ポルノ・買春問題研究会
論文資料集10
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児童ポルノ : 裸写真を少女自ら撮影…ホテルで少女とみだらな行為、容

日時: 2020-04-17  表示:2193回

埼玉新聞 2020/4/17(金) 8:39配信

 埼玉県警少年捜査課と深谷署は16日、県青少年健全育成条例違反(みだらな行為)と児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで、横浜市磯子区汐見台2丁目、会社員の男(23)を逮捕した。

 逮捕容疑は、昨年3月31日、狭山市内のホテルで、県内に住む当時中学生の10代少女が18歳に満たない児童と知りながら、みだらな行為をした上、翌日から同年5月7日までの間、計15回にわたり、少女が自ら撮影した裸などの画像を送信させ、児童ポルノを製造した疑い。容疑を認めているという。

 同課によると、男と少女はSNSを通じて知り合い、昨年3月31日に会う約束をして犯行に及んだ。県警は今年1月、今回の少女が被害者となっていた別の児童ポルノ事件を摘発。少女のスマートフォンの履歴を確認したところ、男との接触が判明した。

児童ポルノ : 中学教師が10代少女の胸など撮影 スマホにわいせつな画像

日時: 2020-04-10  表示:2242回

長野放送 2020/4/10(金) 16:22配信

 事故を起こしたまま車を放置して立ち去り逮捕された長野県松本市の教諭が、児童ポルノを製造した疑いで再逮捕されました。

 児童ポルノ禁止法違反の疑い(児童ポルノ製造)で再逮捕されたのは、松本市の明善中学校教諭・****容疑者43歳です。警察によりますと、去年の5月上旬、中信地域の住宅で18歳未満と知りながら少女の胸などをスマートフォンで撮影し、児童ポルノを製造した疑いがもたれています。

*** **容疑者は先月、軽ワゴン車で信号機に衝突し、柱を折り曲げたまま車を置いて立ち去った疑いで逮捕され、警察が捜査で押収したスマートフォンから少女のわいせつな画像が見つかったということです。

売買春 : 緊急事態宣言の夜、出会いカフェは満席! 女子大生はコ

日時: 2020-04-10  表示:2169回

文春オンライン 2020/04/08

 4月7日、安倍晋三首相が発出した「緊急事態宣言」によって、我々の生活はどう変わるのか。新型コロナウイルスの感染拡大を収束させることはできるのか。同日午後7時、JR新宿駅東口前の「アルタ」や「歌舞伎町一番街」付近の大型ビジョンには首相会見の映像が映し出され、街には安倍首相の声が響き渡った。

渋谷では報道カメラを前にユーチューバーが……

「この感染症の恐ろしい点は、発熱などの症状が全くないにもかかわらず、感染している人が多いことです。そして、知らず知らずのうちに周囲の人にうつしてしまうことで、拡大していくという点です。すでに自分は感染者かもしれないという意識を、特に若い皆さんを中心に、全ての皆さんに持っていただきたい」

 足を止め、真剣な表情でビジョンを見上げる通行人もいる。しかし、その近くではメイドのコスプレをしたカップルが大型ビジョンを背景に記念写真を撮っていた。

 同時刻、渋谷では街の様子を取材に来ていたテレビ局の報道カメラを前に、はしゃぐユーチューバーがいた。道端で酒盛りをする若者グループの姿もあった。聞けば、友人の失恋を慰める会を開いているという。

「海外みたいに人がいなくなったら納得するんですけど」

 歌舞伎町の入口近くで、友人と缶チューハイで乾杯していた男性はこう話した。

「緊急事態宣言っていっても、これまでも控えていたし、何が変わるかよくわかんないですね。店の明かりが全部消えて、海外みたいに人がいなくなったら納得するんですけど、まだ店もやってるし、人も歩いているから。明日から仕事もほとんどなくなる。これから何すればいいのか不安ですよ」(20代・会社員男性)

 歌舞伎町のゲートをくぐると、飲食店やガールズバー、風俗店の客引きがいつもと変わらず通行人に声を掛けていた。電柱などに設置されたスピーカーからは「客引き行為禁止」のアナウンスが大音量で鳴り響き、安倍首相の演説はかき消されている。安部首相は会見で、ナイトクラブやカラオケ店への出入りを控えるよう要請していた。

 だが、客引きたちには、まだ緊急事態の深刻さが響いていないようだった。

「客がどうなろうと知ったことじゃない」

「我々は今日明日をどう生きていくかですからね。国が何かしてくれるとしても先の話でしょ? 保証の手続きもよくわかんないしね。歌舞伎町はコロナで人が随分減ったけど、自粛の罰則はないし、まわりの店を見ながらまだやります」(40代・カラオケ店客引き男性)

「キャバクラや風俗はコロナの関係で閉め始めているけど、それでもやるところはもうしばらくはやるんじゃないかな。俺はフリー(の客引き)だから居酒屋でもガールズバーでも案内すれば売り上げの10%がバックされる。客がどうなろうと知ったことじゃない。1人でもお客さんがいれば頑張るよ。コロナ? 周りでもそれらしい症状の人は出ているけど、歌舞伎町で育って免疫あるから」(30代・客引き男性)

