イスラエルのテルアビブ地裁は30日、部下の女性に対する強姦などの罪に問われた前大統領モシェ・カツァブ被告(65)に有罪の評決を言い渡した。同国のメディアが伝えた。
イスラエルで国家元首経験者が凶悪犯罪で有罪評決を受けるのは初めて。イスラエル大統領に政治上の実権はなく、政局への直接の影響は小さいとみられる。
評決によると、カツァブ被告は観光相だった1990年代後半、事務所やホテルで部下の女性に性的暴行をした。また、大統領だった2000年から07年にかけ、大統領公邸で女性職員2人を無理やり抱き締めるなどした。(共同)
2010年12月30日 産経新聞