(CNN)
米ハワイ州のリングル知事は6日、同性カップルに夫婦と同等の権利を認める「シビルユニオン法案」に対して拒否権を行使し、住民投票を実施すべきだとの立場を示した。
法案は今年4月、同州の上下両院を通過したが、一部の宗教団体などが強く反発し、知事に拒否権発動を求めていた。
リングル知事は、問題の「社会的重要性」と賛否両派の住民感情に配慮し、「全州民が直接決定すべきだと確信するに至った」と述べた。
これに対して、州内の同性愛者擁護団体などから非難が集中している。同州民主党の性的少数者に関する部会を率いるジョアン・アダムズ氏は、同法案は十分な票差で可決され、世論調査でも幅広い支持を得ていると指摘。知事が「州民の意思を無視したことに深く失望している」との声明を出した。
米国では現在、首都ワシントンと5州で同性婚が合法化されているほか、ニュージャージー州ではハワイ州の法案と同様の「シビルユニオン法」が成立している。
2010.07.07 Web posted at: 14:39 JST Updated - CNN