 歌舞伎町の雑居ビルにある「出会いカフェ」。店内は男性用、女性用に部屋がわかれていて、どちらも密室だ。

 薄暗い8畳ほどの男性ブースでは、カーキ色のジャンパーにスラックス、帽子姿の中年男性と、無精ひげを生やした髪の長いジャージ姿の若者が、マジックミラー越しに女性たちを舐めるよう物色していた。
パパ活目的や「ワリキリ」の相手を探しに

 女性は14名が部屋いっぱいにズラリと並んでいた。スマホをいじったり、化粧直しをしながら連れの女性と談笑したり。備え付けられたテレビでは「緊急事態宣言」関連のニュースが流れているが、誰一人興味を示していなかった。

 出会いカフェには、文字通り異性との出会いを求めて来店する客ももちろんいるが、最近ではパパ活目的や「ワリキリ」という名の援助交際(売春)の相手を探しに来る男女が多いという。

「もともとサラリーマンの来店が多かったのですが、国内のコロナウイルスの話題がつよくなった3月から激減しました。風俗と同じで会社や家庭にバレたら怖いみたいで。まれに会社用のGPS携帯を自宅に置いて遊びに来るツワモノもいますが、今ではほとんどが自営業の常連さんや若者。それでもお客は減りました。逆に女の子は増えて、店が休業したキャバクラ嬢や風俗嬢、稼げない子が“ワリキリ”目的でガンガン来ています」(出会いカフェ従業員)

 取材班は、出会いカフェに出入りしていた2名の女性に話を聞いた。記者はマスクを着用し、屋外で一定の距離を空けてインタビューをした。
バイトにも出られず、実家からは「帰ってくるな」

「居酒屋のバイトをしていたけど今月からまったくバイトに出られなくて、生活費とか、お金がないから来ちゃいました。うちは3人姉妹で下に2人の妹がいて、親は援助できないだろうから。福岡が実家なんですけど、『ばあちゃんにコロナうつされると嫌だから帰ってくるな』と言われています。

 コロナも怖いですけど、(援助交際の相手と)ご飯食べるのとホテル行くのもリスクは一緒だと思うんです。なんならキャバクラとかでカラオケとかするのが一番嫌。マイクは不特定の人が握ってるだろうし。(性行為を)するときはゴムしているし、口でするときも付けてます。キスとかは相手もリスクあるからNGで、それで1万〜1万5千円。この店(出会いカフェ)にどっぷりとハマると怖いし、バイト先の彼氏にも悪いから1日1人までと決めています」(19歳・女子大生A子)
相場は1人=1万5千円、1日2、3人と

「1年程前、JKリフレをしていて、その流れで風俗に行って(コロナで)稼げないからここに来ました。理由は借金かな。コロナも怖いけど、彼がホストで30万円ほど売り掛け(ツケ)が溜まっていて、返さないと迷惑かけるから。相場は1人=1万5千円。1日2、3人と(援助交際)しています。本当はもっと欲しいけど、コロナ以降、女の子が増えて値段が下がりました。彼の売り上げの締め日が近づいた月末は1万円でも我慢しました。出会いカフェで声がかかるまでは出会い系サイトも併用していて、今日は夕方にサイトでおじさん1人引っ掛けてきた」(19歳・女子大生B子)

 B子はこの日も、彼が働くホストクラブへ客として行くという。

 海外のメディアは緊急事態宣言のタイミングが遅れたことや、罰則や強制力がないことについて懐疑的な見方を伝えている。やはり”要請”の限界はこのあたりにあるのかもしれない。

売買春 : 「プチ」を知っていますか? 女子高生がライト感覚で手

日時: 2020-04-10  表示:2194回

文春オンライン 2020/4/10(金) 6:00配信

「プチ」ときいてそれが性行為未満の「プチ売春」を意味するとわかる向きはどれだけいるだろうか。警察当局による取り締まり強化で逃げ場をなくした犯罪者達が、誰もが見られるツイッターという公共空間に姿を現し始めた。苦肉の策として隠語を駆使して闇バイトを集め始めている。ほかにも「運び」「野菜」「手押し」と、謎の隠語は新型コロナウイルスによる不況も追い風にすらしようとしている。

「実技指導」などと称して女子高生にわいせつ行為

 日本がまだ緊急事態宣言の噂に揺れていた4月上旬、警視庁少年育成課が児童福祉法違反容疑で逮捕したのは、住所不定、職業不詳の南口彰博容疑者(34)だ。昨年10月、当時17歳だった女子高生に「デリバリーヘルスの実技指導」などと称してわいせつな行為をさせた疑いだ。

