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国際 : フランス女性の受難 外ではレイプ犯、内ではDV…(07.12.6)

日時: 2007-12-14  表示:6582回

2007年12月6日15時17分配信 産経新聞

 パリ郊外とパリの中心部を結ぶ高速地下鉄(RER)で11月25日の午前10時半ごろ、運悪くたったひとりで車両にいた23歳の女性がレイプ目的の男に刺されて死亡した。
 RERでは、数年前に乗客が多数いる中で女性がレイプされる事件も発生し、スリ、強奪事件が多いことでも知られている。だが、若い女性が日曜日に家族と教会に行くためにRERを利用して犠牲になった凶悪事件だけに、フランス国民に大きな衝撃を与えている。
 唯一の救いは、女性が激しく抵抗した結果、負傷した男が近くの駅で緊急逮捕されたことだ。男は、44歳の性犯罪常習者で、動かぬ証拠の傷もあり、犯行を自供した。
 サルコジ同国大統領は女性が生徒監督を務めていたパリ市内の高校を訪問して「卑劣な行為」を糾弾し、「刑期を終えた後も釈放されることは望まない」と断言した。
 「国家の役割は危険人物を治療すると同時に社会を守ることだ」とも述べ、野党の社会党などが反対している「病院刑務所」の創設を主張した。サルコジ氏は先の大統領選中から、性犯罪や幼児性愛者の常習犯を収容する「病院刑務所」を創設することを提唱、国民議会(下院)では関連法案を審査しており、近く、採決に付される予定だ。
 フランスでは家庭内暴力(DV)の犠牲者も少なくない。数年前には、俳優のジャンルイ・トランティニャンさんの娘の女優がロケ先のリトアニアで愛人の歌手に撲殺される事件も起き、騒ぎになった。「3日に1人がDVが原因で死亡している」(レタール仏連帯相)恐ろしい国である。このため、同国政府は特別回線による相談電話や同居人の暴力から女性を保護する一種の駆け込み寺の充実を図っている。
 隣国のスペインでは2005年に欧州連合(EU)域内では唯一、反DV法を制定し、DV用の特別法廷を設ける一方、被害者の精神面のケアも法律に基づいて実施しており、仏関係筋によると、仏政府も法整備の準備を進めているという。
 もっとも、法律制定が効果を上げているとはいえない。06年に68人だったDVによる死者は07年11月末現在ですでに70人だ。アムネスティ・インターナショナルによると、犠牲者の3分の1はアラブ系移民で、女性に厳しい戒律のイスラム教が背景にあるとの見方もなされている。
 11月末には、フランス女性が給与面でも弱者であることが判明した。国立統計経済研究所(INSEE)によると、05年の女性の平均給与は男性に比べて約19%少ない。昇格も遅く、臨時雇用者の78%が女性。一方で、家事の負担も、女性が1日4時間36分であるのに対して、男性は2時間13分と、女性の方が多いことも確認されている。
 ベルトラン仏労働相は「2年後には給与の男女格差に終止符を打つ」と述べ、09年には男女給与平等法を制定する方針を示した。仏版経団連MEDEFのパリゾ会長(初の女性会長)は、給与平等を履行しない企業には「財政的制裁」を課すべきだと主張している。
 外ではレイプ犯に襲われ、内ではDVにさらされ、職場では不平等に泣く?。フランス女性の受難を対岸の火事と言い切れる女性は日本女性も含め少ないかもしれない。(山口昌子)


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