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国際 : K-POP:ガールズグループの隆盛は日本の影響!?(下) (2010.05.16)

日時: 2010-05-18  表示:5159回

「事務所、未成年者に海外PV見せ『セクシーさ』要求」

女性アイドル18グループ中、未成年は34%…ライブ客は30代以上が29%
露出衣装に「骨盤ダンス」、日本の美少女ブームが韓国にも

 今年26歳の女性会社員Aさんは、「芸能人になりたい」という夢をかなえようと、大学生のころ3回にわたり、芸能事務所でいわゆる「レッスン生」生活を送ったことがある。女性アイドルグループのメンバーになるためだ。そんな彼女が一番イヤだと思ったのは、性的なイメージを最大限にアピールさせようとする芸能事務所の度を超えた執着だ。「事務所の人はメンバー7人のうち3人に、『君はとにかく男をとりこにするようなセクシー路線で行け』と強調した。その3人は全員、当時未成年だったため、あぜんとした」とAさんは語った。「アメリカや日本のエロチックなプロモーションビデオを見せながら、若い女の子たちに変なポーズをまねるように言った。(ストリップショーなどでよく踊られている)ポールダンスを習うのは基本だった。それが、仲間たちのプライベートに影響したこともある」。Aさんは結局、芸能人になる夢をあきらめ、大学を卒業した後、就職した。

 扇情性を前面に押し出し、一般の注目を集めようという女性アイドルグループの一挙一動が社会的に懸念される中、かなり多くのメンバーが未成年だということで、世間からはさらに哀れみの声も上がっている。社会でいろいろなことを自分で判断をする能力が不十分だと思われる未成年者たちが、性的なビジュアルで消費される「商品」として訓練させられているためだ。

 ある関係者は「彼女たちのうち、一部は性的な魅力を前面に出して、自身の芸能生活の面倒を見てくれる人、つまり『スポンサー』を探すケースもある」と語った。2008年末からは中年・熟年世代の男性たちがガールズグループのマニア的なファン層に加わり、「セクシー路線競争」は激化している。ショッピングサイト「Gマーケット」によると、昨年12月に行われた少女時代のコンサートで、30代以上のチケット購入率は29%で、10代(35%)や20代(36%)とあまり変わらなかった。男女の割合は男性70%に対し女性30%だった。インターネット漫画家のユン・ソイン氏が先日、少女時代を性的にパロディー化した漫画を掲載し、騒動になった末に謝罪した出来事は、韓国の中年・熟年男性たちの間でガールズグループがどのように消費されているかを端的に現している。ユン氏はこの時、「少女時代の歌をいつも聞いているのはもちろん、リパッケージ CD(一度リリースしたCDのパッケージを一部変更する際、ボーナストラック・特典などを追加したりしたもの)まで全バージョン買うほどの熱狂的なファン。わたしが至らないばかりに、漫画で不快感を与えてしまったことをおわびする」とコメントしている。

 本紙が現在活動しているガールズグループ18組のメンバーの生年月日を確認したところ、未成年者の数は29人だった。18組のメンバーは全部で85人のため、34%がまだ大人になっていない本当の「ガール(少女)」ということだ。中でも、このところ活発な活動を続けている「4minute(フォーミニット)」は、メンバー5人全員が未成年だ。最近ソロナンバー「チェンジ」のプロモーションビデオで大胆に肌を見せたコスチュームやセクシーな「骨盤ダンス(独特の振り付けで腰を揺らすダンス)」を披露、人気を集めているリーダーのヒョナは1992年生まれ。このプロモーションビデオはKBSで「19歳以上観覧可(=18禁)」判定を受けた。このほかにも、f(x)(エフエックス)は5人中4人、KARA(カラ)は5人中3人が未成年だ。

 こうした問題をめぐり、女性団体などでは、「少女に関する『性の商品化』は度を超えている」と批判の声を上げている。韓国女性政策研究院長を務めた金慶愛(キム・ギョンエ)同徳女子大学教授は、「男性中心の芸能界の権力が、未成年者の性的魅力を見いだし、搾取するシステムが構築されつつある。若い時にまず自身の性的魅力を振りまく方法を習い、成長した子どもたちが、どのような未来を築いていくのか心配だ」と話す。韓国女性団体協議会のイ・ジョングン・メディア委員長は、「K?POP界に恐ろしいほどの勢いで広がっているガールズグループの『性商品化ブーム』は、これ以上放っておけない。今後はより積極的に行動していく」と語った。

 今のガールズグループブームは、かつて日本がたどった道だという声もある。日本では80年代の女性アイドルグループブームをきっかけに、美少女たちを成人男性の性的ファンタジーの対象として消費するサブカルチャーグッズが一気に広まった。96年に開催された「児童性売買禁止世界総会」では「全世界の児童ポルノ関連品の80%が日本で生産される」と指摘されている。日本では「ロリコン(=ロリータ・コンプレックス、幼女・少女に対する性的嗜好〈しこう〉)コンテンツ」が今も公然と流通している。関連漫画・アニメ・ゲームがあふれ、専門ショッピングサイトもある。最近は未就学児のビキニ写真や動画が発売されて人気を呼んでいるほどだ。

 延世大学心理学科の黄相旻(ファン・サンミン)教授は、「3?4年前に日本のサブカルチャー的な影響を受け、韓国でもガールズグループがポツポツと現れ始めた時、このように性的な面を強調する方向へ流れていくだろうと予想していた。親の管理・監督もなしに、芸能事務所の戦略や判断により、未成年者が「性的商品」に落ちていくのを食い止めるには社会的な基準が必要だ」と話す。ソウルに駐在するNHKの木村洋一郎プロデューサーは「最近の全般的な状況を見ると、韓国のガールズグループは日本の同じようなグループよりもさらに思い切った性的表現をしているようだ。日本でもこうした状況をめぐり、性の商品化に関する論争が絶えない」と話している。

2010年05月16日 朝鮮日報日本語版


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