 南口容疑者は実際、18歳未満の少女らの裏デリバリーヘルス店を運営。半年弱で160万円を売り上げていたというが、少女らを見つける手段はツイッターだった。

《お会いできる方いますか。プチ》。

 昨年9月に少女が投稿したつぶやきはこれだ。「プチ」は、実は「プチ援助交際」「プチ売春」の意味。性交を伴わない性的サービスを行い、対価を得る売春である。

 南口容疑者らは敏感に反応して少女に連絡。客をあてがうことが始まったとみられる。少女の動機は「好きなアイドルのライブなどでカネが必要だった」というような軽い理由というから、南口容疑者らの女衒商売も楽なものだったろう。
「胸のみお触り+0.2(服の上から)」

 こうした「つぶやき売春」はどうやら蔓延しているようだ。「プチ」とツイッターで検索してみるだけでいい。女性の顔写真とともに、売春行為を持ちかけるツイートが大量に現れる。

 仔細にみると、「プチ」を持ちかける隠語だけの短いつぶやきに、長めの文章の画像が貼り付けてある例が多い。

《生F 0.5(交通費+0.1〜)
 胸のみお触り +0.2(服の上から)
        +0.4(服の下から)
     口内 +0.5》

 つぶやきと違って、直截な表現が目立つ。「生F」とは口淫のこと。「口内」とは口内で体液を受け止めること。「胸のみお触り」はお察しの通りの意味だ。この世界の単位は福沢諭吉だから、0.1は1000円を指す。

腕組みやハグは数千円単位

《上から目線の方、横柄な方はご遠慮下さい》と最後に付け加えることで、いざ、さまざまな行為に応じることに躊躇を感じた場合に断れる予防線も張っている。

 なかにはさらに「ライト」な内容に限定し、腕組みやハグなどを数千円単位で「売る」女性もいる。

 春を売る対価は金銭だけではない。ご丁寧にも、自分がほしい化粧品や食料などの商品リストをネット通販サイトのアマゾン上に公開して物乞い行為まで行っている。わずか数百円の美容液どころかペットボトルのアイスコーヒーまである。

 こうした女性に対し、客がメッセージを送り、「サービス」を受ける。女性の評価専門のツイッターアカウントや、金だけ取られた詐欺行為を告発するアカウントなど、「プチ援助交際」を取り巻く生態系もできあがっている。売るのも買うのも違法行為。当事者による自警行為でしか安心を担保できないのだろう。

 かつて、こうした売春も物乞い行為も路上か、あるいはネット上でも2ちゃんねるなど特定のユーザーしか利用しない場で行われてきた。だが、いまや振り込め詐欺などの特殊詐欺の要員までがツイッターで募集されている。

 捜査関係者はこう分析する。

「受け子、出し子、掛け子。警察が組織をあげて取り締まりを強化したことで、従来は口コミで補充していた犯罪グループの末端要員が足りなくなってきたのだろう。残念ながら、それだけ、まだ詐欺への需要がある、ということでもあるが……」
《#闇バイト#即金#手渡し#運び#野菜#手押し》?

 ツイッターで常に一定量のツイートがあるのが、こうした「闇バイト」だ。

《都内で2人ぐらいスグ動ける人いませんか? 1〜2時間で10ぐらいならお支払い可能です #裏バイト#闇バイト#即金#即日#手渡し#運び#野菜#手押し》

 隠語の目白押しだが、「野菜」は「大麻」、「手押し」は「手渡し」、「運び」は「デリバリー」を意味する。要は大麻の運び屋を10万円で募集しているのだ。他にも取引が禁じられた希少生物など、運ぶ対象にタブーはない。

 ちなみに「受け」は振り込め詐欺などの特殊詐欺の「受け子」、「出し」は「出し子」で、こちらも「人気」のある職種だ。過去に、この手法で募集された受け子、出し子の例も枚挙に暇がない。

 クリント・イーストウッドの監督・主演映画でその名も「運び屋」という映画があった。生花園がつぶれ、高額報酬に釣られるままに麻薬の運び屋稼業に手を染める高齢の農家を好演していたが、この映画のポイントは、高齢の素人であるからこそ、警察に疑われることなくトップの運び屋になっていく、という筋書きだ。

 運び屋は逮捕のリスクも高いが、素人であればあるほどバレにくい。つまり、麻薬組織としては運び屋に使い捨ての素人を雇う積極的な動機が存在する、ということだ。

 その点、素人を広く募れるツイッターは理想的ともいえる。

 募集の文言のなかにはよく「#債務者#借金」というキーワードも挟まれる。こうした闇バイトに群がる層がどんなものかを物語る。実際、ある多重債務者の中年男性も「借金で首が回らなくて、詐欺絡みの闇バイトに応募しようと思ったことがある」と打ち明ける。この男性は思いとどまったが、その裏に誘惑に負ける幾多がいることは想像に難くない。

 公共空間で恥じらうこともなく発信される犯罪者の募集。誰でも検索して見つけられるだけに、差別的な発言を理由にアカウントを次々に凍結しているツイッターの運営側による凍結が追いつかないのは、不思議といえば不思議だ。

