7月31日10時33分配信 CNN.co.jp
2006年にマッサージの女性に性的わいせつ行為をしたと訴えられていたアル・ゴア元副大統領の不起訴が決まった。
モリー・ハガティー氏は訴状の中で、ゴア氏は2006年10月24日にオレゴン州ポートランドのホテルで、マッサージを行っていた同氏に対して性的わいせつ行為を行ったと主張していた。しかし、現地検察局によると、捜査に当たった現地の警察は証拠不十分として起訴を推奨しなかったという。
担当の検察官は30日付けのメモで「ポートランド警察が提出した資料を検討した結果、持続可能な刑事事件は存在しないとの(ポートランド警察の)判断に合意するとの結論に至った」とし、さらに「(ハガティー氏の主張と)相反する証拠があることや証言の矛盾、信頼性、証拠の欠如、ゴア氏が否認していることを考慮すると、ハガティー氏の詳細な説明だけでは刑事訴追を支持するには不十分だ」と述べている。
テネシー州ナッシュビルにあるゴア氏の事務所は、同氏が不起訴の判断に満足しているとの声明を発表した。
同事務所は声明の中で「ゴア氏は、3年前にこの疑惑の存在を知った時に、明白かつ断固として否定した」とし、さらに「ゴア氏は、プロ意識をもって徹底的な捜査を行ったポートランド警察に尊敬と感謝の意を表するとともに、この問題が解決したことを喜んでいる」と述べている。