2007年11月23日18時30分配信 時事通信
夫や恋人からの暴力(ドメスティックバイオレンス、DV)の根絶を目指す国際シンポジウム「女性への暴力根絶。アジアからの発信」が23日、千葉市で開幕した。日本のほか中国、韓国、モンゴル、香港からDV問題に取り組む民間団体の代表が参加。各国の現状や支援策が報告され、立ち遅れている点も多い日本の課題などが議論された。
シンポジウムは、DV被害者を支援する特定非営利活動法人(NPO法人)「全国女性シェルターネット」が主催。今回が10回目で、初の国際シンポジウムとなった。
「モンゴル女性への暴力根絶センター」のエンヘジャルガル代表は「3年前に法律が整備されたが、実効性が十分ではない。特に(加害者の取り締まりに当たる)警官の認識を変えないといけない」と話した。
日本側からは、配偶者暴力防止法の対象が、事実婚や元配偶者を含む配偶者間に限定され、若年層などでの恋人からの暴力が救済されないといった問題点が報告された。
最終更新:11月23日18時30分