 鍵は、先ほどの画像付きのツイートにあるのかもしれない。ツイッターがアカウントを削除するときの一番の手がかりは、ツイートのテキストだ。だが「プチ」などの単語は健全な意味でも広く使われており、削除の網に引っかからない可能性がある。それでも性行為の料金表は十分、削除対象となりうるが、画像にしているため、これもまた既存の監視網にかかりにくいとみられる。

 さらなる問題は、新型コロナウイルスにより不況に突入した経済情勢下で、こうした多重債務者など闇バイトの走狗となりそうな層が増えることが見込まれることだ。

《コロナの影響でバイトに入れてない人、稼げてない人、お金に困ってる方はご連絡ください!》というようなツイートも出回り始めた。

 もちろん、外出の自粛要請がさらに強化されればどうなるかはわからない。《新型コロナウイルスの影響で人が集まらないので高額お約束いたします》というつぶやきも散見される。コロナ不況が闇バイトを同じく不況に追い込むのか、それとも特需をもたらすのか。どちらの帰結が社会にとって望ましいかは言うまでもないが。

末家 覚三/Webオリジナル(特集班)

盗撮 : 居酒屋トイレで盗撮か、映像にカメラを設置する姿 逮捕

日時: 2020-04-09  表示:2296回

神戸新聞 2020/4/9(木) 12:54配信

 居酒屋のトイレで盗撮したとして、兵庫県警姫路署などは9日、県迷惑防止条例違反の疑いで、同県姫路市の建設会社社長の男(52)を逮捕した。同署によると、撮影された映像にこの男がカメラを設置する様子が写っていたという。調べに対し、男は容疑を否認している。

 逮捕容疑は1月25日夜、姫路市内の居酒屋でトイレの個室に小型カメラを設置し、女性を撮影した疑い。

 姫路署によると、男はトイレットペーパーの芯にカメラを仕込み、ごみ箱の上に置いて撮影した疑いが持たれている。被害女性がカメラに気付いて同署に届け出た。

ポルノ被害 : 少女のわいせつ動画で2億8千万円稼いだ夫婦を逮捕 大

日時: 2020-04-09  表示:2254回

産経新聞 2020/4/9(木) 15:55配信

 インターネットの動画配信サイトで少女のわいせつ行為を生中継で配信したとして、大阪府警保安課は9日、公然わいせつ容疑で、いずれも住居不定の無職、****(21)と夫の**(39)の両容疑者と、出演者の少女2人を逮捕したと発表した。*容疑者は「わいせつな行為を配信してはいけないと(少女に)言っていた」などと容疑を否認している。

 逮捕容疑は1〜3月、大阪市内の別々のマンションの部屋で、無職少女(18)と高校3年の少女(17)がそれぞれ、下半身を見せるなどのわいせつ映像を動画配信サイト「FC2」で生中継で配信したとしている。

 同課によると、視聴者は有料で配信をみる仕組み。売り上げは平成29年9月以降、約2億8千万円に上っており、ほかにも複数の女性が両容疑者の指示で配信を行っていたとみられる。

*** **容疑者は「新型コロナウイルスの影響で性風俗で働く女の子が流れてきている」などと供述しているといい、同課は「安易に配信に参加しないでほしい」と注意を呼びかけている。

国際 : 女性を脅して、残虐な性的動画を…。韓国「n番の部屋事件

日時: 2020-03-30  表示:2191回

新潮社フォーサイト 2020/3/30

女性を脅して撮影させた残虐な性的動画などを数十万人がSNSで共有していた「性搾取事件」が韓国で発覚し、社会を揺るがす大問題となっている。

秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」内に作られた複数のチャットルームで、未成年を含む女性を「奴隷」と呼んでリアルタイムで性暴行する動画などを共有。女性をモノのように扱うだけではなく、名前や住所、電話番号などの個人情報まで晒していた。

それだけでも悪質だが、利用者は26万人(重複も含む)にも上ると見られ、韓国民の怒りが爆発している。

この事件は、各チャットルームの名前から「n番の部屋事件」「博士の部屋事件」と呼ばれており、韓国警察はこれまでに関係者計124人を検挙。韓国民は主犯への厳罰や利用者の身元公開などを要望し、法律の改正や大統領が厳罰の意思を表明する事態にまで発展している。
もっとも悪質な「博士の部屋」

チャットルームの中でもっとも悪質性が高い「博士の部屋」を運営していたチョ・ジュビン容疑者(24)が、3月19日に児童・青少年保護に関する法律違反、強制わいせつなど7つの罪で拘束された。

チョ容疑者が運営するチャットルームの参加者は1万人以上いると見られ、 数十億ウォンに上る資金の流れが確認されたという。被害者は未成年16人を含む74人にも上る。

「博士の部屋」とはいったい何なのか。

チョ容疑者は「博士」と名乗り、入室を希望する会員からビットコインなどの暗号通貨で「入場料」を受け取っていた。入場料は画像・内容のレベルに応じて20万ウォン(約1万8000円)から150万ウォン(約13万5000円)。レベルごとに部屋が分かれていた。

