客室は男性客で埋まり、この日は1時間半待ちの盛況だった。

 30分3000円、50分5000円の利用料金を払い、縦横約80センチのカーテンで仕切られた個室で、マジックミラー越しに女子高生を眺めるというのが、この店のシステムだ。2000円を追加すると、指名した女子高生が客の前で10分間、下着を客にのぞかせる。

 カーテンで仕切られているだけなので、隣の男性客の気配も感じる。個室には何も置かれていない。ティッシュやゴミ箱もない。壁には「カメラ撮影禁止」の貼り紙があった。

 「あとでご飯食べに行こうよ」「今日だるいわ」…。女子高生の“日常”会話がマジックミラー越しに聞こえてくる。

 店内では制服姿の女子高生3人が談笑したり、漫画本を読んだりしてくつろいでいた。下着を男性客に見られることに恥じらう様子もなく、店内はまるで女子高生を鑑賞する“水族館”のようだった。

 後から私服姿の少女が店内に入ってきて、店で保管していた制服をその場で着替え始めた。鑑賞されていることを全く意識していないようだった。

 女子高生は街中でみかける、ごく普通の少女たち。それだけに、マジックミラー越しに男性客に下着を見せる様子に、強い違和感を覚えた。

 ■「現役女子高校生」主義

 女子高生にとっても同店は手軽なアルバイトだった。県警によると、性的サービスがなく、時給800〜1000円をもらえるため、県内の女子高生約40人が登録していた。店のホームページ(HP)や口コミで集めていた。1日に約1万円を稼ぐ女子高生もいたという。

 捜査関係者は「部屋で漫画を読んだり、携帯電話でおしゃべりしたり、自由に過ごしつつパンツを見せるだけで金がもらえるので人気があったのではないか」と話す。

 店側は、HPで「本物制服姿の女子生徒」「生パン宣言」などとPR。現役の女子高生にこだわり、少女を雇う際に学生証の提示を求め、中学生や18歳以上の女性の入店を拒んでいた。

 「こういう店では普通、18歳以上の女性が『なんちゃって女子高生』として働くことがあるが、そこは徹底していた」(捜査関係者)と話す。制服がない少女には、制服を支給することも。こうした営業スタイルが人気を集め、1日当たり最大で20万円を稼いでいた。

 ただ、捜査関係者によると、「マジックミラーといっても、少女側からも少し見えていたという。男性客が何をしていたのかは知っていた」と問題の深刻さを指摘する。

 ■ライト風俗が人気

 風俗ジャーナリストの村上行夫さんによると、女子高生見学クラブが人気の理由について、「性的サービスがない『ライト風俗』が繁盛する中、時代にマッチしたのでないか」と分析する。

 村上さんは、「男性客の草食化が進んでいる」と話す。女子高生に興味があるが、電車や街中だと見るだけでにらまれる怖さがあり、誰にもとがめられない場所で鑑賞するのが居心地がよいとする利用者がいたという。

 利用者の中には、会話するのが苦手で、女子高生がどんな会話をするのか聞いて楽しむだけの人もいる。

 女子高生についても、「自分たちの価値を知っている」と話す。カラオケボックスの中で、髪をとかす光景を10分間見せるだけで客から5000円をもらうといった“商売”をしている少女もいるという。

 風俗評論家の中尾中也さんも、「一般的な風俗店は不景気で店を閉じることが多いなか、ライト風俗は勢いを増している」と解説する。ライト風俗には、女性に好みの衣装を着させて、みだらなポーズを取らせる写真撮影のみを行う店などがある。

 一方で、「少女たちも楽してお金を稼げることを知っており、今後も少女を売り物にする風俗店はなくならない」と予測する。

 ■警察といたちごっこ

 少女を売り物にする新型風俗店は、手を替え品を替えて新しいタイプの店がオープンし、そのたびに警察に摘発されており、いたちごっこの状態が続いている。

 平成20年には、当時新たな売春、買春の温床と指摘されていた東京・池袋の「出会い系カフェ」が都の条例違反容疑で摘発された。出会い系カフェは当時、風営法の規制対象外だったが、同法が改正された今年から規制されるようになった。

 女子高生見学クラブは、4月に入り、都内の秋葉原や水道橋などで相次いでオープン。影響の拡大を防ぎたい県警は摘発に乗り出した。

 店は、性的サービスがなく風営法の規制対象外のため、当初は児童福祉法(有害支配)の適用を検討。しかし、店側は女子高生に「いつ来ても、いつ帰ってもいい」と就業の強制はなかったといい、同法の適用を見送らざるを得なかった。

 今回適用した労基法では、18歳未満の少年少女を衛生面や福祉面で有害な場所で働かせることを禁じており、同店の業態が同法に抵触すると判断。4月25日、同法違反容疑で店を家宅捜索するとともに、店内にいた女子高生数人を補導した。

 県警幹部は「今回の摘発は同様の店への警告だ」と語気を強めた。


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