[毎日](2004年1月29日)
妻を車に監禁したうえ殺害しようとしたとして逮捕監禁、殺人未遂などの罪に問われた三原村下長谷、無職、N被告(51)に対する判決公判が28日、高知地裁であり、永渕健一裁判長はN被告に懲役5年6月(求刑・懲役7年)の実刑判決を言い渡した。
判決などによると、N被告は昨年4月17日午後9時10分ごろ、宿毛市内の山中に止めた乗用車の中で、別居中の妻に暴力をふるった。さらに無理心中を図ろうとして、ロープなどで縛りつけ、ビニールホースで排ガスを車内に引き込んだ。妻は自力で車から逃げ、宿毛署に助けを求めた。
永渕裁判長は「被害者の人格を顧みない自己中心的で短絡的な犯行。真しな反省の情はうかがえない」と指摘した。 【内田幸一】