被害者の女性は、SNSで集めていた。

2019年11月にこの事件を最初に報道した韓国紙『ハンギョレ』によると、未成年の女性などに300万ウォン(約27万円)〜600万ウォン(約54万円)で、「オンラインデートのアルバイトをしないか」などと高額のアルバイトを持ち掛け、契約書などの名目で個人情報を入手していた。

最初は顔を映さない画像などを送らせるが、徐々に要求をエスカレートさせ、「裸の状態でパンツを頭にかぶせ逆立ちをさせる」「膣内に虫やはさみを挿入させる」など、猟奇的な画像を強要。拒否した場合は「周囲にバラす」などと脅迫し、殺害予告までしていた。

「博士」は「この子たちはお金を稼ぐために奴隷になった」などと嘯き、「自分の奴隷」ということを誇示するため、女性らの体にナイフで「博士」「奴隷」などと刻ませていたという。

何より悪質なのは、被害者を脅迫し、こうした動画を彼女たち自ら撮るように仕向けたことだ。さらに、他の女性を勧誘することを強要し、中には知人を引き込んでしまった被害者もいる。

見ている側の会員は「従業員」と呼ばれ、彼らにも“負の連帯”が課せられていた。「博士」は、ある公務員の会員から被害者の個人情報を入手するなどしていたという。こうして、直接面識のない人々を巧みに“共犯者”に仕立てていった。
強姦される様子がリアルタイムで……

このようなチャットルームは、「n番の部屋」から始まった。ハンドルネーム「ガッガッ」と呼ばれる人物が1番から8番までのチャットルームをつくり、性的な動画を共有したのが最初だった。

韓国メディア『国民日報』が潜入したルポによると、「n番の部屋」にアクセスし、画像を見るまでには、いくつかの関門をクリアする必要があった。自分が持っている性的な動画や、自身で撮影した違法な性的動画を上げることなどが課せられていた。

チャットルーム内では中学生ほどに見える女性が部屋に閉じ込められ、大人の男に強姦される様子がリアルタイムで共有されていたという。被害者を精神的に支配して性的暴行を加える「グルーミング」という言葉が使われ、動画を共有するチャット内では、「これはグルーミングだろ」などと歓声が上がっていた。

主犯とされる「ガッガッ」はいまだに逮捕されておらず、韓国警察が行方を追っている。

こうしたチャットルームが稼げる“ビジネスモデル”として成功したことから、同じような形態のチャットルームが乱立。「知人の顔写真を合成して凌辱する部屋」「女子中学生の裸の写真を共有する部屋」「性的虐待される幼児ポルノを共有する部屋」など多くの部屋が1日のうちに派生して、消えていったという。
「女性のモノ化」への国民の怒り

国民が政府にオンラインで意見を送る「国民請願」には、この事件に関連した要望ページが立ち上がり、関係者の身元情報公開と厳罰、被害者のケアなどを求める要望に500万人以上が同意。

文在寅大統領は「人間の人生を破壊する残酷な行為」として、関係者を厳罰に処することを表明。法整備も進められている。

韓国民の怒りの矛先は、この事件の悪質性だけではない。

事件発覚後、利用者が「利用していただけなのに身元が出るのか」という心配をしたり、「高校生の間で博士があこがれの対象だった」などという呆れるような報道が次々と出たりしていることにも、批判が出ている。

26万人もの利用者がいたという事実が物語るように、この事件の根底には韓国社会に根深く残る女性への性差別があり、国民の怒りはそうした「女性のモノ化」に対して向けられている。

韓国では2016年に、ソウルの江南駅近くの男女共用トイレで、女性が面識のない男に殺害される事件が発生。逮捕された男が「女性を狙った」という主旨の発言をしたことから、「女性嫌悪(ミソジニー)」による事件だと批判が高まり、大規模なデモなどに発展した。

2019年には、韓国の人気アイドルグループ「BIGBANG」の元メンバー、V.I(本名イ・スンヒョン)が、海外投資家へ売春あっせんなどの性接待を行っていた疑惑が浮上。「スンリゲート事件」と呼ばれる芸能界最大のスキャンダルとなった。

とくに韓国で深刻な社会問題として捉えられているのが、「盗撮(韓国語でモルカ)」だ。アダルトビデオなどの流通が法律で禁止されているため、隠し撮り用の小型カメラを使い、トイレや学校などで男性が女性を隠し撮りするケースが後を絶たない。組織的な盗撮事件が相次ぎ、大規模な反対デモが起こったほか、ネット上の性的動画を監視する専門部隊もいるほどだ。

2019年には、K-POP歌手のチョン・ジュニョンが女性に性的暴行を加え、その行為を隠し撮りした動画を、芸能人仲間とチャットアプリ「カカオトーク」で共有していた事件が大きな問題となった。チョン・ジュニョンには懲役6年の実刑判決が言い渡されている。

韓国の女性差別をテーマにした小説『82年生まれ、キム・ジヨン』が日本でもベストセラーになったが、この中にも主人公が勤める会社内で盗撮事件が発生し、同僚の男性社員らが共有していたという場面があった。それほど盗撮は、身近な恐怖になっている。
日本も「対岸の火事ではない」

