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その他 : 性暴力 癒えぬ傷 【中】家庭内 深刻な虐待も (2010.09.23)

日時: 2010-12-05  表示:3125回

 県内で暮らすミドリ(仮名)(39)は、3歳の頃から父と2人の実兄から25年以上にわたって性的虐待を受け続けた。夕方以降、1日4回の性暴力が毎日続いた。

 人を信じることができなくなり、恐怖感と隣り合わせで生きてきた。初めて父から性的虐待を受けた時、「天井から横になっている自分を見ている感覚に襲われた」。以後、このような解離症状に悩まされた。強いショックから多重人格の症状にも苦しみ、リストカットや首つりで何度も死のうとした。今でも男性と面と向かって話すときは恐怖を感じる。

 20代後半から、精神病院で治療を続けてきた。ここまで生きてこられた自分の命に光を当てたいという思いと主治医の勧めもあって、5年前からブログで自身の経験をつづっている。

 「読んでいて涙が止まらなかった」「見守っているよ」などのメッセージが書き込まれ、1人じゃないと強く感じられた。中には、「自分も同じ経験をした」というコメントもあった。

    ◎   ◎

 自分の娘に対して性教育などと称し、性暴力を振るうケースは珍しくない。家庭内暴力(DV)の被害に遭った女性を支援しているNPO法人「きりゅう女性支援グループいぶき」(桐生市菱町)の皆川陽子理事長(70)によると、身体や精神的な暴力のほか、性暴力や経済的暴力に悩んでいる女性は多いという。皆川理事長は「男性の方が優位という社会の仕組みはいまだ変わっていない。その構造が男性が女性を支配する構図につながっている」と分析する。

 性的暴力を含むDVは、精神に大きな痛手を負わせる場合がある。また身近に潜む恐怖としてストーカーも性犯罪の前兆と言われている。ともに生命に危険が及ぶ事件に発展する可能性がある。

 県警によると、DVやストーカーの認知件数はここ数年増加傾向にある。2009年は共に統計を取り始めた01年以降最多の501件、552件に上った。

 要因の一つとしては、県警への相談件数が増えたことが挙げられる。警察や関係機関の広報啓発活動で、DVへの認識や相談窓口の周知が、ある程度浸透した結果だと言える。今年も8月末現在で、DVが314件(前年同期比27件減)、ストーカーが391件(同18件増)と、共に昨年に近いペースで推移している。

 被害者支援を行っているNPO法人「ひこばえ」(前橋市三俣町)の坂田さゆり副理事長(45)も「年配の方たちの中には、女は我慢して当たり前だという意識が残っている」と指摘する一方、「DV防止法の施行やDVを扱うテレビドラマの影響もあって、性被害やDVに対して若い世代が声を上げやすくなった」とも話す。

 家庭内の性暴力は、特に第三者に打ち明けるのが難しく、被害が表面化しにくい。身内でも犯罪になるという意識を社会全体で共有する必要がある。
(2010年9月23日 読売新聞)


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