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その他 : 悪徳彫り師に御用心 「タトゥーは消しゴムのない世界」 (2010.07.22)

日時: 2010-07-22  表示:4289回

7月22日7時25分配信 産経新聞
 ■資格は不要、副業感覚

 肌の露出が増える夏場を迎え、ファッションで腕などにタトゥーを入れた若者の姿を見かける一方で、宮城県内で悪徳彫り師の存在が問題になっている。資格を必要とせず、簡単に道具がそろうため、副業感覚で始める人が多い。18歳未満への施術を禁止した県条例を逆手にとり、女子高生らを勧誘し、代金にわいせつ行為を強要するケースもあったという。「タトゥーは消しゴムのない世界」。施術希望者には、業者を見極める目が求められる。

 昨年春、仙台市内のタトゥースタジオを20代の女性が1人で訪れた。左肩には、色は抜け落ちていたが輪郭がくっきり残ったままの蛇のタトゥー。手術では完全に消しきれず「どうしようもないので、同じ部分に別のタトゥーを入れてほしい」と依頼してきた。

 女性は高校2年生のとき、インターネットの掲示板でこんなメッセージを見つけた。「若い子もOK。タトゥー入れます」。女性は興味本位で投稿者の男と数回メールでやりとりし、ホテルで待ち合わせた。男は20代前半。お互いに名乗らないまま、約2時間で施術が終わると、支払いの代わりにわいせつ行為を求められたという。

 宮城県警幹部は「タトゥーを入れられることを口実に、最初からわいせつ目的で女性に近づいた可能性がある」と警戒する。

 今年1月には、男子高生2人に鯉などのタトゥーを彫ったとして、同県大崎市内の20代の男が県青少年育成条例違反で逮捕された。捜査関係者によれば、「昼間は普通の会社員」。数年前にインターネットで道具を購入したという。

 男は「18歳未満とは知っていたが、簡単に金を稼げるので副業感覚でやってしまった」と供述。男子高校生からは計約6万円を受け取っていたという。

 宮城県内では平成17年7月、県青少年健全育成条例で18歳未満に入れ墨を入れることが禁止されたが、毎年のように逮捕者が出ている。捜査関係者は「タトゥーを入れる側の抵抗感の低下に加え、誰でも彫り師になれる環境が整ってきたことが悪徳業者を生んでいる」とみる。

 ネットで「タトゥー」「道具」のキーワードで検索すると、100万件を超えるサイト数がある。道具の販売サイトにはインクや針、滅菌用の器具、施術方法を紹介するDVDなどが並び、安ければ10万円前後で一通りそろえられる。

 悪徳彫り師が存在感を強めてきた背景には、条例施行で利用者の年齢確認が強化されたこともある。

 とくに、20年6月に岩手県川井村の沢で殺害されているのが見つかった当時17歳の少女が、自身のブログにタトゥーの画像を掲載していたことがきっかけで、業界内で年齢順守の意識が浸透するようになった。

 「少女が宮城県内でタトゥーを入れていたことが分かり、その彫り師は営業停止や道具を押収されるなど厳しい処分を受けた。誰も二の舞になりたくない」と業界関係者は言う。

 正規の業者は顔写真付きの身分証明書の提示を徹底するなどしており、関係者は「条例で規制された18歳未満の子供と、倫理意識の低い彫り師とで、ニーズが一致した」と指摘する。

 違法彫り師とともに問題視されるのが、技量不足の彫り師の存在だ。

 仙台市内で彫り師の養成学校を経営する男性は「技量の差は、肌に与えるダメージの度合いに表れる。不衛生な状態で施術を受ければ、感染症になる可能性もある」と話す。学校では約4カ月間、実務経験10年以上のベテラン彫り師が、モデルを使った実技や衛生面の知識、皮膚の構造など幅広く指導するという。

 男性は「きちんと技術を学んだ彫り師は肌の損傷を最小限に抑えられ、でき映えも鮮やか。ただ、そうした彫り師は県内にも20人程度で、残りはただの金もうけの手段としか考えていない連中だ」とくぎを刺す。

 タトゥーは後悔して消去しようにも完全に元通りにするのは、ほぼ不可能という。男性は忠告する。「勲章のつもりが、一生の傷になることもある。自分の判断だけで彫り師を選ぶのはあまりにリスクが高い」。(中村翔樹)

 ■宮城県青少年健全育成条例 入れ墨に関する条文は平成17年7月の改正で盛り込まれた。18歳未満に施術すると、1年以下の懲役、50万円以下の罰金が科せられる。

 県警によると、7月19日現在で条例違反による逮捕者は2人、被害者は3人で、昨年1年間をいずれも1人上回っている。

 4月には、仙台市内の女子高生にタトゥーを入れたとして、彫り師の男(38)を逮捕。女子高生はタトゥーを入れた経験がある両親に勧められたといい、捜査関係者は「前代未聞のケース」と嘆いている。


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