今回の事件に対する関心は、日本や世界でも広がっている。

女性をモノのように扱う事件は、日本でもこれまでに起きている。

1988年に不良少年グループが女子高生を監禁して暴行し、殺害した「女子高生コンクリート詰め殺人事件」。

2003年に東京・赤坂にあるウィークリーマンションで、小学6年生の少女4人が誘拐・監禁された「プチエンジェル事件」。

2004年にアダルトビデオ制作会社が暴行を加えるなどのビデオを制作し、女性にけがを負わせた「バッキー事件」。

性暴力に対する厳罰を求める声は大きくなっている。

インターネット上では、「n番の部屋事件は対岸の火事ではない」と国民請願への協力を呼びかける日本人の声も多く見られ、日本での報道も増えてきている。

事件の全貌はまだ明らかになっていないが、3月26日には、チャットルームの運営者の1人として、16歳の少年も拘束されていたことが明らかになった。取材した記者が「人格の殺人」と称したこの事件。国を挙げた全容解明が求められている。

山本美織 ジャーナリスト

児童ポルノ : 女子中高生14人に睡眠導入剤…性的暴行、裸を撮影 容

日時: 2020-03-29  表示:2332回

埼玉新聞 2019/12/20

 県警少年捜査課と蕨署は19日、準強制性交と児童買春・ポルノ禁止法違反(買春・製造)、窃盗の疑いで、東京都文京区本郷5丁目、無職の男(48)=準強制性交罪などで公判中=をさいたま地検に追送検した。県警は埼玉など1都5県に住む13〜17歳の女子中高生14人に対する同法違反事件など27件を確認、うち8人に対する10件を追送検して捜査を終結した。

 追送検容疑は6月2日、東京都新宿区のホテルで、都内の10代少女に睡眠導入剤を使用して性的暴行を加え、18歳未満と知りながら自己のスマートフォンで裸などを撮影して児童ポルノを製造、少女のスマホ1台他2点(計4万3100円相当)を盗むなどした疑い。

 同課によると、少女らがツイッターやスマホのアプリで「誰か援助お願いします」などと投稿し、それを見た男が「私でよければ応援します」と返信。金銭を渡す約束をして誘い出し、わいせつな行為をするなどしていた。睡眠導入剤は14人全員に使用し、約束した金銭は一切払っていなかったという。

 県警は県内の10代少女に現金を渡す約束をしてわいせつな行為としたとして、7月31日、同法違反(買春)容疑で、男を逮捕。押収したスマホを精査したところ、会員制交流サイト(SNS)などを利用して18歳未満を含む数十人の女性とわいせつな行為をしていたことが分かった。

 男は「性欲を満たすため」と容疑を認め、「未成年者はお金を払う約束をすれば会える」などと供述しているという。

国際 : 「彼女」と呼んだ女性も…性的搾取の奴隷だった (2020.03.25)

日時: 2020-03-27  表示:2221回

朝鮮日報 2020/03/25

テレグラム「n番部屋博士」チョ・ジュビン、被害女性を脅して犯行に動員

 無料通信アプリ「テレグラム」を使ったネット性犯罪「n番部屋事件」が韓国社会を騒がせる中、わいせつな画像などが共有されたチャットルーム「博士部屋」の運営者、チョ・ジュビン容疑者(25)=逮捕済み=の身元情報が警察から公開された。チョ容疑者は自分のわなにかかった被害者のうち1人を「ガールフレンド」と呼び、犯行に動員していたことが新たに確認された。

 ソウル地方警察庁は24日、チョ容疑者の「身元情報公開審査委員会」を開き、チョ容疑者の住民登録写真、氏名、年齢などを正式に公表した。殺人犯などではなく、性犯罪の容疑者の顔写真を警察が証明写真形式で公表するのは初めてだ。同委は「不特定多数の女性を奴隷と呼び、性的搾取に当たる映像を製作、流布するなど犯行の手口が悪質で反復的だ」とし、「チョ容疑者の犯罪は重大で、(身元情報の公開が)国民の知る権利と同様の犯罪の再発防止など公共の利益に一致する」と判断した。閔?竜(ミン・カプリョン)警察庁長は同日、「n番部屋事件」事件を巡る青瓦台の国民請願に対する回答で、「警察は違法なわいせつ物を撮影、販売した人物だけでなく、所持、流布、協力するなど加担者全員、ほう助者まで捜査する」と述べた。

 本紙の取材を総合すると、チョ容疑者は最近の警察による取り調べに対し、犯行に加担した20代の女性Aさんのことを自分の「ガールフレンド」だと主張した。しかし、Aさんは当初、チョ容疑者らに性的虐待を受けた被害者だった。この女性の映像も「博士部屋」で共有されていたことが分かった。チョ容疑者は1年3カ月にわたり、未成年者を含む女性少なくとも72人を脅迫し、性的暴行を含むさまざまな虐待を受けるように仕向けていたが、うち1人がAさんだった。

 警察関係者は「Aさんがチョ容疑者の強要、脅迫によって、強制的にガールフレンドのように過ごしていた可能性があるとみている」と話した。記者が「被害者が犯罪者に精神的に投降して同調する『ストックホルム症候群』ではないか」と質問すると、同関係者は「そうした状況では決してない」と答えた。「一方的で強制的な交際関係」だった可能性が高いとの見方だ。

 チョ容疑者は自身が製作したわいせつ映像の共有部屋に入室を希望する会員からビットコインなどの暗号通貨で「入場料」を受け取っていた。チョ容疑者は会員の中から選んだ「引き出し役」を使い、入場料を現金化したが、金銭を受け取るために引き出し役と直接会うことはなかった。金銭を置いていくように指示した場所は京畿道水原市のマンションの廊下にある消火栓箱だった。問題のマンションはチョ容疑者がガールフレンドと呼ぶAさんが住む場所だった。引き出し役が現金を置いていくと、Aさんが回収し、チョ容疑者に渡していたとされる。

 今回チョ容疑者と共に検挙された13人のうち、5人が「引き出し役」で、うち1人がAさんだった。犯罪者が顔を知られることなく取引するこうした手口は麻薬取引でも典型的だ。チョ容疑者は共犯者らにすら素性を知られることなく、犯行に及ぶことができた。

 警察はチョ容疑者らの犯行に加担したAさんの処罰についても、追加的な調査が必要だとの立場だ。Aさんが犯罪に加担したのも、結局はチョ容疑者の強要によるものだった可能性があるためだ。警察関係者は「被害者なのか共犯なのか、チョ容疑者とAさんの供述に基づき、法的な検討を行う必要がある」と述べた。

 チョ容疑者は自身のチャットルームの加入者を徹底して「共犯」に仕立て上げ、通報できないようにする緻密さも垣間見せた。違法なわいせつ映像を見るチャットルームは会員が支払った金額によって4段階に分かれていた。露出度や加虐性が高い映像を見たい会員はチャットルームで共有されたわいせつ物を他人に転送し、チョ容疑者の認証を受けなければならなかった。自身の住民登録証の写真や連絡先をチョ容疑者に送った会員もいた。小指と顔を収めた写真の構図はチョ容疑者がしばしば会員に要求していたいわゆる「シグネチャーポーズ」だったという。

 チョ容疑者は16日、首都圏にある自宅で逮捕された。当時チョ容疑者の自宅からは犯罪による収入とみられる現金1億3000万ウォン(約1170万円)が発見された。警察は先週、チョ容疑者の犯罪収入の残りを探し出すため、チョ容疑者が利用してきた仮想通貨取引所を家宅捜索した。警察はチョ容疑者に関連する約2000件の取引内容を把握したとされる。警察はチョ容疑者が運営していたテレグラム「博士部屋」を少なくとも1万人が利用したとみている。警察は取引の内訳を基づき、入金者の正確な身元、送金回数、総金額などを調べている。

 現行法で違法なわいせつ物を所持、流布すれば処罰される。犯罪に加担したという弱みを握られた一部会員はチョ容疑者に「職員」と呼ばれ、犯行に動員された。こうした会員は被害者を尾行したり、違法チャットルームの広告をソーシャルメディアに掲載したりした。チョ容疑者は「職員」に数万−数十万ウォンの「手間賃」を払っていたという。こうした「職員」には地方の市庁職員も含まれていた。

 しかし、チョ容疑者はガールフレンドだと主張するAさんを除けば、共犯にも被害者にも一切直接会わなかったという。それはチョ容疑者のチャットルームで違法なわいせつ物を見たことで共犯となった会員がチョ容疑者に代わって被害者に会い、脅迫を行っていたために可能だった。東国大警察司法学部の李潤鎬(イ・ユンホ)教授は「最初は個人の違法わいせつ物流布犯罪だったが、時間がたつと組織的犯罪に進化した」と指摘した。

 チョ容疑者が中高生のころから倒錯した性意識を持っていた痕跡がインターネット上に残っている。チョ容疑者は中学生だった2009年から高3だった13年まで、大手ポータルサイトのいわゆる「知恵袋」のような機能を持つ「ネイバー知識iN」に478件のコメントを付けている。

 チョ容疑者のコメントには性に関する内容が多かった。中には「児童・青少年のわいせつ物をダウンロードしても摘発される確率は低い」「ガールグループのセクシーさが人々の欲求解消に役立つ」といった内容が含まれていた。ある中学生が「姉と一緒におじと遊んでいたが、おじが姉のスカートに手を入れた」と書き込んだのに対し、チョ容疑者が「性犯罪は親族間でしばしば起きる」と答えたこともあった。

支援 : 性的虐待、ネグレクト…10代少女たちが新型コロナ「外出自

日時: 2020-03-27  表示:2294回

BUSINESS INSIDER JAPAN 2020/3/27(金) 11:41配信

「死ぬかも」「ごはんが食べられない」

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた「不要不急の外出自粛」の要請に、怯える少女たちがいる。

身体的・性的虐待など、家にいるからこそ高まるリスクがあるからだ。一方、ネグレクトを受けアルバイトで自身の生活費を稼がざるを得ない少女は、勤務日数を減らされ困窮していた。

バイト減るのも家に親といるのも地獄

東京都新宿区・渋谷区の繁華街近くにバスを停め、10代の少女たちを対象に衣服や生理用品、飲食などを無料で提供。街で声をかけるなどのアウトリーチ活動を行っているのが一般社団法人Colaboだ。

1年ほど通っているという10代の女性は、飲食店など接客業のアルバイトを3つ掛け持ちしている。幼い頃からネグレクトを受けて育ち、食事やスマホ料金、4月から始まる大学の学費も全て自身で支払わなければならないからだ。

「ここに来たら、気持ち悪くなるくらいまで食べて帰ります。アルバイト先の1つは、まかない付きという条件に惹かれて選びました」

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、勤務日数や時間は大幅に減らされた。加えて東京都の平日夜間の外出や、週末の不要不急の外出自粛要請が、Aさんに重くのしかかる。

「バイトが減ると金がなくて死ぬし、親と一緒に家にこもらないといけなくても(メンタルが)死ぬ。不安で仕方ないです」
高まる性犯罪のリスク

「食事はいつもコンビニで。よく体調を崩すのは、栄養が偏ってるからかも」と話すのは、飲食業で働く女子高校生だ。「客が減った」ことを理由にシフトを減らされたと嘆く。中学生の時、親から「子育ては終わった」と言われ、家の中に入れてもらえないことが増えた。学校も休みがちになり、今は友人の家を渡り歩き、家にはほとんど帰っていないという。

同じようにアルバイトのシフトを減らされたという別の女子高校生も、「親から暴力を振るわれたことが、バスカフェに通うようになったきっかけ。家から出られない方がこわい」と話す。

Colaboでは2011年の団体設立以降、貧困や虐待、またいわゆる「JKビジネス」や児童買春の被害にあった少女たちの支援を続けて来た。代表の仁藤夢乃さんは言う。

「居酒屋、ファミリーレストラン、アパレル……家庭に居場所がなく、接客業で生計を立てざるを得ない少女たちの多くが、新型コロナウイルスの影響でシフトを減らされ、困窮しています。

外出自粛と言われても、親から暴力を振るわれたり、性的虐待を受けていたり、家にいることがリスクになる少女たちもいるんです。

加害者はこのことをよく分かっている。家にいられず、ホテルなどへの宿泊費もない少女たちが性犯罪に巻き込まれることを懸念しています」(仁藤さん)

また「無き者」として切り捨てますか?

仁藤さんは、今回の新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府対応について、「弱者にしわ寄せがいっている」と憤る。

突然の一斉休校。知人のスクールソーシャルワーカーからは、休校期間中、児童や保護者と面談することができなくなったと聞いたそうだ。

給食だけが食事の頼りだった生徒は、大丈夫だろうか。

Colaboのバスカフェも、国の一斉休校やイベント自粛要請を受けて一度は活動を休止したが、「こんな時だからこそ」と、医師や行政に相談し、体制を整えた上で再開した。

「3月の春休みは、ただでさえ少女たちを狙う性売買斡旋業者のスカウトが増えるんです。

児童相談所が10代後半の年齢の子に対し、雑な対応をすることも多い時期です。

ただでさえ危険な時に、さらにコロナの影響で地域の専門職やNPOなどの支援が受けられず、つらい思いをしている少女たちは多いと思います。

彼女たちはコロナの感染が拡大する前から、この社会で一緒に生きていました。『無き者』として扱い、切り捨ててきたのは政府です。感染拡大防止策を考える時は、居場所のない少女たちのことも考えて欲しい」(仁藤さん)
国連も注意喚起。女性特有のリスク

バスには民間から提供を受けたマスクが用意されており、少女たちは「助かる」と言いながら持ち帰っていた。

少女たちが帰る時には「おみやげ」として、スタッフがカップラーメンやお菓子、ココアなどを紙袋いっぱいにして渡している。1週間分の食事を持ち帰ったり、「友達の分もいい?」とスタッフにたずねる少女もいるそうだ。

国連女性機関(UN Women)は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、国や自治体の対策が女性を取り残したものになっていないか、10の項目に分けて注意喚起している。行動が制限された非常時には女性への暴力が増加すること、暴力を振るう相手と長時間家にいることの危険性、そうした女性たちに対し、ホットラインやシェルターなどの救済措置を確保しているか、などだ。

感染拡大はいつまで続くか分からない。今からでも遅くない。日本もこうした声に、向き合うべきだろう。

また会社側の都合でシフト・勤務日を急に減らされた場合は、平均賃金の60%以上を休業手当として受け取ることができるよう、労働基準法で定められている。法律の専門家や支援団体がホットラインを設けているので、相談して欲しい。

日本労働弁護団:新型コロナ労働問題・全国一斉ホットライン 2020年4月5日〜 / 詳細はHP参照

飲食店ユニオン:03─5395─5359 / restaurant.workers.union@gmail.com

(文・竹下郁子)

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